【FX】スプレッドとは何か?
「スプレッドが○銭」「スプレッドが狭い…」など、FX用語としてのスプレッドを当たり前のように使っていますが、「スプレッド」の本来の意味をご存知ですか?
え、スプレッドって「手数料」って意味じゃないの?
スプレッド(spread)は英語じゃが、本来は「広がる」とか「広げる」という意味の動詞じゃよ。
金融用語としての意味は「価格差」「利回り差」「値鞘(ねざや)」という意味を持つのじゃ。
FX取引でのスプレッドとは、一般的に次のように定義されています。
チャート上では、BIDとASKで提示されています。
- BID=price at wich the buyer is willing to pay(買い手が支払う意思がある価格)
- ASK=price at which the seller is willing to sell(売り手が販売しようとする価格)
では、なぜ買値と売値が微妙に異なるのか?
スプレッドの本質は”賭博場におけるテラ銭”である
極論ですが、スプレッドの本質は”賭博場におけるテラ銭”です。
映画や時代劇などに登場する半丁博打(2つのサイコロの出目で勝敗が決まるギャンブル)。
この半丁博打に参加するためには、テラ銭と呼ばれる参加料を支払う必要があります。
賭博の開帳者(胴元)が、勝負ごとに客から手数料(テラ銭)を徴収するわけですね。最大の特徴は、客の勝ち負けに関係なく勝負ごとに一定額が毎回徴収される点です。
これが胴元(ギャンブル主催者)の利益となります。胴元は、客が勝とうが負けようが一定のテラ銭を徴収できるため、絶対に損をすることはありません。
この構造は21世紀の今でも同じです。あらゆるギャンブル(パチンコ・競馬・競輪・宝くじetc.)で採用されています。
そして、FX業者もテラ銭を私たちから毎回徴収しています。それが「スプレッド」の正体(本質)。
わしらは、FX業者に毎回テラ銭を強制的に払わされているのじゃよ。
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FX業者「このリンゴを110円で売ってあげることもできるし、同じリンゴを90円で買い戻してもいいよ」
彼ら(FX業者)がやってることは、以下の通り。
仮にリンゴの市場価格が100円だったとします。FX業者は次のように提示してきます。
- BID…「リンゴを90円であなたから買うよ」
- ASK…「リンゴを110円であなたに売るよ」
つまり、「このリンゴを110円で売ってあげることもできるし、同じリンゴを90円で買い戻してもいいよ」と提示されているのです。
この提示を受けるか拒むかは、私たちの自由。それが相対取引の本質です。
私たちはFXというギャンブルに参加するためには以下の不公平な条件をのまなければなりません。
身も蓋もない話ですが、「売っても買っても損をする」…それがスプレッドです。
公平性を欠いた厳しい条件下で勝負を強いられていることを、私たちはもっと自覚するべきです。つまり「スプレッドを軽視しない」ということ。
当たり前のように払っているスプレッドコストをバカにしてはいかんぞ!
スプレッドを笑うものはスプレッドに泣くのじゃ。