伝説の手法『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』とは?
『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』って聞いたことありますか?
CCIの使い手Ken Wood(ケン・ウッド)氏が開発したユニークな手法で、海外では一時期、大流行したほどの有名な手法です。
Ken Wood(ケン・ウッド)氏が『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』を公開後、この手法をベースにした多くの派生ストラテジーが、全世界で作られました。この事実からも、『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』の優位性をうかがうことができますね。
本日は、この『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』を詳しく解説していきます。
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『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』は無料でダウンロードできる!
まずは、開発者であるKen Wood氏のサイトを紹介しますね。
- https://www.woodiescciclub.com/start.htm
公開当初はこのサイトから無料で『Woodies CCI』インジケーターをダウンロードできていたのですが、最近はできなくなってしまいました。
近年は、『Woodies CCI』に関するDVDを販売したりシグナル配信をするなど、手広く商売をしているようです。
ただ、『Woodies CCI』をベースにした派生インジケーターは広く出回っているため、これらを無料でダウンロードすることができます。たとえば以下のサイト。
ページ上部のDownload indicator: Real_Woodie_CCI.mq4をクリックすればダウンロードできます。
『Woodies CCI』をDLしたらMetaTrader4に表示してみよう!
『Woodies CCI』をダウンロードしたら、早速MetaTrader4に設定してみましょう。設定方法は通常のインジケーターと同じです。ドラッグ&ドロップすればOK。
以下のチャートをご覧ください。『Woodies CCI』を設定した画面です。線の色などはお好みで変更してください。
2本のCCIを組み合わせた『Woodies CCI』
ご覧の通り、2本のCCIが描写されていますね。それぞれのCCIのパラメーターは以下の通りです。
- 長期CCI(期間14)…太線
- 短期CCI(期間6)…細線
期間の異なる2本のCCIと、長期CCI(期間14)の内側にヒストグラム(=バー)が描かれています。
ヒストグラムの見方は以下の通り。
- 青バー:上昇トレンド
- 赤バー:下降トレンド
- 黄色バー:トレンド転換
- 細グレーバー:トレンド未転換
『Woodies CCI』には日本語解説書が存在する
さていよいよトレードルールの解説ですが、実は『Woodies CCI』には日本語の解説書があるのです。こちらです。
- 『Woodies CCI』日本語解説PDF
『Woodies CCI』は、全世界的に流行した手法なので、様々な言語(日本語・スペイン語・フランス語・ロシア語etc.)での解説書が存在します。それらの解説書は、各国の有志によって作られ公開されたというほどの凄いインジケーターなのです。
『Woodies CCI』日本語解説PDFもいつまでネット上で公開されているかわかりませんので、できるならば各個人のパソコンにダウンロードしておくことをオススメします。
本家『Woodies CCI』はローソク足を見ないでトレードする!
日本語解説書を読むとわかりますが、実は本家『Woodies CCI』の手法は、ローソク足(メインチャート)はほとんど表示させずに、CCIのみで仕掛けから手仕舞いまで全てをおこなうのです。
なかなか勇気のいる手法ですね。とはいえ、絶対にローソク足を表示させてはいけないということでもないので、最初はローソク足を表示させておいたほうが、安心でしょうね。
『Woodies CCI』の4つの基本ルール(順張り)
『Woodies CCI』のトレードルールはいくつかあります。順張りと逆張りがあるのですが、まずは順張りをマスタースべきと開発者Ken Woodは述べています。
ここでは順張りルールを4つ取り上げます。
- ゼロライン反発 (Zero line Reject ZLR)
- 逆ダイバージェンス (Reverse Divergence RD)
- トレンドラインブレイク (Trend Line Break TLB)
- 水平トレンドラインブレイク (Horizontal Trend Line Break HTLB)
詳しくは『Woodies CCI』日本語解説PDFを読んでほしいのですが、以下ざっくりと解説しておきます。
1.ゼロライン反発 (Zero line Reject ZLR)
ゼロライン反発 (Zero line Reject ZLR)は、トレンド発生中の押し目や戻りを狙う手法です。
大前提として『Woodies CCI』では、ヒストグラムの色変化(赤・青)によってトレンド発生を確認します。その中で「短期CCI(期間6)…細線」が逆方向に振れて戻ってくることがあります。ここが「押し目」「戻り」のタイミングです。
「短期CCI(期間6)…細線」が大きく逆方向(レベル±100以上)に振れてからゼロラインに戻ってきたタイミングでENTRYします。
上のチャート図は上昇トレンド中(青いヒストグラムが連続して点灯中)に、黄色いCCI(期間6)が逆行して−100にタッチ後に反転して戻ってきていますね。そしてゼロラインに交差したタイミングで「買い」でENTRYします。まさに「押し目買い」ですね。
続いて上のチャート図は、赤いヒストグラムが連続しているので下降トレンド発生中と捉えます。そして黄色いCCI(期間6)が上昇して+100レベルにタッチ後、反転してゼロラインと交差しています(2箇所)。
このタイミングで「売り」で仕掛けます。つまり「戻り売り」です。
『Woodies CCI』の中では最も手堅い手法です。
2.逆ダイバージェンス (Reverse Divergence RD)
ヒドゥンダイバージェンス(逆ダイバージェンス)を利用した順張り手法です。まずはチャートをご覧ください。
まず、上昇トレンド発生中の長期CCI(期間14)の山①から山②へラインを引きます。
このラインと短期CCI(期間6)のクロスが「買い」のタイミングです。クロスした箇所は③と④の②箇所ありますが、必ず短期CCI(期間6)が逆側の100レベル(上の場合は−100)に達してからの反転クロスでないとヒドゥンダイバージェンス(逆ダイバージェンス)とは認めないとのことなので、③は見送り、④で買いENTRYするのが正しいルールとなります。
売りの逆ダイバージェンス (Reverse Divergence RD)も見てみましょう。
同じように①から②へとラインを引き、このラインと短期CCI(期間6)とのクロスで売りENTRYします。、短期CCI(期間6)は必ず+100レベルにタッチしていることが条件となります。
3.トレンドラインブレイク (Trend Line Break TLB)
長期CCIの山や谷を基準にライン(トレンドライン)を引き、そのラインを長期CCIが抜けた時をブレイクと捉えて順張りで仕掛ける手法です。
上のチャート図は、上昇トレンド発生中の再ブレイクで買いで仕掛けるパターンですね。◯印部分でラインをブレイクしているのがわかります。
トレンドラインが鋭角であればあるほど、ブレイクの精度が高いとされています。また、山や谷が鋭角であればあるほど強いシグナルとなります。
4.水平トレンドラインブレイク (Horizontal Trend Line Break HTLB)
長期CCIの同じ高さの山どうし、谷どうしを水平ラインでつなぎ、そのラインを同方向(順方向)へブレイクしたタイミングで仕掛ける手法です。
上のチャート図では同じ高さの谷が3つありますね。この谷底を水平につないだラインを引き、そのラインを下方にブレイクしたタイミングで「売りENTRY」します。
『Woodies CCI』の手仕舞いルール
『Woodies CCI』での手仕舞い(EXIT)ルールは以下の通りです。
- 長期CCIが反転するか平坦になる
- 長期CCI がトレンドラインをブレークする
- 短期CCIが長期CCI の内側に交差する
- 長期CCIがゼロラインと交差する
- 長期CCIが極値から反転する
- 長期CCIに動き/伸びがない
- 利益が損切りとほぼ等しい
いくつかルールがありますが、”自身のトレーディングスタイルに見合ったものを見つけることが重要”であると開発者Ken Woodは述べています。
2本のCCIのみで相場環境を認識し仕掛けと手仕舞いまでおこなう『Woodies CCI』
『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』は、たった2本のCCIのみで環境認識から仕掛け・手仕舞いまでおこなう独特なストラテジーです。とはいえルールは非常に綿密に考えられていてロジカルです。
世界中のトレーダーが『Woodies CCI』に熱狂したのも分かる気がします。
古い手法ですが、その有用性は全く失われていません。CCIを好むトレーダーならば、伝説の『Woodies CCI(ウッディーズCCI )』を研究してみるのも面白いかもしれませんね。