【FX手法考察】『ma_candles.mq4』をGMMAと組み合わせてみる
シリーズでお伝えしてきた『ma_candles.mq4』の考察ですが、今回が最後です。最終回は、『ma_candles.mq4』とGMMAを組み合わせます。これまでの考察はこちらをごらんください。
GMMA考察
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GMMAといえばもう幾度となくこのサイトで取り上げてきたのでご存知の方も多いはず。
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12本の期間の異なる指数平滑移動平均線(EMA)によって構成される独創的なインジケーターです。

GMMAチャートの設定方法

GMMAの読み取り方
『ma_candles.mq4』の最大のメリットはトレンド時のノイズ排除機能です。GMMAとも間違いなく相性が良いはずです。まずはチャートをご覧ください。チャートはすべてUSD/JPY(ドル円)チャートです。

『ma_candles.mq4』をGMMAと組み合わせてみる
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仕掛けと手仕舞いのルール
さて、GMMAと『ma_candles.mq4』を組み合わせたチャートから、仕掛けと手仕舞いのルールを考えてみましょう。
仕掛けのルール
- ローソク足が青&GMMAのゴールデンクロスで買いENTRY
- ローソク足が赤&GMMAのデッドクロスで売りENTRY
まずは仕掛けのルール。GMMAの短期MA群が長期MA群を上抜け(ゴールデンクロス)したら買いでENTRY。売りENTRYはその逆(デッドクロス)で良いと思います。
もちろんこのENTRYルールでは、仕掛けタイミングとしては少し遅いくらいです。結果的にGC・DCしてすぐに戻されてしまうダマシは避けがたいですね。
手仕舞いのルール
- ローソク足の色が変わったら手仕舞い
- ローソク足が長期GMMA群に飲み込まれたら手仕舞い
手仕舞いルールは、『ma_candles.mq4』によるローソク足の色変化。そしてGMMAの長期MA群(赤いMAライン)にローソク足終値が飲み込まれたら即手仕舞いで良いのではないでしょうか。どちらか早い方を優先して手仕舞いします。実際のチャートで確認してみましょう。まずは買いトレードから。
買いトレード|その1

買いトレード|その1
GMMAのゴールデンクロスとほぼ同時にローソク足が青に変化しました。このタイミングで買いENTRYです。その後、ローソク足がGMMAの長期MA群に飲み込まれたところでExit。その後ふたたび上昇しローソク足が青色に変わった次足始値で再ENTRY。ポジションはローソク足が青から赤に変わったタイミングで手仕舞いとなります。
買いトレード|その2

買いトレード|その2
今回はちょっと忙しいです。最初の仕掛けはほとんど微益で撤収ですね。次の仕掛けは損切り。三回目のENTRYはまずまずの利幅が取れました。
買いトレード|その3

買いトレード|その3
最初のENTRYは残念ながら損切りです。ダマシですね。これは仕方がありません。2回目のENTRYは大きく上昇したので利幅が確保できました。ポジションを持ったら、ストップを段階的に切り上げていくことで含み益を確保していくなどのアイデアも必要ですね。そうすれば大きく戻した時に含み益を削らすに済みます。
売りトレード|その1

売りトレード|その1
今度は売りトレードをシミュレーションしてみましょう。上のチャート図では良いタイミングで仕掛けられています。その後レートはぐんぐん下がり、最後に戻してGMMA長期足群に飲み込まれたところで手仕舞いです。
売りトレード|その2

売りトレード|その2
こちらも同じですね。上昇後の相場転換だったため、仕掛けのタイミングはちょっと遅れました。しかし大きなダウントレンドを捉えることに成功しています。
トレンド時の”ノイズの排除”こそが最大のメリットである
まあ、身も蓋もないですが、順張り手法はビッグトレンドが発生すればどんな手法でも容易に勝てます。極論ですがGMMAだけでも勝てます。ではどうしてわざわざ『ma_candles.mq4』を組み合わせるのか?それは、ノイズ排除機能が優れているからです。たとえば「売りトレード|その1」を通常のローソク足と比べてみてください。

売りトレード|その1
こちら(↑)が『ma_candles.mq4』を組み合わせたGMMA。そして下(↓)が通常のローソク足表示。

通常のローソク足表示
同じローソク足でも、見え方が変わってきますよね。通常のローソク足表示では、ダウントレンド中に陽線と陰線が入り混じっていますよね。陽線が2本以上続いている箇所も複数あります。そうすると迷いが生じてしまうのですね。
一方、『ma_candles.mq4』は、ずーっと陰線(赤いローソク足)表示のままです。余計なノイズを排除してくれていることがよくわかります。何度も述べますが、『ma_candles.mq4』の最大のメリットは、こうしたノイズ排除にあるわけです。シンプルなインジケーターでも使い方次第では優位性を高める可能性を秘めています。