バンドウォーク|ボリンジャーバンドのバンドウォークとは
バンドウォークとは、レートがボリバンのバンド上(±1〜2σの間)を長期間にわたって価格推移する現象を指します。
ローソク足がまるでバンドの上を飛び跳ねるようにスキップして歩いているように見える様から、バンドウォークと呼ばれています。
海外では以下のように呼ばれることが一般的です。
- Walking the Bands(ウォーキング・ザ・バンド)
- Riding the Bands(ライディング・ザ・バンド)
バンドウォークは日本の造語じゃ。
海外ではWalking the Bands(ウォーキング・ザ・バンド)と呼ばれておるぞ。
バンドウォークはエクスパンションに比べてバンドの拡大がゆるやかであり、同じ幅を維持しつつ長期間推移します。
途中で何度もプルバック(戻し)されるため、押し目買いや戻り売りのチャンスが多く訪れる点が特徴的です。
バンドウォーク|見極めが難しい理由
バンドウォークは、極めて強い上昇トレンドや下落トレンドが長期的に続く相場において発生します。
何度もプルバック(押し戻し)を繰り返しつつも、再び強い上昇圧力(または下落圧力)によってトレンド方向にレートがグングン伸びていきます。このときボラティリティはゆるやかに拡大します。
バンドウォークが発生する真の要因については、経済指標発表や要人発言、地政学的リスク発生による為替への影響など様々なことが言われますが、どれも後付けです。結果的にレートがゆるやかに上昇・下落したことで「(振り返ってみれば)実はバンドウォークが形成されていた」というのが真実。
バンドウォークの正確な始まりと終わりをリアルタイムで判断することは非常に難しく(実質不可能)、過去相場を振り返って「あれはバンドウォークだった」とわかることが大半です。ゆるやかなトレンドがこの先どれくらい継続するかは神のみぞ知るです。プルバックされてそのまま逆方向に相場転換する…というケース(=ダマシ)も多いため、想像以上に慎重なトレードが求められます。
バンドウォーク発生後も、いつまでトレンドが続き、どこで反転するのか予測は非常に困難です。
バンドウォークを予測することは不可能じゃ。
身も蓋もない話じゃが、他の相場パターン同様、後から観察した際に「あれはバンドウォークだった」と判明するだけじゃよ。
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バンドウォーク|トレード戦略の基本
バンドウォークがどれくらい伸びるかを予測することはできない…
バンドウォークがいつ終わるかも予測できない…
”バンドウォークの予測は困難”…ではどうするか?どのような戦略を取るべきなのか?
まず考え方として、バンドウォークの初動から終息までのすべての利幅を取り切ることは最初から諦めるべき。”頭と尻尾はくれてやれ”の意識で臨み、決して欲張らないこと。読みずらいバンドウォークは潔く見送る。
つまり無理をしないことが一番です。わかりやすいバンドウォークのみを狙うことも大切。わかりやすいバンドウォークとは、長期的なスクイーズが継続した後にゆるやかにブレイクし、かつ長期足(日足)方向にレートが伸びるバンドウォークです。
エントリー後は、レートの伸びに合わせて段階的にポジションを建てる「ピラミッディング」や、ストップを切り上げていく「トレーリングストップ」を組み合わせ、ブレークイーブンを確保しつつ利幅を伸ばす戦略が最も有効です。
バンドウォーク|仕掛け(ENTRY)
仕掛けのタイミングはエクスパンション狙い同様に、スクイーズからのブレイクで仕掛けます。
スクイーズブレイクの見極めは『bbsqueeze w Alert nmc.mq4』がおすすめ。
インジケーターDLはこちら
bbsqueeze w Alert nmc.mq4の詳しい使い方やパラメーター設定方法は凄い!ボリンジャーバンドのスクイーズ、瞬時に判別するインジケーターを見つけたで!にて解説しています。
bbsqueeze w Alert nmc.mq4を使うと容易にスクイーズを視認できるようになります。
以下のMT4チャート図の黄色いドット部分がスクイーズです。
バンドウォークやエクスパンションへの移行は、黄色ドットが「紫色」に変わったタイミングです。
もちろんダマシもありますが、SLヒットによる損失はビッグトレンド狙いの必要経費と割り切ります。
ドットが「紫色」に変わった次足始値でENTRYします。
もうひとつの方法としてサポレジラインやトレンドラインを描写し、ラインブレイクで仕掛けるのも有効。
ENTRYする際は、上位足(日足や4時間足)のトレンド方向を必ずチェックします。上位足と逆方向へENTRYする場合は「ダマシ」に遭う可能性が高いことも知っておくべき。
bbsqueeze w Alert nmc.mq4とラインブレイクを同時に使うのもアリじゃよ。
それによってより確度の高いEntryが可能になるぞ。
バンドウォーク|SLとトレーリングストップの重要性
バンドウォークで仕掛けたら、絶対におこなうべき戦略がSL(損切りポイント)の設置とトレーリングストップです。
False Breakouts(偽のブレイクアウト)による損失拡大を防ぐためにも、SLは不可欠。
最初のENTRYでは、SLを直近高値・安値、もしくは逆側のバンド付近に設置します。
ENTRY後に思惑通りにレートが伸びたら、SLを段階的に動かしていくトレーリングストップを忘れずにおこないます。
まずはブレークイーブンを確保するために、含み益が一定以上確保できた段階で、SLをENTRYポイントまで動かします。これで万が一False Breakouts(偽のブレイクアウト)に遭ったとしても損失は発生しません(=ブレークイーブン)。
その後は、含み益が伸びるに従って、直近のプルバック(戻り)ポイントにSLを段階的に移動します。
ブレークイーブン確保のために必ずSLを動かすことじゃよ。
さらに含み益が伸びるならば段階的にSLを移動させて確実に利益を残す戦略を取ることが大切じゃ。
バンドウォーク|押し目買いと戻り売り
バンドウォークはゆるやかなトレンドを長期的に形成します。トレンドの途中ではプルバックと呼ばれる「戻し」が何度か発生します。
このタイミングで押し目買いや戻り売りをおこなうことが可能です。レートがバンド内側まで戻され、そこから反発してレート抜けのタイミングでENTRYです。
バンドウォークの初動で乗れなくても諦める必要はないぞ。
途中で発生するプルバックを待ってから押し目買いや戻り売りでEntryすることも可能じゃよ。
ただその際も必ず直近の高値・安値へのSLは忘れてはいかんぞ。
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バンドウォーク|Shin Bollinger Bandsを使ったトレード戦略
最後に当サイトのオリジナル特典の一つである『Shin Bollinger Bands』を活用したトレード戦略を紹介します。
『Shin Bollinger Bands』はボリンジャーバンドのバンドウォークに特化したオリジナル・インジケーターであり、バンドウォークの発生や終了、強度などを視覚的に捉えることを可能にします。
±1σをローソク足が抜けるとバンド内側に色が付きます。上昇トレンドでは青色、下落トレンドでは赤色になります。
また色の濃さによってトレンドの強度を表し、濃い色は強いトレンド、淡い色は弱いトレンドを意味します。
ローソク足がバンドウォークを開始するとバンド内側が青色または赤色になります。これらの色が淡く変わったら手仕舞いの準備です。
またチャート右上には上昇相場なのか下落相場なのか、それともレンジ相場なのかをひと目で判断できるトレンド感知フィルターが標準装備されています。
『Shin Bollinger Bands』の実際の稼働動画はこちら。
詳しい解説はこちらをご覧ください。
バンドウォーク|まとめ
バンドウォーク取引で利益を出すことは想像以上に難しいことを知っておきましょう。ダマシが多く、瞬時に反転しそのまま逆方向へレートが一気に伸びるような動きも見せるため、不用意に飛び乗ると思いがけない損失を被ることがあります。
上位足(長期足)のトレンド方向を必ず確認し、かつEntry後はSLをすぐに設置する。さらに含み益が一定額見込めたタイミングでENTRYポイントまでSLを移動させてブレークイーブンを確保する。これらを必ず行うことで、損失を最小限におさえることが可能です。
バンドウォークトレードの注意点
- 上位足(長期足)のトレンド方向を確認する
- ENTRY後すぐにSLを直近高値・安値に設置する
- 含み益が出たらSLをENTRYまで移動させブレークイーブンを確保する
- 含み益増大に合わせて段階的にSLを移動させる(トレーリングストップ)
- 初動で乗れなくても焦らない(プルバックを待つ)