平均足をサブウィンドウに表示させたいんだけど?→できます!
前回、平均足インジケーターをMT4に設定&表示させてみよう!で、MetaTrader4(MT4)のメインチャート上に平均足を表示させる方法を詳しく解説しました。
今回は、平均足をMT4のサブウィンドウに表示させる方法を説明していきます。
平均足とローソク足を同時にチェックしたい!って思っている人も少なくないはず。今回紹介する手順通りに進めれば、サブウィンドウに平均足を表示させることができますよ!
実は、MT4に標準で装備されている平均足(Heiken Ashi.mq4)をそのままサブウィンドウに表示することはできません。
方法は2つ。
- MT4標準搭載の平均足をカスタマイズする
- サブウィンドウ専用平均足をダウンロードする
本記事では、1番目の特殊な方法を解説していきます。ちょっと面倒ですが、慣れれば簡単に設定できますよ。それほど難しくないのでチャレンジしてみたい人はどうぞ。
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MT4標準搭載の平均足をカスタマイズする
では「MT4標準搭載の平均足をカスタマイズする」の手順を紹介します。
1.MetaEditor(メタエディタ)を開く
まずはMetaEditor(メタエディタ)を開きます。MetaEditorとはMetaTrader4に標準搭載されているツールです。EA(自動売買システム)やインジケーターを作成するためのMQL4言語エディタです。
MetaEditorを開くためには、MetaTrader4上部のメニューから「MetaEditor起動ボタン」をクリックします。
![MetaEditorを起動する](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaTrader01-600x252.jpg)
MetaEditorを起動する
MetaEditor(メタエディタ)を初めて起動させると以下のようなウィンドウが開きます。
![MetaEditor起動後の画面](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor03-1-600x426.png)
MetaEditor起動後の画面
2.MetaEditorで『Heiken Ashi.mq4』を開く
MetaEditorを起動できたら、「Heiken Ashi.mq4」ファイルを開きます。MetaEditor上部のメニューから「既存のファイルを開く」ボタンをクリックすると、MetaTrader4に入っているインジケーター一覧が表示されます。
![「既存のファイルを開く」ボタンをクリック](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor04-600x426.png)
「既存のファイルを開く」ボタンをクリック
その中から「Heiken Ashi.mq4」ファイルを見つけて、表示させます。すると以下のような画面になります。
![Heiken Ashi.mq4を開く](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor05-600x427.png)
Heiken Ashi.mq4を開く
これはMQL言語と呼ばれるプログラミング言語です。
3.『Heiken Ashi.mq4』の一部を修正する
プログラミングに慣れていない人は、ちょっととっつきにくい画面ですが、頑張りましょう。
「Heiken Ashi.mq4」ファイルの文字列の一部を修正します。
![Heiken Ashi.mq4の一部を書き換える](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor06-600x427.jpg)
Heiken Ashi.mq4の一部を書き換える
修正する箇所はこちら。
#property indicator_chart_window を
#property indicator_separate_window に書き換える
書き換えはコピペでOKです。「#property indicator_separate_window」をコピーしてEditorに貼り付ければ書き換え完了です。
書き換えたら、MetaEditor上部のメニュー画面にある「コンパイル」ボタンをクリックします。
![「コンパイル」ボタンをクリック](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor07-600x427.jpg)
「コンパイル」ボタンをクリック
コンパイルしたらMetaEditorは閉じないでそのままにしておいてください。
4.『Heiken Ashi.mq4』をチャートにドラッグ&ドロップする
次に、MetaTrader4の画面に戻ります。
通常通り、『Heiken Ashi.mq4』を表示させたいチャートにドラッグ&ドロップします。すると以下のようなチャート画面になります。
![コンパイルしたHeiken Ashi.mq4をチャートにドラッグ&ドロップ](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/Heiken-Ashi.mq401-600x292.png)
コンパイルしたHeiken Ashi.mq4をチャートにドラッグ&ドロップ
サブウィンドウにヒストグラム(棒グラフ)のようなインジケーターが表示されていますね。
これが平均足です。
…でもここで完了ではありません。
5.再度、MetaEditorで『Heiken Ashi.mq4』をカスタマイズする
この状態で、もう一度MetaEditor(メタエディタ)に戻ります。Heiken Ashi.mq4が開いたままの状態になっていますよね。
そこで、再度Heiken Ashi.mq4の一部をカスタマイズします。
先ほどの逆をおこないます。つまり…
#property indicator_separate_window を
#property indicator_chart_window に書き換える
![再度Heiken Ashi.mq4の一部をカスタマイズ](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor08-600x428.jpg)
再度Heiken Ashi.mq4の一部をカスタマイズ
もとに戻すわけですね。
そして忘れずに「コンパイルボタン」を押します。
![「コンパイル」ボタンをクリック](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/MetaEditor07-600x427.jpg)
「コンパイル」ボタンをクリック
6.MetaTrader4のチャート画面に戻ってみると…!
ではMetaTrader4のチャート画面に戻ってみましょう。
すると…!
![サブウィンドウに平均足が表示された](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/Heiken-Ashi.mq402-600x291.png)
サブウィンドウに平均足が表示された|USDJPY30分足
ちゃんと、サブウィンドウに平均足が表示されています。
素晴らしいですね。
もしも上手くできなかった場合は、もう一度最初からやり直してみてください。コピペミスなどが原因のはず。
カスタマイズ後は時間足や通貨ペアを変更しても大丈夫!
もちろん、この状態で時間足や通貨ペアを変えても問題ありません。
![USD/JPYの1分足|平均足](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/USDJPY_m1-600x292.png)
USD/JPYの1分足|平均足
![USD/JPYの4時間足|平均足](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/USDJPY_h4-600x292.png)
USD/JPYの4時間足|平均足
![USD/JPYの日足|平均足](https://fxinspect.com/wp-content/uploads/2020/05/USDJPY_day-600x293.png)
USD/JPYの日足|平均足
いかがですか?
思ったより簡単に平均足をサブウィンドウに表示させることができるんですね。
次回は、カスタムインジケーターの平均足をダウンロードしてサブウィンドウに表示させる方法を解説する予定です。