『CCI』って聞いたことあるけど、ほんとうに勝てる?
CCIってたまに聞くけど、どうなんだろう?勝てるのかな?って気になりますよね。
使い方難しいのかな?とか、どんなときに使えば役立つんだろう?って思ったことありませんか?
FX初心者にとっては、馴染みの薄いCCI。
今回は、そんなCCIにスポットライトを当てて、詳しく解説していきますね。
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『CCI』とはなにか
CCIは、Commodity Channel Indexの略です。
Channel…チャネル
Index…指数
日本語に直すと「商品チャネル指数」となります。名前からも分かる通り、もともとは商品先物取引で使われ始めたテクニカル指標です。
現在は、商品先物市場だけでなく、FXや株式投資などあらゆるマーケットで広く使われるオシレーター系テクニカル指標です。
『CCI』はなにを表しているのか?
CCIは相場の周期(サイクル)を数値化しビジュアル化する
CCI(Commodity Channel Index)は、以下の概念に基づいて考案・開発されました。
[box class=”glay_box” title=”CCIの概念”]一見ランダムに見える相場には実は一定の周期(サイクル)があり、その周期を観測すれば相場の過熱を推測することができる
CCIの開発者はDonald M. Lambert(ドナルド・M・ランバート)氏。
ざっくりと解説すれば、相場の周期(上下動のリズム)を数値化してグラフ化したものがCCIです。相場の周期がわかれば、売られすぎや買われすぎという過熱感を数値化してビジュアル化でき、トレードに活かせるのではないか…というアイデアですね。
つまり、ストキャスティクスやRSIと同じオシレーター系に分類されるテクニカル指標の一つです。
CCIの計算式
CCIの計算式はこちら。
TPはTypical Price(標準値)の略です。
TP=(高値+安値+終値)÷3
MAはMoving Average(単純移動平均値)です。標準値(TP)から単純移動平均値(MA)を引いたものが分子です。MDはMean Deviation(平均偏差)です。平均偏差を0.015倍したものが分母となります。
まあ、難しいので深く考えなくても大丈夫です。シンプルに考えるならば、移動平均線からどれくらいレートが乖離しているかをグラフ化したものと捉えれば概ね間違っていません。
計算方法を詳しく知りたい方はCCIの計算式、詳しく解説してみるよ!をお読みください。
『CCI』をチャートに表示してみよう!
MetaTrader4に標準装備されているCCI
MetaTrader4でCCIを実際にチャートに表示してみましょう。CCIは、MetaTrader4に標準で入っているインジケーターです。こちらをご覧ください。
オシレーター系フォルダの中にある「Commodity Channel Index」と表示されているものがCCIです。
「Commodity Channel Index」をチャート上にドラッグドロップすると、サブウィンドウに折れ線グラフのようなものが表示されいます。これがCCI。
±100%のレベルを基準にして「売られすぎ・買われすぎ」を判断する
CCIを拡大してみましょう。
レベルが2つ表示されていますね。100%ラインとマイナス100%ラインです。
この2つのレベル(100%・−100%)を数値が超えるかどうか、がCCIでは重要になります。単純に…
- CCIが100%を超える(上抜け)…買われすぎ
- CCIが−100%を切る(下抜け)…売られすぎ
このように捉えることが一般的です。
CCIのパラメーターについて
CCIのパラメーター、特に期間(ピリオド)をどうするか?という課題については、ひとまずはデフォルトの「14」のままがベターです。CCIをベースにした多くのストラテジーが、期間「14」で使っているからです。
参考記事
特段の理由がない限りにおいては期間(ピリオド)の変更をするべきではありません。
『CCI』を活用した「稼げるFX手法」を紹介するよ!
CCIの反転で仕掛けたら絶対にダメ!
では実際にCCIを利用した基本的なトレードルールを紹介します。
さきほど、以下のようにCCIの見方を説明しました。
- CCIが100%を超える(上抜け)…買われすぎ
- CCIが−100%を切る(下抜け)…売られすぎ
±100%のゾーンにCCIが入ったからといって、すぐに逆張りで仕掛けると「ダマシ」にあってしまいます。
また、CCIの反転で仕掛けましょう…的な解説をしているサイトもありますが、これもダメです。同様に「ダマシ」に遭遇して損切り連発です。
大雑把にいえば、CCIは移動平均線からの乖離を示しているだけですから、乖離幅が大きくなっただけで逆方向に仕掛けるのは愚の骨頂です。しかもトレンドが発生すれば移動平均線もレートに追随しますよね?CCIの反転は、移動平均線トレートとの乖離が単純に狭まっただけです。
ではどうするか?
CCIはダイバージェンスで使うのが正しい!
CCIはオシレーター系ですので、ダイバージェンスを利用して仕掛けのタイミングを取る方法が、最も優位性を発揮できます。他のオシレーター系(RSIやMACDなど)と同じ考え方ですね。
具体的には、CCIがダイバージェンスを発生させたタイミングで仕掛けます。
ダイバージェンス(divergence)とは逆行現象のことを指します。つまりローソク足(レート)の方向性とテクニカルの方向性が真逆に動く現象をダイバージェンスと呼びます。
ローソク足は高値を切り上げているのに、CCIは切り下げている…
ローソク足は安値を切り下げているのにCCIは切り上げている…
こうした逆行現象がダイバージェンスです。図で説明するとこんな感じ。まずは「強気のダイバージェンス」と呼ばれるパターンです。
次は「弱気のダイバージェンス」と呼ばれるパターンを紹介。
この2つのダイバージェンスをCCIトレードに取り入れます。
実際のチャートでCCIダイバージェンスを確認してみる
実際にチャートを見てみましょう。ダイバージェンスが発生している箇所をチェックしてみましょう。
上のチャートでは、レートは切り下げている(安値を更新している)のにCCIは上昇していますね。「強気のダイバージェンス」が発生していると捉えて、「買い」でENTRYします。
上のチャートも先ほどと同じようにレートは切り下げているにもかかわらず、CCIは大きく上昇しています。やはり「強気のダイバージェンス」発生ですね。当然「買い」でENTRYです。
さて、次は「売り」ENTRYのタイミングを見てみましょう。レートは上昇し高値も更新していますが、CCIは切り下げています。「弱気のダイバージェンス」発生とみて「売り」で仕掛けます。
こちらも、レートは段階的に切り上げていますが、CCIは逆方向に動いています。相場転換の可能性が高まり、「売り」ENTRYのチャンスです。
最後は、買いと売りのチャンスが連続して発生したチャートをご覧ください。最初のシーンはレートが切り下げ、一方のCCIは切り上げています。ここで「買い」を仕掛けます。
その後、レートは大きく上昇。高値を3回更新していますが、CCIは逆に下がっています。ここは「売り」のチャンスとなります。
実際にレートは反転し、それぞれで利益が取れていることがわかります。
ダイバージェンスは確度が高いが万能ではない
CCIのダイバージェンスを使ったトレードですが、もちろん100%の勝率ではありません。残念ながら、ダイバージェンスが発生してもレートが反転しないこともしょっちゅうです。
とはいえ、単純にCCIの反転で即ENTRY…よりは相当確度が高いことは間違いありません。
CCIを使ってみたいならば、まずはこのダイバージェンス手法からチャレンジしてみることをオススメします!