【FX手法】移動平均線、5分足スキャルピングにおすすめの期間設定はどれ?
FXにおける最適な移動平均線の期間設定って、巷でいろいろと言われていますよね。20日がいいとか、10日がいいとか、あるいは75日が最適だとか…
以前、移動平均線の期間設定で「おすすめ」ってどれ?教えて!でも解説しましたが、海外では「10」「20」「50」「100」「200」が一般的です。ただ、これらの期間設定はデイトレードやスイングトレードでのお話です。
今回は、5分足や15分足などの短期トレード(スキャルピング)における、おすすめの移動平均線の期間設定について考察してみます。
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スキャルピングトレードにおける移動平均線「期間設定」を海外情報からチェックしてみる
移動平均線の最適な期間設定を教えてくれるのは、もちろん世界中に存在する多くのトレーダーです。スキャルピング時によく使われている移動平均線の期間設定について、海外情報から詳しくチェックしてみましょう。
スキャルピングの定義は難しいのですが、とりあえず5分足、15分足くらいの短期足でのトレードとして考えてみます。
期間「5」「8」「13」の3本の指数平滑移動平均(EMA)を使うのが一般的
最もよく知られているのは、3本の移動平均線を以下の期間設定で使用するアイデアです。
- 期間「5」
- 期間「8」
- 期間「13」
海外メディアからいくつかピックアップしてみましょう。
”5-8-13 Forex Scalping Trading Strategy”
5-8-13 Forex Scalping Trading Strategy
The 5-8-13 forex scalping trading strategy is a scalping technique that is based on the MACD_OsMA.ex4 custom indicator and the 5-8-13 exponential moving averages depicted by the red, blue and magenta lines respectively.
引用:https://www.dolphintrader.com/5-8-13-forex-scalping-trading-strategy/
翻訳すると…
(移動平均線の期間)5-8-13のFXスキャルピングトレード戦略について
移動平均線期間5、8、13を使ったFXスキャルトレードは、MACD_OsMA.ex4カスタムインジケーターと、赤、青、マゼンタの線でそれぞれ表示している期間5、期間8、期間13の指数平滑移動平均によるスキャルピングテクニックだ。
もう一つ引用してみましょう。
”5-8-13 Moving Averages”
5-8-13 Moving Averages
The combination of 5-, 8- and 13-bar simple moving averages (SMAs) offers a perfect fit for day trading strategies. These are Fibonacci-tuned settings that stand the test of time, but interpretive skills are required to use the settings appropriately. It’s a visual process, examining relative relationships between moving averages and price, as well as MA slopes that reflect subtle shifts in short-term momentum.
引用:https://www.investopedia.com/articles/active-trading/010116/perfect-moving-averages-day-trading.asp
翻訳すると…
5-8-13移動平均線
期間5、8、13の単純移動平均(SMA)の組み合わせは、デイトレーディング戦略に最適だ。これらの値はフィボナッチによって導き出した設定であり普遍性がある。
これらの期間設定された移動平均線を適切に使用するには、相場分析スキルが必要だ。
移動平均線と価格の相対的な関係、および短期の勢いの微妙な変化を反映する移動平均線の傾きをチェックするなどの視覚的なプロセスが求められる。
「期間5」「期間8」「期間13」の組み合わせをプッシュしている動画(YouTube)をピックアップ
「期間5」「期間8」「期間13」の組み合わせはYouTube動画による解説にも多く見られます。たとえばこちら。
Moving Average Intraday Best Strategy || 5-8-13 EMA Trick || Trading Strategy ||
期間5、期間8、期間13の3本のEMA(指数平滑移動平均)を組み合わせた手法を紹介していますね(執行時間足は短期ではなく1時間足にて解説されています)。
5-8-13 Forex Scalping Trading Strategy
スキャルピングトレードに最適な移動平均線の期間設定として、「5」「8」「13」の組み合わせを取り上げています。
5 , 8 , 13 Moving Average strategy for trading In Hindi
https://youtu.be/X-cTETBjVqI
上の動画も3本の指数平滑移動平均(EMA)「5」「8」「13」でのトレーディングです。
Exponential Moving Average – Best Combination for Technical Analysis
上の動画も同じく3本の指数平滑移動平均(EMA)「5」「8」「13」を組み合わせた分析法がベストであると語っています。
なぜ「5ー8ー13」の組み合わせが好まれるのか?
さて、どうして「5」「8」「13」の期間設定の組み合わせが好まれるのでしょうか?
ピンとくる人もいると思いますが、これはフィボナッチ数列ですね。イタリアの数学者フィボナッチが提唱した「2つ前の項と1つ前の項を足し合わせていくことでできる数列」のことですね。
1と1を足して2、2と1を足して3、3と2を足して5、5と3を足して8…これを続けると、1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144…という数字の並びが形成されます。これをフィボナッチ数列と呼びます。このフィボナッチ数列から、「5」「8」「13」を取り出して、EMAの期間としているわけですね。
ご存知のように、フィボナッチ数列は、トレードにおいて様々な形で取り入れられています。フィボナッチ数列が相場の秘密を解き明かしてくれているわけではなく、単に拠り所の一つとして活用されているに過ぎません。
それでも世界中のトレーダーがフィボナッチ数列を拠り所にしているのであれば、結果として機能しやすくなります。
「自分がどう思うか?」ではなく「みんながどう考えているか?」
海外では期間「5」「8」「13」の3本の指数平滑移動平均(EMA)を活用することが一般的であることを述べました。
さて、あなたはどう思いました?
ここで素直に「よし、じゃあ自分も、5、8、13のEMAでトレードしてみよう!」と思うか、それとも「いや、自分的には10日と15日の組み合わせに可能性を感じる!」と逆張り思考するのかで、結果が大きく変わってしまいます。
以前、移動平均線の期間設定で「おすすめ」ってどれ?教えて!にも記載しましたが、投資において重要な思考は、「自分がどう思うか?」ではなく「みんながどう思っているか?」であると述べました。
世界中の大多数のトレーダーが参照している期間こそが”最適解”である…
移動平均線の期間設定を考察するにあたり、ひとつ重要なポイントがあります。
それは、できるだけ多くのトレーダーが参考にしている「期間」を探すことです。あるいは、移動平均線をベースにした各種テクニカル指標のデフォルト期間がいくつになっているのか?を知ることです。
つまり、世界中の多くのトレーダーが参照している期間こそが”最適解”であるという考え方ですね。
いわゆるケインズの美人投票に似た思考法です。
投資で継続的に利益を上げていくためには、「自分がどう思うか?」よりも「みんながどう思うか?」を知ることのほうが重要です。
あなたが投資の天才でもない限り、あなた独自の視点など、一ミリも役にも立ちません。
チャートの向こう側にいる無数のトレーダー達がどう考えて動いているのか?を正しく読み取ることが重要なのですね。だからこそ、多くのトレーダーが使用しているテクニカル(期間もみんなに合わせる)を参照し、皆が注目するポイントをチェックする必要があるのです。
つまり、スキャルピングトレード(5分足・15分足等)における期間設定で「5」「8」「13」が世界中で多く使われているのであれば、逆らうことなく自分も素直に「5」「8」「13」のEMAを設定する姿勢が大切です。
なぜなら、投機相場は皆が思う方向に動きやすい性質を持っているからです。
まとめ:移動平均線、5分足スキャルピングにおすすめの期間設定は「5」「8」「13」だ
まとめると、5分足〜15分足スキャルピングにおすすめの期間設定は「5」「8」「13」の指数平滑移動平均(EMA)ということになりますね。
実際にチャートに描写してみましょう。
スキャルピングでの移動平均線の期間設定に迷っているのであれば、まずはここから(5EMA、8EMA、13EMA)から始めてみてはどうでしょうか。