ボリバンの使い方って色々あるみたいだけど、本当に正しい使い方ってどれ?
今回はボリバンの正しい使い方を解説するぞ。
代表的な使い方は全部で5つあるぞ。
ボリンジャーバンドの使い方|代表的な5戦略
ボリンジャーバンドの使い方を解説します。ボリバンを使った取引戦略は主に5つあります。
- スクイーズ戦略
- エクスパンション戦略
- バンドウォーク戦略
- ダブルボトム戦略
- ダブルトップ戦略
それぞれ詳しく解説します。
ボリンジャーバンドの使い方|スクイーズ戦略
スクイーズ(squeeze)は「絞る」「圧迫する」という意味があります。ボリンジャーバンドのスクイーズとは上下のバンドが中心線である移動平均線(SMA)に向かってギュッと絞り込まれた状態(バンドの収縮状態)を指します。
拡大したボラティリティが縮小し、価格の上下動が極端に抑えられ横ばい状態になったときに発生するのがスクイーズ。
このときに取るべき戦略は「待ち」です。スクイーズ状態は次のブレイクアウト(エクスパンション)の予兆でもあり、スクイーズ状態が長期化すればするほどブレイクの規模が大きくなる傾向があります。
ボリバンがスクイーズ状態に入ったら、ブレイクする方向を予測しながら仕掛けのタイミングを待ちます。
ブレイクする方向を予測する方法は主に3つ。
- 長期足(日足・4時間足)の方向を確認する
- 期間200移動平均線を表示させる
- サポートライン・レジスタンスライン、トレンドラインを確認する
まずは日足や4時間足でのトレンドの方向性を確認することです。日足がアップトレンドならばまずは上方ブレイクを予測するのが王道です。日足が陰線ならば下落トレンドを予測します。もちろん絶対に日足方向へ動くことが確約されているわけではありませんが、ブレイクの方向は2択(上昇・下落)なので確度の高い方を選択するのが無難です。
期間200の移動平均線(200EMA)を表示させて長期的なトレンドの方向を事前に把握しておくことも重要。
次に直近の高値・安値からサポートラインやレジスタンスライン、トレンドラインを引くことで、レートの反発ポイントやブレイクポイントを見極めます。
False Breakouts(偽のブレイクアウト)に注意
スクイーズからのブレイクアウトはFalse Breakouts(偽のブレイクアウト)を頻発させる傾向があります。上方へブレイクすると見せかけてその後反発して一気に下落する…などです。
上の図ではレジスタンスラインを上方にブレイクしたと見せかけてすぐに反転(False Breakouts)、その後一気にサポートラインを抜けて下方ブレイクしています。
False Breakouts(偽のブレイクアウト)を見極めるためには、以下の3点を注意します。
- トレンド方向(長期足のトレンド)を必ず確認しておくこと
- サポレジライン・トレンドラインのブレイクを確認すること
- ブレイクに飛び乗らないこと
もしも日足トレンドが下落基調であれば、先のチャート図で上方ブレイクは冷静に見送ることができたでしょう。
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ボリンジャーバンドの使い方|エクスパンション戦略
次にボリンジャーバンドを使ったエクスパンション戦略を解説します。
スクイーズ(収縮)状態から一気にボラティリティが拡大し、レートがブレイクアウトした状態をエクスパンション(Expansion)と呼びます。
このエクスパンションの初動を捉えてトレンドに乗ることができれば非常に大きな利幅を狙うことが可能ですが、トレンド初動を捉えることは簡単ではありません。
先に解説したFalse Breakouts(偽のブレイクアウト)があるため、初動で仕掛けることは大きなリスクを伴うからです。
長期足や200EMAでの方向性の確認、さらにはサポレジラインやトレンドラインでのブレイクポイントの確認など複数のフィルターを使って、トレンド発生を確実に捉える必要があります。
20SMAへのプルバックが仕掛けのチャンス
ボリンジャーバンド・エクスパンションにおける最も安全な仕掛けタイミングは、中心線である20SMA(期間20単純移動平均線)へ向かってプルバックした(引き戻された)ときです。
ブレイクアウトの初動を捉えられなかった場合、20SMA(センターライン)へのプルバックを待ちます。20SMAからの反発(跳ね返り)がエントリーチャンスとなります。つまり押し目買い・戻り売りですね。
損切りポイントは、プルバックした20EMAに置きます。
トレンドが強すぎて20SMAへのプルバックが一度も起こらずトレンド終息する場合がありますが、そのときはノーチャンスだったと清くあきらめます。
ボリンジャーバンドの使い方|バンドウォーク戦略
バンドウォーク(Walking the Bands)は、ボリンジャーバンドのアッパーバンド、ローワーバンドの上をローソク足がスキップするように価格推移する状態を指します。
非常に強いトレンドが長期的に継続している場合に発生する現象です。
バンドウォーク(Walking the Bands)の確認は、ボリバンの±2σ(シグマ)ではなく、±1σを表示させます。
仕掛けのタイミングは±1σバンドへのプルバック+反発です。
エクスパンション戦略同様に、押し目買い・戻り売りが基本です。±1σにレートが戻され(プルバック)、バンドに跳ね返されたタイミングで仕掛けます。
損切りラインは直近高値・安値、もしくはセンターラインの20SMAがベターです。
バンドウォーク専用インジケーター『Shin Bollinger Bands』
当ブロブのオリジナル特典の一つである「Shin Bollinger Bands」(旧SQI)は、ボリンジャーバンドのバンドウォーク戦略に特化したオリジナル・インジケーターです。
バンドウォーク状態を視覚的に容易に認識できるインジケーターであり、仕掛けや手仕舞いポイントも色の変化で把握できる優れたツールです。
Shin Bollinger Bandsの詳細はこちらをお読みください。
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ボリンジャーバンドの使い方|W-Bottoms(ダブルボトム)戦略
ボリンジャーバンド開発者であるジョン・A・ボリンジャー( John A. Bollinger)氏が推奨する戦略の一つがW-BottomsとM-Topsです。
- W-Bottoms(ダブルボトム)戦略
- M-Tops(ダブルトップ)戦略
W-Bottoms(ダブルボトム)は、2回目の安値が1回目の安値よりも低く、下限バンド(−2σ)よりも上で推移するチャートパターンです。
W-Bottoms(ダブルボトム)を形成後、レートがミドルバンドへ引き戻され、さらに最初のプルバックポイント(高値)を上回ったところで「買い」で仕掛けます。
ボリンジャーバンドの使い方|M-Tops(ダブルトップ)戦略
M-Tops(ダブルトップ)は、2つの高値が上限バンド(+2σ)よりも下で推移するチャートパターンです。
バンド内でM-Tops(ダブルトップ)を形成後、レートがミドルバンドへ引き戻され、さらに最初のプルバックポイント(安値)をブレイクしたタイミングで「売りENTRY」で仕掛けます。
ボリバンの使い方を、5つの戦略に分けてで紹介したぞ。
どれも再現性・優位性が高い戦略じゃ。
いきなり全部の戦略を試すよりもまずは取り組みやすいものを一つ選び、何度も仮説検証してみることが大切じゃよ。