Supertrendは優れたツールだが、大局的な相場の方向性は判断できない
連日Supertrend関連の記事を投稿しています。今回もYou Tubeからのネタとなります。
Supertrendは順張りトレーダーにとって非常に多くの気付きを与えてくれる優れたインジケーターです。しかしながら致命的な欠点もあります。それは大局的な相場の方向性を示してくれないこと。
以下のチャートをご覧ください。
Supertrendはラインの色変化によって、仕掛けの方向性を示してくれるわけですが、上のチャート図においては、①と②で売りで仕掛けてしまうと、微損・マイナスとなってしまいますよね。③でのSell ENTRYは、かろうじて微益ということろでしょう。
後からチャート図を見返せば、全体的には上昇トレンドであり、②以降においては踊り場(レンジ相場)へと相場が変化していますよね。こうした相場の中では①や②③は売りENTRYを避けたいはずです。
単純に、Supertrendのライン色変化をENTRYサインとして使ってしまうと、確度の低いトレードが増えてしまい、無駄撃ちしてしまいます。
そこで、前回の記事で解説したように200EMAなどのトレンド系テクニカルを組み合わせるなどして、大局的な相場のトレンドを判定した上で、サインを取捨選択する戦略が有効になります。
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”Supertrendを3本重ねてみろ!”
今回紹介する戦略は、非常にユニークです。なんとSupertrendを3本重ねてシグナルをフィルタリングするというもの。
ところで、Supertrendのパラメーターは2つしかないと以前解説していますよね。
Supertrendのパラメーター
- ATRの期間(EMAの期間)
- ATRの乗数(何倍でラインを描写するか)
3つのSupertrendのパラメーターを、それぞれ次のように設定します。
Supertrend【1】
- ATR期間…12
- ATR乗数…3.0
Supertrend【2】
- ATR期間…10
- ATR乗数…1.0
Supertrend【3】
- ATR期間…11
- ATR乗数…2.0
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パラメーターの異なる3本のSupertrendを重ねたチャート図
MT4にて、パラメーターの異なる3本のSupertrendを重ねてみたチャートがこちら。
ごちゃごちゃして見ずらいですね…
それはさておき、この3本のSupertrendを使ってどのようにトレードするのか、気になりますよね。
動画主は、3本のSupertrendの色が同じ色になったときだけ、ポジションを建てろと述べています。つまり”色合わせ”ですね。
トレードルール
- 3本のSupertrendがすべて青色になったときだけ買いENTRY
- 3本のSupertrendがすべて赤色になったときだけ売りENTRY
Supertrend3本トレード戦略|買いパターン
まずは買いENTRYから。
上のチャート図では3本のSupertrendの色が不揃いですね。
ようやく3本のSupertrendの色がそろいました(すべて緑色)。
このタイミングで買いENTRYをおこないます。
Supertrend3本トレード戦略|売りパターン
次は売りENTRYです。
上のチャート図では最も感度の高いSupertrendのみが赤色です。その他の2本は緑色のままですね。
ここでようやく3本すべてのSupertrendが赤色にチェンジしました。
このタイミングで売りENTRYをおこないます。
Supertrend3本トレード戦略は手仕舞いにも使えるぞ
さて、このSupertrend3本トレード戦略は仕掛けタイミングだけでなく、手仕舞いのタイミングを計る場合にも使えます。
3本の色がそろってENTRY。その後、1本の色が変色したタイミングで手仕舞いです。上のチャート図では最も感度の高いSupertrendの色が赤色に変わっていますね。そこで手仕舞いとなります。
通貨ペアのボラティリティに応じた感度設定は不可欠ですが、アイデアとしては面白そうです。
興味のある人は是非動画をご覧ください。