「MACDはカス!マジで使えない…」と嘆く前に
テクニカル投資を学ぶと最初に登場するのが「MACD」ですよね。それくらいに王道でベーシックなテクニカル指標の一つとされる「MACD」。
だけど、いざ使ってみると、明確なトレンド時以外はダマシが多くて使えない印象を持つ人が少なくありません。
MACDって結局移動平均線がベースなので、残念ながら遅効性の課題は常に抱えています。
「MACDはカス!マジで使えない…」と嘆く前に、今回はちょっとおもしろいインジケーターを紹介します。
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「Day Trading Template」を紹介するよ
取り上げるのは、MACDをベースにカスタマイズした「Day Trading Template」です。ダウンロードサイトはこちら。
オリジナルインジケーターではなくて、テンプレート(Day Trading Template.tpl)です。
ダウンロードした「Day Trading Template.tpl」をtemplatesフォルダに入れます。MetaTrader4を再起動して、定形チャートから「Day Trading Template」を選択すれば、以下のようなチャート画面になります。
上のチャートはUSD/JPY(ドル円)の30分足です。推奨時間足は30分〜1時間です。
メインチャートは移動平均線(EMA)を「16本」表示させて、帯状に表現していますね。
赤いラインは期間21のEMA、青いラインは期間6のEMAです。
サブウィンドウ上部はRSI(期間10)です。サブウィンドウ下部にMACDが配置されています。
MACDのパラメーター設定は以下の通り。
- 短期EMA…3
- 長期EMA…26
- シグナル…1
「Day Trading Template」のトレードルールを解説
では「Day Trading Template」を使ったトレードルールを解説します。
買いルール
- メインチャートのEMA…青ラインが赤ラインをGC(ゴールデンクロス)
- MACDがゼロレベルを上抜け
- 買いでENTRY
売りルール
- メインチャートのEMA…青ラインが赤ラインをDC(デッドクロス)
- MACDがゼロレベルを下抜け
- 売りでENTRY
とてもシンプルですね。ちなみに、MACD(EMA3.26)のクロスとEMA(6.21)のクロスはパラメーターが近いのでほぼ同じタイミングになります。
手仕舞いルール
- MACDの逆抜け
- もしくはRSIが50%にタッチ
手仕舞いは、MACDがゼロレベル逆抜けのタイミングです。
実際のチャートでルールを確認してみましょう。
青EMAが赤EMAをGCと同じタイミングでMACDがゼロラインを上抜けしたので買いでENTRY。その後、MACDがゼロラインを割ったところで手仕舞いです。
その前に、RSIが50%を割っているのでそのタイミングで手仕舞いをしたほうが利幅は確保できていますね。
売りパターンも同様です。EMAのDC(デッドクロス)を確認後、MACDがゼロレベルを下抜けで売りENTRYします。手仕舞いは、RSIの50%レベル抜けのほうが良さそうですね。
その後再びMACDがゼロレベルを下抜けたので2回目の売りENTRYです。EXITはRSIの50%レベル抜けです。とてもシンプルですね。
「Day Trading Template」の工夫
「Day Trading Template」でなされている工夫は以下の2つ。
- 仕掛けは、EMAとMACDでダブルチェック
- 手仕舞いはRSIで早めのシグナル
MACDの遅延をEMAのGC/DCで補完し、手仕舞いはRSIのシグナルを優先しています。
トレンドを捉えつつ、ダマシを極力排除する工夫がなされていますね。もちろんダマシはゼロにはなりませんが、MACDを単体で使うよりも精度は高まっています。
MACDは他のインジケーターと組み合わせることで、トレンドを捉えつつダマシを減らすことが可能になるテクニカルです。
MACDを活用した手法は、世界中にたくさん存在するので、今後も順次紹介していきますね。あなたのトレードに少しでも参考になれば幸いです。