MA(移動平均線)の種類、どれくらい知ってる?
移動平均線といえば、真っ先にSMA(単純移動平均線)を思い浮かべるFX初心者が多いはず。だけど、移動平均線には沢山の種類があるって知ってました?
- SMA(Simple Moving Average)=単純移動平均線
- EMA(Exponential Moving Average)=指数平滑移動平均線
- WMA(Weighted Moving Average)=加重移動平均線
- TMA(Triangle Moving Average)=三角移動平均線
- SWMA(Sine-Weighted Moving Average)=正弦加重移動平均線
- MMA(Modified Moving Average)=修正移動平均線
実に多くの移動平均線があることに驚きますよね!でも安心してください。すべてを使いこなす必要はありません。上に挙げた移動平均線の中で重要なものは2つだけです。
- SMA(Simple Moving Average)=単純移動平均線
- EMA(Exponential Moving Average)=指数平滑移動平均線
この2つのMA(移動平均線)だけを覚えておけば大丈夫。
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すべてのレートを同じ比重で平均値を算出する”SMA”
まずは、SMA(単純移動平均線)。これは、みんな知っていますよね。直近n日間(日足の場合)の終値の平均値をグラフ化したものです。10SMAならば、直近10日分の終値を合計して、10で割ることで数値を出します。これを連続してつなげたグラフがSMAです。10日前の終値も、1日前の終値も、全く同じ比重で扱って(対等に扱って)平均値を出します。
直近のレートに比重を置いて算出する”EMA”
そして今回の主役、EMA(指数平滑移動平均線)です。難しい言い回しをすれば「データの比重を指数関数的に減少させて算出」した移動平均線ということ。つまり、新しい日付の終値ほど比重を高めて平均値を出します。10EMAならば(日足の場合)、10日前の終値よりも1日前の終値の比重を大きくして計算するわけですね。古い終値よりも直近の終値を重視した移動平均線ということになります。
直近の値動きの影響を受けやすい相場にマッチさせた移動平均線、それがEMAです。実際に、SMAとEMAを比べてみると、その動きの差は一目瞭然です。
上のチャート図はUSD/JPYの日足です。SMAとEMAの期間はどちらも10日です。黄色いSMA(単純移動平均線)に比べると、青いEMA(指数平滑移動平均)の方が、少し早くレートに反応しているように見えますね。感覚としてはローソク足1本分くらい早めです。
期間をもっと長くすると、その差は顕著になります。
SMAとEMAの期間を「21日」に変更したチャート図です。EMAの反応の早さよりも、むしろSMAの反応の遅さが気になりますね。
SMAの反応の悪さは、SMAが21日前の終値に影響を受けていることが原因です。21日前の終値と直近の終値を対等に扱っているために、直近のレートの動きに対する反応が遅れてしまっているんですね。
一方のEMAは、計算で使用する終値は「常に1日前のEMA」です。さらに当日の値は2倍にして比重を高めて計算します。21日前の値のに比べて直近の値の比重が圧倒的に大きくなるわけです。結果的に、SMAよりもEMAの方が相場の天底を捉えやすくなるのですね。
なぜEMA(指数平滑移動平均線)が最強なのか?
SMAの弱点は、相場の天底に対する反応が遅れてしまうことです。一方のEMAは、直近の値に比重をかけることでより相場(トレンド)に追随しやすくしています。EMAは、いわばSMAの弱点を克服した移動平均線といえますね。
移動平均線を活用したストラテジー(ロジック)の多くは、SMAではなくEMAを使ったものが多いのもうなずけます。
移動平均線(EMA)を活用したストラテジー
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上に挙げた様々なFX手法は、すべてEMAを使ったトレードロジックです。SMAは一切使用していません。誰もが知っている「MACD」もSMAではなくEMAをベースにしたテクニカル指標です。トレンドを捉えやすい「GMMA」もすべてEMAを取り入れています。EMAが最強と断言する理由がここにあります。
移動平均線を組み込んだストラテジーを考えるならば、SMAではなくEMA(指数平滑移動平均線)を取り入れるようにしましょう。