CCIにMACDを組み合わせた手法ってどうなの?
先日のCCIと組み合わせると最高!なテクニカルを紹介するよ!において、CCIと相性の良いインジケーターを解説しました。
まだまだCCIをベースにしたストラテジーはたくさんあって紹介しきれないのですが、今回はその中の一つ、CCIにMACDを組み合わせた手法を紹介します。
ネットではよく見かける組み合わせであり、当サイトへのアクセスにおいても「CCI MACD 組み合わせ」という検索ワードがあったりします。
どちらのテクニカル指標もオシレーター系に分類されるため、使い方には少し工夫が必要です。
CCIとMACDを組み合わせてなにがわかる?
大前提として、CCIは現在の価格と過去の平均価格との”差”を測定して数値化したものであるということ。そしてMCDは短期移動平均線と長期移動平均線の乖離値をグラフ化したものでしたよね。
- CCI…現在の価格と過去の平均価格との”差”を測定して数値化したもの
- MACD…短期移動平均線と長期移動平均線の乖離値をグラフ化したもの
これら2つのテクニカルを組み合わせることでなにがわかるのでしょうか?
MACDは2本のMA(短期&長期移動平均線)のクロスもしくはMACDとシグナル線のクロスで大雑把なトレンド転換を示します。そしてCCIのゼロレベルや±100レベル超えでトレンド発生を裏付けることができそうですよね。
つまりMACDとCCIの組み合わせは、順張り(トレンドフォロー)に使えるのでは?と推測できます。
CCIとMACDを同時に表示させてみよう
MT4にてCCIとMACDを同時に表示させると次のようなチャートになります。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
CCIとMACDによる売買ルール
もう一度CCIとMACDの概念を確認しておきましょう。
- CCI…現在の価格と過去の平均価格との”差”を測定して数値化したもの
- MACD…短期移動平均線と長期移動平均線の乖離値をグラフ化したもの
このことから、以下の売買ルールを導き出せます。
[box class=”glay_box” title=”買いENTRY”]
- CCIが−100を上抜ける
- MACDがシグナルラインを上抜ける
- 上の2つの条件を満たしたら買いENTRY
[box class=”glay_box” title=”売りENTRY”]
- CCIが+100を下抜ける
- MACDがシグナルラインを下抜ける
- 上の2つの条件を満たしたら売りENTRY
実はここに挙げた売買ルールは、ネット上でよく見られる手法です。
実際のチャートで確認をしてみます。まずは買いパターンから。MT4チャート図はすべてUSD/JPY(ドル円)の30分足です。
まずCCIが+100超えするのを待ちます。+100超えしたらMACDがゴールデンクロスしたタイミングで即、買いENTRYです。まずまずの精度といったところですね。
次に売りパターンです。
うーん、ちょっと弱いですね。売りENTRYした瞬間に逆行しているケースがあります。
そこで、一つフィルターを考える必要がありそうですね。
売り買いともに言えることですが、MACDが0レベルから離れたタイミングでのGC/DC(ゴールデンクロス・デッドクロス)は、ダマシになってしまう可能性が高いということ。
たとえば売りパターンのチャート図において、1回目と3回目の売りENTRYは、どちらもMACDのDCが0レベルから大きく乖離したポイントで発生していますね。
この場合は、シグナルを見送るべきかもしれません。
単純なCCI+MACDによる順張り手法では、やや精度に心もとない感じがします。もう少し何らかのフィルターが必要かもしれませんね。