ボリンジャーバンド|±1σ手法
ボリンジャーバンドの±1σを使った最強手法を解説します。使用するインジケーターは当サイトのオリジナル特典の一つであるShin Bollinger Bands。
Shin Bollinger Bandsで使用するボリンジャーバンドの偏差は±1σです。
Shin Bollinger Bandsは、±1σバンドを基準にバンドを超えて終値をつけた場合に、バンド内側にヒストグラムを自動的に描写するインジケーターです。
- 青ヒストグラム…強い上昇トレンド
- 水色ヒストグラム…弱い上昇トレンド
- 赤ヒストグラム…強い下降トレンド
- ピンクヒストグラム…弱い下降トレンド
トレンドの強弱の判断にはADXを利用しています。Shin Bollinger Bandsの詳しい解説は以下の記事をお読みください。
ボリンジャーバンド|±1σ手法|概略
ではShin Bollinger Bandsを使った±1σ手法のルールを解説します。
- 通貨ペア:どれでも
- 時間足:5分足・15分足
もうおわかりだと思いますが、この手法はボリンジャーバンドの「バンドウォーク」を狙った戦略です。
バンドウォークとは、ボリンジャーバンドのアッパーバンド(+1σ)、ローワーバンド(−1σ)の上をローソク足がスキップするように価格推移する状態を指します。海外では「Walking the Bands」・「Riding the Bands」と呼ばれています。
ボリンジャーバンド|±1σ手法|買いルール
まずは買いルールから。
- ヒストグラムが青色に変化(+1σの外で終値をつける)
- 次足始値がバンドから5pips以内であれば買いENTRY
まずはShin Bollinger Bandsのバンド内ヒストグラムが青色に変化するのを待ちます。青色になるということはその足の終値が+1σバンド外側にあることを意味します。
そして、次足始値がバンドから5pips以内にあるときに「買いENTRY」します。次足始値がバンドから5pips以上離れているときはENTRYを見送ります。なぜならすでにレートが大きく伸びてしまっているため利幅を望めないからです。
上のMT4チャートをご覧ください。まずヒストグラムが青色になります(+1σバンドの外側でローソク足が終値をつける)。その次の足の始値が+1σバンドから離れていないときに(5pips以内)、買いENTRYをおこないます。
下のチャート図では2回目のENTRYポイントで次足始値が+1σバンドから離れています。この場合はENTRYを見送ります。
ボリンジャーバンド|±1σ手法|売りルール
売りENTRYルールは、買いENTRYの逆となります。
- ヒストグラムが赤色に変化(−1σの外で終値をつける)
- 次足始値がバンドから5pips以内であれば売りENTRY
まずはShin Bollinger Bandsのバンド内ヒストグラムが赤色に変化するのを待ちます。赤色になるということはその足の終値が−1σバンド外側にあることを意味します。
上のMT4チャート図をご覧ください。最初のENTRYチャンスは、次足始値が−1σバンドから大きく乖離しているためスルーします。
2回目の売りタイミングでは大きな利幅を取れそうです。3回目・4回目・5回目は微損です。最後の売りENTRYはトレンドが発生して利幅を確保できます。
バンドを抜けてもすぐに戻される「ダマシ」は少なくありません。後ほど「ダマシ」回避方法を解説します。
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ボリンジャーバンド|±1σ手法|損切り・手仕舞い
まずは損切りルール。ENTRY直後のSL(ストップ・ロス)はミドルバンド、つまり単純移動平均線(20SMA)付近に置きます。バンドをぬけるときは大抵ミドルバンド近くからブレイクするため、SL幅は極めて小さく損切りにあったとしても損失は限定的です。
バンドを抜けてトレンドが発生したら、まずSLをブレークイーブンに置き直します。これで万が一レートが戻されても±ゼロになります。トレンド継続にあわせてSLを段階的に切り上げていきます(トレーリングストップ)。
次に手仕舞いルール。第一ルールはローソク足終値がバンド内に戻されたとき、つまりバンド内のヒストグラムが消えたときです。
第二ルールは大きなトレンドが発生したときにレートがミドルバンド(20単純移動平均線)にタッチで手仕舞いします。ビッグトレンド発生時はローソク足がバンド内に戻されても再びバンドを抜けてトレンド継続する場合がありますので第二ルールを適用します。
ボリンジャーバンド|±1σ手法|ダマシ回避法
本手法はブレイクアウト戦略であるため、ダマシが頻発します。ブレイクすると見せかけて再びバンド内に戻されるケースです。
ダマシを100%避けることは不可能です。しかしながらいくつかの対策を講じることでダマシを回避することができます。
ボリンジャーバンド|±1σ手法|ダマシ回避法
- 大きな時間足でトレンドの方向を知り、トレンドに順張りで仕掛ける
- ブレイク直前のスクイーズ状態が強いときに仕掛ける
まずは大きな時間足(4時間足・日足)の方向を確認すること。これは非常に大切です。最もシンプルな方法は200EMA(Exponential Moving Average=指数平滑移動平均線)を表示させることです。
200EMAの上では買い目線、下では売り目線で相場を観察します。上のチャート図では200EMAより下にローソク足が位置するので、売りENTRYのみで仕掛けることで、トレンドに逆行するトレードを回避できます。
次にスクイーズ状態を観察し、スクイーズが長く継続した後のブレイクで仕掛ける方法も有効です。スクイーズは買い勢力と売り勢力が拮抗し市場にパワーが溜まった状態です。スクイーズが長時間続けばその後のブレイクは大きくなる傾向があります。このブレイクに乗ることで大きな利幅を狙えます。もちろん瞬時にレートが飛ぶほどのブレイクはすぐに戻される可能性が高いため見送ります。(±1σからの距離で判断)。
今回は±1σを活用したブレイクアウト手法を解説したぞ。シンプルじゃが損小利大を狙いやすくFX初心者でも容易に取り組める手法じゃよ。