上位足のMACDの状態を視認できるインジケーター『MTF_MACD_X.mq4』
先日紹介したインジケーター『4TF HAS Bar.mq4』に引き続き、別のMTF系インジケーターを紹介します。
今回は、上位足のMACDを表示させるインジケーター『MTF MACD X.mq4』です。
ダウンロードサイトはこちら。無料です。
MetaTrader4に設定してみましょう。
サブウインドウを拡大してみます。
現在表示している時間足、そして上位足のMACDの状態を赤と青のマークで示しています。
チャートはUSD/JPYの15分足です。上から…
- 4時間足のMACD
- 1時間足のMACD
- 30分足のMACD
- 15分足のMACD
と並んでいます。
実際にMACD(12,26,9)を重ねて表示させてみましょう(MTF MACD X.mq4のパラメーターも12,26に設定します)。
わかりやすいようにMACDのシグナル線は消しています。
上のチャートを見ると、MTF MACD X.mq4の4番目の表示(青マーク)とMACDのヒストグラム(0以上の棒グラフ)が合致していることがわかりますね。
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MTF(マルチタイムフレーム)でMACDの乖離方向をチェック
短期(期間12日)の指数平滑移動平均線(EMA)と、長期(期間26日)の指数平滑移動平均線(EMA)の乖離幅を示したものがMACDでしたね。
MTF MACD X.mq4は、乖離方向をドットマークで示しているわけです。
- 青ドットマーク…短期EMAが長期EMAに対し上に乖離している→上昇傾向
- 赤ドットマーク…長期EAMが短期EMAに対し下に乖離している→下落傾向
上のように解釈しトレードに活かします。
MTF(マルチタイムフレーム)でMACDの乖離方向をチェックできるのがMTF MACD X.mq4の特徴です。
『4TF HAS Bar.mq4』と同様、4つの異なる時間足のMACD乖離方向が揃えば、強いトレンドが発生していると捉えることができます。
たとえば以下のチャートをご覧ください。
MTF MACD X.mq4が4つの時間足ですべて青色に揃いました。このときは強い上昇トレンドが発生していると捉えることができますね。
一方以下のチャートでは全て赤色で揃っています。
確度が高いのは押し目買い・戻り売りを狙う方法だ
4つの時間足の色がそろうのは稀ですが、そろえば強いトレンドが発生していると解釈できますね。
ただ、4色揃って仕掛けるよりも、トレンド発生中の押し目買いや戻り売りを狙ったほうが確度の高いトレードができます。
前回の記事でも解説したやり方ですね。
上位足のトレンドが明確で、執行時間足が押し目や戻りを付けたタイミングで仕掛ける
最も優位性の高いトレード法は、トレンド中の押し目や戻りを狙うやり方です。つまり、上位足のトレンドが明確でなおかつ執行時間足が一時的に逆方向に向いたタイミング。
チャート図で示すと以下の箇所です。
全体的に下落基調(4つの時間足がすべて陰線)となっているなかで、5分足だけ一部が陽線(青ドット)になっているタイミングが2箇所ありますね。
ここが下落トレンド発生中における一時的な「戻り」です。ここから再び赤ドットに戻った(全色が赤になった)タイミングで「売り」で仕掛けるわけです。
トレンドは下落方向にあるので、売りで仕掛けるのは当然ですが、ENTRYのタイミングは先ほどの「戻り」がベストです。
逆のパターンもみてみましょう。今度は押し目です。
全体的に上昇基調(4つの時間足がすべて陽線)となっているなかで、5分足だけ一部が陰線(赤ドット)になっているタイミングが3箇所あります。
ここが上昇トレンド発生中における一時的な「押し目」です。ここから再び全色が青ドットに揃ったタイミングで「買い」で仕掛けます。
トレンド転換後の初速を捉えるのではなく、トレンドが確定してからの押し目・戻りのタイミングで仕掛けるわけですね。
これらのタイミングを待つことで、落ち着いてENTRYすることが可能になります。
MTF MACD X.mq4を使ったトレードも同じように考えます。例えば…
全体的に上昇基調(4つの色が青)にある中で、執行時間足(15分足)が一時的に赤色に変わった場所が「押し目」です。そこから執行時間足のマークが再び青色に戻った(すべての色が青になった)タイミングで買いで仕掛けます=押し目買い。
戻り売りのパターンはこちら。
全体的に下落基調(4つの色が赤)にある中で、執行時間足(15分足)が一時的に青色に変わった場所が「戻り」です。そこから執行時間足のマークが再び赤色に戻った(すべての色が赤になった)タイミングで売りで仕掛けます=戻り売り。
MTF系のインジケーターを導入することで、トレンド中の押し目や戻りを容易に捉えやすくなりますね。