0レベルからの距離で「現在価格と平均価格の乖離幅」を示し、±100%のレベルを基準に「売られすぎ・買われすぎ」を判断するというのが本来のCCIの活用方法
前回の記事で、CCIは現在の価格と過去の平均価格との”差”を測定して数値化したものと説明しました。
そしてCCIからわかることは主に以下の4点。
- CCIがゼロラインを超える場合は、現在価格が過去の平均価格を上回っていることを示す
- CCIがゼロラインを下回る場合は、現在価格が過去の平均価格を下回っていることを示す
- CCIが+100を超える高い値を示している場合は、現在価格が過去の平均価格をはるかに上回っておりトレンドが上向きに強いことを示している
- CCIがー100未満の低い値を示している場合は、現在価格が過去の平均価格をはるかに下回っておりトレンドが下向きに強いことを示している
0レベルからの距離で「現在価格と平均価格の乖離幅」を示し、±100%のレベルを基準に「売られすぎ・買われすぎ」を判断するというのが本来のCCIの活用方法ですね。
もちろん、CCI(Commodity Channel Index)を単体で使うのもアリですが、実は他のテクニカル指標と組み合わせて活用することでCCIのパワーをいっそう発揮できます。
では、なにと組み合わせると良いのか?今回はそこにスポットを当てて解説していきますね。
CCIとCCIを組みわせた手法=Woodies CCI(ウッディーズCCI )
まずは海外で非常に有名なFX手法から紹介します。
CCIにもう一つのCCIを組み合わせたWoodies CCI(ウッディーズCCI )です。
期間の異なる2本のCCI(期間6と期間14)を重ねて表示させて、その動き(重なり具合)などでトレードする手法です。
本家のWoodies CCI(ウッディーズCCI )は、ローソク足すら表示させないという極めて斬新なFX手法なのですが、いまだに海外では根強い人気があります。
詳しくは以下の記事をお読みください。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
CCIと移動平均線を組み合わせる=972手法
次に紹介するFX手法は、CCIに6本の移動平均線を組み合わせた「972手法」です。匿名掲示板2ちゃんねるで話題になった手法のひとつです。
5MAの上をレートがバンドウォークするタイミングを刈り取る手法であり、CCIはそのフィルタリングに活用しています。とてもよく練られた手法であり、多くの気付きを得られます。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
CCIとパラボリックを組み合わせた出口戦略
CCIを手仕舞いに使う方法を紹介します。こちらも海外FXフォーラムで紹介されていた手法であり、非常に優位性が高いストラテジーです。
上の図からわかるとおり、CCIの±100超えを合図にトレーリングストップをしていくというストラテジーですね。
買いの場合は、CCIが+100を超えたらSL(ストップロス=損切りライン)を直近安値に置き直し、以降段階的にSLを切り上げていくというもの。売りの場合はその反対、つまりCCIがー100を下回ったらSLを直近高値に置き直し、以降段階的にSLを切り下げていくというもの。
CCIの以下の2つの特性を取り入れた手法であることがわかりますね。
- CCIが+100を超える高い値を示している場合は、現在価格が過去の平均価格をはるかに上回っておりトレンドが上向きに強いことを示している
- CCIがー100未満の低い値を示している場合は、現在価格が過去の平均価格をはるかに下回っておりトレンドが下向きに強いことを示している
CCIによって相場の過熱感を察知し、いつ反転しても一定の利幅を確保できるようにするアイデアです。
これ、トレンドフォローとの相性が抜群です。ぜひやってみてください。