4TF HAS Bar.mq4がうまく設定できない…という悩み
4TF HAS Bar.mq4についてお問い合わせをいただきました。4TF HAS Bar.mq4を導入したいのだが、うまく設定ができないとのこと。
4TF HAS Bar.mq4とは、MetaTrader4のサブウィンドウに表示させるインジケーターです。文章で説明するよりも見ていただいたほうがわかりやすいです。こちらです。
以前紹介した、Alex5757000_Multi_Moving_Average.mq4やMTF MACD X.mq4に似ていますよね。
4TF HAS Bar.mq4は4つのタイムフレーム(時間足)の平均足スムースド(Heiken_Ashi_Smoothed)のトレンドを、視覚的に把握するための環境認識インジケーター
4TF HAS Bar.mq4は、4つのタイムフレーム(時間足)の平均足スムースド(Heiken_Ashi_Smoothed)のトレンドを、視覚的に把握するための環境認識インジケーターです。
- 4(4つの)
- TF(TIME FRAME=タイムフレーム)
- HAS(Heiken_Ashi_Smoothed)
- Bar(バー)
つまり、ベースは平均足スムースド(Heiken_Ashi_Smoothed)であるということです。
4TF HAS Bar.mq4を正しく表示させるためには「Heiken_Ashi_Smoothed.mq4」が絶対に必要
4TF HAS Bar.mq4は時間の異なる平均足スムースド(Heiken_Ashi_Smoothed)のトレンドを同一フレームに表示させるインジケーターです。
ですので、4TF HAS Bar.mq4を稼働(表示)させるためには、まずHeiken_Ashi_Smoothed.mq4がメタトレーダー4に入っていることが大前提となります。Heiken_Ashi_Smoothed.mq4を入れずに、4TF HAS Bar.mq4を正しく表示させることはできません。
Heiken_Ashi_Smoothed.mq4が入っていない場合、4TF HAS Bar.mq4は以下のような表示になってしまい、まったく使い物になりません。
つまり、4TF HAS Bar.mq4とHeiken_Ashi_Smoothed.mq4はセットで使う必要があるのですね。
どちらも無料でダウンロードできるインジケーターですが、同時にDLできるサイトがこちらです。
上のURLにアクセスしていただき、以下の2つをダウンロードしてください。
ダウンロードした2つのmq4ファイルを一緒にMetaTrader4の「MQL4」→「Indicators」フォルダに入れてください。
あとは、チャート上に「4TF HAS Bar.mq4」をドラッグドロップするだけでOKです。
その際、Heiken_Ashi_Smoothed.mq4はチャート上に設定する必要はありません。Heiken_Ashi_Smoothed.mq4がIndicatorsフォルダに入っているだけで、「4TF HAS Bar.mq4」は正しく表示・稼働させることができます。
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4 TF HAS Bar.mq4のパラメーター設定について解説
4 TF HAS Bar.mq4が設定、正しく表示できたら、パラメーターを設定していきましょう。パラメーターは以下の通り。
MaMethodとは、平均足のベースとなる移動平均線(MA)の種類です。
- 0…単純移動平均線(SMA)
- 1…指数平滑移動平均線(EMA)
- 2…平滑化単純移動平均(SSMA)
- 3…線形加重移動平均線(LWMA)
MAPeriodは、移動平均線の期間ですね。
ところでMaMethodとMAPeriodがそれぞれ2つずつありますね。
MaMethod
MAPeriod
MaMethod2
MAPeriod2
これは「平均足」を2回にわたって平均化しているからです。
もともと平均足はローソク足の始値と終値を以下のように計算して表示させたものですよね。
- 始値=(1本前の始値(平均足)+一本前の終値(平均足))÷2
- 終値=(始値+高値+安値+終値 )÷4
※ちなみに平均足の高値と安値は、ローソク足の高値・安値をそのまま使います。
Heiken_Ashi_Smoothed.mq4は、その平均足をさらに平滑化(滑らかにした)したものです。
平均足をより一層なめらかにするために平均足の平均化を2回おこなったものが、Heiken_Ashi_Smoothed.mq4なのですね。
1回目の平均化に用いる値が、
MaMethod
MAPeriod
そして2回目の平均化に用いる値が、
MaMethod2
MAPeriod2
となるわけです。平均足の平均化を2回おこなうことで滑らかさを持たせ、トレンド把握を容易にしたわけです。
これらのパラメーターは、よっぽどの必然性がない限り、変更しません。つまりデフォルトのままでOKということ。
- MaMethod…2
- MAPeriod…6
- MaMethod2…3
- MAPeriod2…2
ネットの情報を探せば、デフォルト設定以外のパラメーター組み合わせを見かけたりします。例えば…
- MaMethod…1
- MAPeriod…3
- MaMethod2…1
- MAPeriod2…3
だったり、
- MaMethod…1
- MAPeriod…10
- MaMethod2…3
- MAPeriod2…20
とか…。ただ大半のトレーダーが使用しているのはデフォルト設定(2、6、3、2)です。このまま使うのが賢明です。
残りのパラメーターは、「4TF HAS Bar.mq4」の表示に関するものですので、ご自由に変更してください。
時間足を変更すると、タイムフレームの時間足も自動的に変更される
ちなみに4TF HAS Bar.mq4は、MT4チャートに表示している時間足を基準にして上位3つの時間足の平均足スムーズドをドット表示してくれます。
たとえば15分足を表示させていた場合は、以下のように表示されます。
チャートの時間足を30分足に変更すれば、「日足」「4時間足」「1時間足」「30分足」となり、
チャートの時間足を4時間足に変更すれば…上から順番に「月足」「週足」「日足」「4時間足」の順に表示されます。
次回、4TF HAS Bar.mq4を活用した環境認識方法を詳しく解説していきます。