ForexFactory(世界最大のFXフォーラム)で1200を超えるスレッドが立つほど注目を集める移動平均線
連日、移動平均線の話題ばかりで恐縮ですが、それくらい移動平均線は奥が深いと考えています。
あのForexFactory(世界最大のFXフォーラム)でも、「moving average=移動平均線」だけで、1200以上のスレッドが立っているんです。
ちょっとビックリしませんか?
ForexFactory|スレッド数ランキング
- moving average(1239)
- macd(778)
- fibonacci(730)
- stochastic(666)
- rsi(632)
- cci(442)
- adx(294)
- heiken ashi(266)
- bollinger band(236)
- ichimoku(166)
※()内はスレッド数
ご覧の通り、「moving average」スレッド数は、他のテクニカルを圧倒しています。それくらい世界中の多くのトレーダーが移動平均線に注目し、日夜議論を交わしているわけです。
移動平均線|短期・中期・長期の期間設定値の”最適解”について考える
さて、そんな大人気の移動平均線について、今日も語ります。
今回のテーマは「移動平均線|短期・中期・長期の期間設定値の最適解はこれだ!」です。ベタですみません。これまでの移動平均線に関する記事をまとめる意味でも、このテーマは外せないと考えています。
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トレードスタイル毎に、短期・中期・長期の期間設定における最適解をまとめてみますね。
スキャルピングにおける短期・中期・長期の期間設定値|移動平均線
まずは15分足以下(1分足・5分足・15分足)のスキャルピングトレードにおける移動平均線、短期・中期・長期の期間設定です。
世界的にも広く普及している5-8-13MAは外せません。そこにもう1本、汎用性の高い200EMAを加えることでスキャルピングシステムは完成です。
スキャルピングに適したMAの期間
- 短期…5EMA(SMA)
- 中期…8EMA(SMA)
- 長期…13EMA(SMA)
- 超長期…200EMA
チャートで確認してみましょう。以下の画像はUSD/JPYの1分足チャートです。
期間5、8、13の移動平均線でノイズの規則性を検出しつつ、200EMAで抵抗帯や支持帯を意識しながらスキャルピングを行ないます。
200EMAをベースに、乖離からの収束を狙う逆張りもありでしょうね。ローソク足が200EMAから大きく乖離したら収束する方向へ仕掛けるカウンタートレードです。
もちろん、5-8-13のパーフェクトオーダーによる順張りも有効です。ローソク足群が200EMAの上に位置するならばBuyで仕掛け、200EMAの下にローソク足群が位置するならば、パーフェクトオーダーでSell狙いで仕掛けるなど。
デイトレードにおける短期・中期・長期の期間設定値|移動平均線
次は30分足〜4時間足程度のデイトレードにおける移動平均線、短期・中期・長期の期間設定を考えてみましょう。
10-20-50MAに加え、やはり多くのトレーダーが取り入れている200EMAを加えた4本がベターではないかと考えます。
デイトレードに適したMAの期間
- 短期…10EMA(SMA)
- 中期…20 or 21EMA(SMA)
- 長期…50EMA(SMA)
- 超長期…200EMA
チャートで確認してみましょう。以下の画像はUSD/JPYの1時間足チャートです。
50EMAを表示させることで、長期よりの環境認識が加わりますね。また、価格の動きに影響を与える200EMAを観察することでさらに大きなタイムゾーンで相場を捉えることが可能になります。
200EMAをベースに3本の移動平均線(期間10、期間20or21、期間50)がどう動き、絡み合うのか。トレンド中の押し目や戻りを拾いやすい構成です。
スイングトレードにおける短期・中期・長期の期間設定値|移動平均線
最後はスイングトレード(4時間〜日足〜週足)における移動平均線、短期・中期・長期の期間設定を考察します。
スイングは、20-50-100-200MAで決まりですね。
スイングトレードに適したMAの期間
- 短期…20EMA(SMA)
- 中期…50EMA(SMA)
- 長期…100EMA(SMA)
- 超長期…200EMA
ベーシックな期間を取り入れた構成で、安心感がありますね。チャートで確認してみましょう。以下の画像はUSD/JPYの日足チャートです。
4本の指数平滑移動平均(EMA)が均等幅で並んでいるチャートになりました。個人的には、この組み合わせが一番しっくりします。移動平均線のバランスが良く、環境認識しやすいと感じます。
20EMAと50EMAの存在が、GMMAを彷彿とさせますね。同じチャートにGMMAを表示させてみましょう。
20EMAが短期の動きを示し、50EMAが長期の動きを示す。さらに100EMAと200EMAがそれぞれ抵抗帯や支持帯として機能します。非常に使いやすく感じますね。
関連記事:GMMA
まとめ:移動平均線|短期・中期・長期の期間設定値値に正解はないが”最大公約数”を考慮する必要はある
上に上げた各スタイルごとの移動平均線の期間は、正解を示したわけではありません。FX市場参加者の多くが取り入れている「期間」であり、ある意味、最大公約数から導き出した「期間設定値」といえます。
最大公約数を考慮することは非常に重要です。たまたま「5-8-13」や「10-20-50」「20-50-100」、そして「200」に決まったわけではないのです。長い年月をかけて定着した「パターン」であることを忘れてはいけません。
トレードは、相場と戦うものではありません。チャートの向こう側に存在する、見えない無数の投資家との戦いです。だからこそ、その他大勢が何を拠り所にしどう行動するかを正しく推測することが、あなたの勝敗を分けます。
まずは、スタンダードとされる期間設定値を基準にして移動平均線の世界をのぞいてみてはどうでしょうか。
スキャルピング推奨期間設定値
- 短期…5EMA(SMA)
- 中期…8EMA(SMA)
- 長期…13EMA(SMA)
- 超長期…200EMA
デイトレード推奨期間設定値
- 短期…10EMA(SMA)
- 中期…20 or 21EMA(SMA)
- 長期…50EMA(SMA)
- 超長期…200EMA
スイングトレード推奨期間設定値
- 短期…20EMA(SMA)
- 中期…50EMA(SMA)
- 長期…100EMA(SMA)
- 超長期…200EMA