【FX初心者対象】オシレーターおすすめはどれ?【その2】
【FX初心者対象】オシレーターおすすめはどれ?【その1】では以下の3つを取り上げました。
今回はFX初心者向けおすすめオシレーター特集の2回目。取り上げるオシレーター系テクニカル指標は以下の4つです。
1.MACD

MACDは、Moving Average Convergence and Divergenceの頭文字をとったものです。直訳すると、”移動平均線の収束と乖離”ですね。
短期EMA(指数平滑移動平均)と長期EMAの動きの差をグラフ化したものがMACDです。2本の異なるEMAの差をグラフ化することで、トレンドの強弱やトレンド転換のタイミングを視覚化しています。
MACDはFX入門でも必ず解説されるほどオーソドックスなテクニカルであり、オシレーター系を代表するツールの一つ。普遍性がありあらゆる時間足で使えることから、様々な手法に組み込まれることが多いですね。
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2.RSI

地味だけど根強い人気のあるRSI。RSIは、Relative Strength Index の頭文字をとっています。直訳すると、”相対強度指数”となります。RSIの発案者はテクニカルの父であるJohn Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)。
RSIは一定期間の価格変動に対する上昇値動きの割合(%)を算出してグラフ化したものです。「RSIは買われすぎ・売られすぎを判断する指標」との解説を見かけることがありますが、それは正しくはありません。正確には「上昇の勢いの強弱」をグラフ化したテクニカルですね。
- RSIの値が高い(50%以上)=上昇圧力(勢い)が強い
- RSIの値が低い(50%未満)=上昇圧力(勢い)が弱い
このように判断します。詳しくは以下の記事をお読みください。
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また、RSIはダイバージェンスと相性が良いことで知られています。
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3.RCI

RSIと似て非なるRCI。Rank Correlation Indexの頭文字でRCI。
海外では「RCI」という名称ではなく、SpearmanRankCorrと呼ばれるほうが一般的です。Spearman’s rank correlation coefficient(スピアマンの順位相関係数)がベースになっているテクニカルであるため、SpearmanRankCorrと呼ばれているのですね。
RCIもRSI同様に、買われすぎや売られすぎを判断する指標であると解説されることが多いですが、やはりこの説明もRCIの本質からズレています。正しくは、RICが+100近辺にあれば「上昇圧力が強い」と判断し、−100付近にあれば「上昇圧力が弱い」と判断する…つまり価格上昇圧力の強弱を測る指標なのですね。
4.ストキャスティクス

大トリを飾るのは「ストキャスティクス」です。ストキャスティクスも「買われすぎや売られすぎ」を判断する指標であるかのように解説されているのですが、これも本質を捉えていません。
正しくは、時間経過とともに変化する勢い(モメンタム)を測定することで、この先価格がどう動くかを予測するテクニカル指標です。価格の勢いやスピード(=Momentum)の強弱を観測して、いち早く価格変動を察知することが目的です。ストキャスティクスの正しい解釈については以下の記事をご覧ください。
ストキャスティクスも王道テクニカルの一つとしてよく知られています。使い勝手が良いので、多くのFX手法に取り入れられています。
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詳細な解説は以下の記事に詳しいです。
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まとめ:【FX初心者対象】オシレーターおすすめはどれ?
さて、2回にわたって解説してきたFX初心者向けおすすめオシレーター。いかがだったでしょうか?紹介したテクニカルは全部で7つ。
上の7つが代表的なオシレーター系テクニカル指標です。まだまだたくさんありますが、とりあえずFX初心者が押さえておくべきインジケーターを7つピックアップしました。
もっと詳しく知りたい方は、それぞれの解説からリンク先の記事をお読みください。