スプレッドを舐めんな!
スプレッドの本質は”賭博場におけるテラ銭”です。つまり、勝っても負けても容赦なく徴収されるショバ代(参加料)です。
スプレッドは取引時の買値と売値の差として提示されていますが、ドル円ならばわずか0.2銭程度です。
ドル円のスプレッドは0.2銭だよね?めちゃくちゃ低いよね!
その考えは危険じゃの。
スプレッドを軽視すると足元をすくわれることになるぞ。
1円にすら満たないスプレッドを「低い」と捉えるのは、非常に危険です。
スプレッドはバカにしてはいけません。なぜなら単なるコスト(手数料)以上の意味を持っているからです。
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スプレッドの存在がFXを勝ちにくくしている
スプレッドはあらゆる通貨ペアの取引に存在します。ときどきスプレッドゼロを謳うFX業者をみかけますが、極めて稀です(スプレッドゼロでも手数料があるなど、条件付きが多い)。
スプレッドが限りなくゼロに近い(ドル円の0.2銭)としても、完全にゼロでない限りは、スプレッドの存在がFXを勝ちにくくしているという”事実”をあなたは真に理解していますか?
FX取引を突き詰めれば、「上がる」か「下がる」かの2択ですよね。FXというゲームを極限までシンプルにすれば「コイントスゲーム」と何ら変わりありません。
投げたコインの裏表を当てる「コイントスゲーム」。このゲームの勝率は何%でしょうか?はい、50%ですよね。もちろん連続で当たることもあれば、連敗することもあります。とはいえコイントスゲームを何度も繰り返せば、勝率は50%に収束してきます。
つまり、長期戦になればなるほど、収支はトントンに近づくということ。
このコイントスゲームの「期待値」はいくらでしょうか?期待値とは、1回の試行を行った結果、期待される数値の平均値のこと。
シンプルに、勝つ確率と負ける確率が50%、そして平均利益と平均損益が同等の場合は、期待値は0です。
ここまではシンプルですよね。
スプレッドが加わることで、期待値がマイナスになってしまうぞ!
参加者全員が不利な戦いを強いられるゲーム
ところが…!
FX取引には「スプレッド」と呼ばれるテラ銭が存在します。このテラ銭によって期待値は最初からマイナスになってしまうのです。
”胴元”の存在が期待値をマイナスにする
話はそんな簡単ではありません。どんなギャンブルにも胴元が存在します。胴元とはそのゲームを仕切っている(支配している)人間です。彼らは、ゲームの会場を提供する代わりにテラ銭(参加料=手数料)を徴収します。ゲーム参加者は勝負する毎に(勝ち負けに関係なく)テラ銭を胴元に支払います。
このテラ銭が存在するために、参加者の期待値は最初からマイナスになります。当たり前ですが期待値マイナス(かつ勝率が50%の)のゲームを続ければ続けるほど、参加者は損が拡大していきます。
儲かるのは胴元のみ。 半丁バクチの期待値は「マイナス」ということを覚えておいて下さい。
瞬間的には勝てるかもしれませんが期待値がマイナスのゲームを続ければ、大数の法則により確実にあなたの資金は減っていきます。これは数学的にも証明されています。大事なことなので、もう一度述べます。期待値がマイナス(かつ勝率が50%の)のゲームを続ければ、長期的には「確実」に資金が減っていきます。
FXにおいてはポジションを持った瞬間からマイナス(含み損ありの)スタートであるということ。つまりFXはゼロサムゲームでななく、厳密にはマイナスサムゲームなのですね。ゲーム参加者全員が不利なゲームを強いられているわけです。
このことをあまり理解していない投資家が多いように感じます。ゼロサムではなくマイナスサム。なぜなら胴元が存在するから…。
胴元(FX業者)が、すべての参加者からテラ銭(スプレッド)を徴収しています。その結果、ゲーム参加者は最初から含み損を抱えた状態からスタートします。たとえスプレッドが小さくとも、ゲームを繰り返すたびに、テラ銭(スプレッド)が徴収されるのです。スプレッドを軽視すると
FXはスプレッドの存在によってマイナスサムゲームになっていることを正しく理解しておくことじゃ。
そうしないと、長期的に利益を残していくことは困難になるぞ。
FXは公平なゲームではないのじゃよ。極めて胴元に有利な(そして参加者にとっては不利な)ゲームなのじゃよ。