スプレッドはいつ広がるか?
固定スプレッドっていうのは、常に売値と買値の価格差が一定という意味じゃないの?
あくまでも「原則固定」なんじゃよ。
つまり、「例外」が必ず存在するということじゃ。
原則固定スプレッドでも、広がるケースがあります。たとえば以下のケース。
- 極めて重要な経済指標が発表される時間帯
- 年末年始&クリスマスシーズン(海外のホリデーシーズン)
- テロ・紛争・戦争などの非常時
- 大規模自然災害発生時
1.極めて重要な”経済指標”が発表される時間帯
アメリカの雇用統計発表時や主要国の政策金利発表時など、極めて重要な経済指標発表時はスプレッドが広がるケースがあります。数値が予想されていたよりも大きく異なった場合、相場が急変します。その際に瞬間的にスプレッドが拡大してしまうことがあります。
2.年末年始&クリスマスシーズン(海外のホリデーシーズン)
アメリカの冬のホリデーシーズン(11月第4木曜日から始まるクリスマス休暇)を含めた年末年始は、薄商いとなり流動性が大幅に低下します。この時期もスプレッドが拡大傾向にあります。
3.テロ・紛争・戦争などの非常時
世界経済に影響を及ぼすテロや紛争、戦争などの非常時は、スプレッドは拡大する傾向にあります。特に相場が急変するほどの突発的なケースでは、瞬間的にスプレッドが拡大します。
4.大規模自然災害発生時
まれにですが、経済に打撃を与えるほどの大規模自然災害が発生したときも、スプレッドが拡大するケースがあります。2021年に発生したアメリカのハリケーンや大寒波、欧州での大洪水などは、それぞれ数百億ドル(数兆円)以上の経済被害をもたらしています。
原則固定には必ず「例外」があります。常に一定ではないことを認識しておきましょう。
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スプレッドは、コスト(=必要経費)だ
スプレッドはコスト(必要経費)です。取引における必要経費が上昇すれば、利益は縮小します。特にスキャルピングのように取引頻度が高い取引は、損益に占めるスプレッドコストが大きくなる傾向にあります。
スプレッドの存在によって、わたしたちは最初から不利なゲームを戦っていることをしっかりと理解しすること。スプレッドを軽視しないこと、を心がけましょう。
原則固定といっても必ず例外があるのじゃ。
突発的な事変やサプライズ報道などによって固定スプレッドが広がるケースはよくあるのじゃよ。取引前には必ずsプレッドを確認することじゃ。
もしいつもより広がっているなら、何かが起きている証拠じゃよ。