ドルインデックスってよく耳にするけど、なんだろう?って思っていませんか?
実は知ってしまえば簡単です。
今回は「ドルインデックス」を理解するために知っておくべき2つのポイントを解説します。
- ドルインデクスとは?意味は?
- ドルインデックスのリアルタイムチャートの見方について
ドルインデックス…FX初心者は聞き慣れない言葉じゃが、実は為替レート変動の背景を探るためには非常に重要な指標なのじゃ。
ドルインデクスとは?意味は?
ドルインデックスの正式名称は、U.S. Dollar Currency Indexです。略して”USDX”とか”DXY”と表記されます。日本語に訳すと「米ドル指標」ですね。
ドルインデックスは、以下の6つの主要国通貨に対する米ドルの為替レートを加重平均し指数化したものです。
6つの主要国通貨とは?
- ユーロ (EUR)
- 日本円 (JPY)
- 英ポンド (GBP)
- カナダドル (CAD)
- スウェーデンクローナ (SEK)
- スイスフラン (CHF)
【注意】ドルインデックスには様々な種類がある
ちなみにドルインデックスを算出する主要通貨は上の6通貨が標準(ICE=インターコンチネンタル取引所のドルインデックス)ですが、他にも様々な通貨を基準としたドルインデックスが存在します。
例えばFRB(連邦準備制度理事会)のドルインデックスは、全部で26通貨あります。26通貨の加重平均に対して米ドルの為替レートを指標化しているのですね。
日本でも日経新聞社によるドルインデックス(日経通貨インデックス)が存在しています。
つまり機関ごとに採用通貨が異なるため、機関ごとに微妙にチャートの値動きが変わっくることを知っておくべき。
ドルインデックスチャート(DXY チャート)
実際のドルインデックスチャート(DXY チャート)がこちら。
こうしてみると普通の為替レートチャートと似ていますよね。
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ドルインデックス(DXY)のリアルタイムチャートの見方について
ドルインデックス(DXY)チャートをリアルタイムで見たいという場合、おすすめはこちら。
ちなみにTradingViewのDXYチャートは、以下の6つの主要通貨を比重を変えて算出しています。
- ユーロ (EUR)… 比率57.6%
- 日本円 (JPY) …比率13.6%
- 英ポンド (GBP) …比率11.9%
- カナダドル (CAD) …比率9.1%
- スウェーデンクローナ (SEK) …比率4.2%
- スイスフラン (CHF) …比率3.6%
TradingViewのDXYチャートの主要通貨構成は、ICE=インターコンチネンタル取引所のドルインデックスチャートと全く同じです。
ご覧の通りユーロ(EUR)のウェートが非常に高い(約6割)ことが特徴です。これはユーロドル(EUR/USD)為替レートの影響を大きく受けることを意味します。
ドルインデックスチャートの見方について
ドルインデックスチャートから何がわかるのか?について解説します。
ドルインデックスはドルインデックスは、主要国通貨に対する米ドルの為替レートを指数化したものであると先に述べましたね。
簡単にいえば、米ドルの強さを示しているわけです。つまり…
- ドルインデックスが上昇…主要通貨に対し米ドルが強い=米ドルが買われている
- ドルインデックスが下落…主要通貨に対し米ドルが弱い=米ドルが売られている
米ドルが今現在、買われているのか?それとも売られているのか?を知りたい時に、ドルインデックスチャートをチェックすることは非常に有効です。
単純に円高ドル安だったとしても…
- 米ドルが弱含みで売られていることが原因なのか?
- 日本円が強く、買われていることが原因なのか?
円高ドル安(あるいは円安ドル高)を見極めるための指標の一つとしてドルインデックスチャートをチェックするわけですね。もしも「円高ドル安」に対してドルインデックスが下落していれば、”日本円が強いというよりは米ドルが売られていることが原因で「円高ドル安」が発生している”と推測することができるわけです。
より高度なFX取引をおこないたいならば、ドルインデックスチャートは欠かせない指標の一つじゃよ。
常にドルインデックスの動向をチェックする癖をつけることが大切じゃよ。