みんな、200MA(移動平均線)の汎用性の高さにそろそろ気付くべき!
前回は、5分足スキャルピングにおける移動平均線のおすすめ期間設定について考察しました。
5分足スキャルにおいては、期間「5」「8」「13」の3本の指数平滑移動平均(EMA)を組み合わせて使うのがベターであると結論を出しましたね。
ところで、5分足や15分足のスキャルピングに欠かせないもう一つの移動平均線があります。
そうです、「期間200の指数平滑移動平均(=200EMA)」です。
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期間200の指数平滑移動平均(=200EMA)は、あらゆるタイムフレームに使える万能選手だ
超短期スキャルピングから、デイトレ、そして長期トレード(スイング)まで、あらゆるタイムフレームで使える移動平均線、それが期間200の指数平滑移動平均(=EMA200)です。
200EMAが、なぜ汎用性が高く、あらゆるタイムフレームで有用性があるのか?もうおわかりだと思いますが、世界中の多くの市場参加者が200EMA使い参照しているからです。
まさに「世界中の大多数のトレーダーが参照している移動平均線の期間こそが”最適解”である…」ということです。
短期トレーダー(スキャルパー)から、デイトレーダー、そして長期トレーダー(スインガー)まで、世界中のあらゆるスタイルのトレーダーが、200EMAをチャート上に表示させているから、有用性が高くなるのですね。
1分足スキャルピングでも「200EMA」を表示させよう!
「デイトレやスイングトレードならば200EMAを表示させるのはなんとなく理解できるけど、1分足スキャルピングでも200EMAがEMAを表示させる必要性ある?」って思うあなた。
実は、1分足のような超短期トレードでも200EMAの有用性は極めて高いのです。なぜなら…1分足スキャルパーの多くが200EMAを使っているから。
実際にスキャルピングで200日移動平均線(200EMA)の表示を推奨している記事があるので紹介しましょう。
Best Moving Average for 1 Minute Chart – Scalping Forex
Best Trend and Support / Resistance Moving Average
On a 1 minute chart the 200 EMA is a good guide for direction, but also as a possible place from where a bounce may happen. This is not some hocus pocus magic, it’s simply because it is the best moving average for this and many many traders have it loaded on their charts. The more people who are watching it, then the higher the possibility that people will be trading around it.
You can see here below that the price consolidated and was hanging around the 200 EMA a few times before the bounce higher finally came. The 200 EMA was also sloping upwards, indicating an upward trend.
引用:http://www.daytradingsite.com/best-moving-average-for-1-minute-chart-scalping-forex/
1分足チャートにおけるベストな移動平均についてースキャルピングトレード
トレンドそしてサポート&レジスタンスとして機能する移動平均線
1分足チャートでは、200EMAはトレンド方向を確認するための良きガイドとなります。また、レートの跳ね返りが発生する可能性のある場所としても機能します。
なにもこれは魔法のようなことではありません。ただ単に、200EMAが最適であり、多くのトレーダーが200EMAをチャートに表示させているからです。200EMAを見ているトレーダーが多ければ多いほど、200EMAをベースにトレードする可能性が高まります。
200EMAを1分足チャートに表示させることで、レートが跳ね返る場所として機能するとのこと。その理由として「多くのトレーダーがチャートに200EMAを表示させているから」と語ります。「200EMAを表示しているトレーダーが多ければ多いほど、結果的に200EMAが機能するのだ」と結論づけています。
実際に、1分足チャートに200EMAを表示させてみると…?
1分足における200EMAとは、ざっくりと過去200分=3時間20分の期間の平均価格ですよね。はたして本当に機能するのか?試しに、USD/JPYの1分足に200EMAを表示させてみましょう。
さて、本当に200EMAが支持帯や抵抗帯として機能しているでしょうか?
たしかに、200EMAが抵抗帯・支持帯として機能している箇所がいくつもありますね。もう少しさかのぼってみます。
常に…ではありませんが、所々で200EMAによって価格が跳ね返っている箇所がみられます。
ノイズにしか見えないような1分足チャートですら、世界中のトレーダーが200EMAを表示させて注目しているから、結果的に機能してしまうという好例です。
200日移動平均線の汎用性の高さ
移動平均線の期間設定で「おすすめ」ってどれ?教えて!やもっともよく使われる移動平均線(期間)は何日?【国内編】でも解説しましたが、移動平均線の期間200は、あらゆる時間帯のトレードで活用されている汎用性の極めて高い期間です。スキャルに限らず、デイトレードからスイングトレードまで。
海外(英語圏)と国内で共通する期間は次の通り。
- 20(25)
- 75
- 200
うん、やはりこの辺に収まってきましたね。なんとなくスッキリしてきました。
海外のトレーダーを含めた移動平均線の期間は、「20」「75」「200」ということになりそうですね。実際にチャート上に表示させてみましょう。ちなみに指数平滑移動平均線(EMA)です。
短期の動きをEMA20で追い、中期はEMA75、そして長期をEMA200で認識する…そんな感じで使うとなかなか良さそうです。
なぜ「200」なのか?そこに深い意味は…ない
どうして「200」なのだろう?なんて考える必要はありません。
実は、FXトレードでは200という数字にそれほど深い意味は存在しません。アメリカの金融アナリストJoseph E. Granville(ジョセフ・E・グランビル)が200日移動平均線を使って株式投資の売買パターンを法則化した(=グランビルの法則)あたりから、200という数字が独り歩きを始めたように推測しています。
FXにおいてはなんら意味をもたない200という数字。
ただ、大多数の人々が期間200を使ってるから私達も使うのです。もしも市場参加者の大半が200ではなく300を使っていたら、私達も300を使えば良いだけの話です。
テクニカルが機能する真の理由は、テクニカルをベースに投資行動を取るトレーダーの割合が一定数以上存在するからです。結果的に、ある相場においてテクニカル要因以外に相場を動かす材料がなければ、テクニカルが必要以上に機能してしまうことが多々あるわけです。
テクニカルに必要以上に深い意味を求め過ぎず、「テクニカルも、ようは使いようだ」という程度に捉えて、判断材料の一つにしておくのが一番ですね。