ロンドン・ブレイクアウト戦略にベストなインジケーター紹介するよ!
先日の記事『欧州早朝ブレイクアウト戦略を紹介するよ!』にて、比較的メジャーなロンドン・ブレイクアウトストラテジーを解説しました。
本日は、その続き…というわけではないのですが、ロンドン・ブレイクアウト戦略を補完するための興味深いインジケーターを紹介します。
3 Tier London Breakout V.3.2b.mq4です。V3とあるようにヴァージョンアップを繰り返していますが、なにせ10年前のインジケーターなので、古さは否めません。
インジケーターの入手はFOREX FACTORY(フォレックスファクトリー)からどうぞ。
見た目も興味深いので、ぜひダウンロードしてMT4に設定してみてください。試作EAも置いてありますよ。
3 Tier London Breakout V.3.2b.mq4をMetaTrader4に設置してみたよ
まずは以下のチャートをご覧ください。
見るからに面白そうですね!見た目的にはDolly Trading Systemにも似ていますよね。ちなみにDolly Trading Systemとは以下のようなインジケーターです。
Dolly Trading Systemが気になる方は以下の記事をどうぞ。
ボックスと複数ターゲットラインを自動描写
さて話を『3 Tier London Breakout V.3.2b.mq4』に戻します。拡大した画像を使って、ざっくりと解説をしますね。
上のチャート図はGBP/JPY(ポンド円)の15分足です。本インジケーターは、ロンドンセッションのブレイクアウトを狙い撃ちするためのツールとして開発されています。
最初に水色のボックスが形成されます。このボックスは一定の時間枠における高値と安値で構成されています(横軸=時間、縦軸=高値から安値)。
この水色ボックスをブレイクアウト(BO)するタイミングで仕掛け(ENTRY)を行うというもの。同時に複数のターゲットライン(利確目標)も自動的に描写されます。
各ターゲットラインはボックスサイズに合わせて可変される!
ターゲットラインは売り買いともに各5本、描写されます。
最大の特徴は、利益目標のターゲットラインがボックスの縦幅(高値と安値)によって自動的に変更される点です。つまり、ターゲットライン(利益目標)は毎回一定ではないということです。
前回紹介した裁量の欧州早朝ブレイクアウト戦略は、ターゲットラインが20pipsと固定でしたよね。一方、『3 Tier London Breakout V.3.2b.mq4』の素晴らしい点は、ボックスサイズに応じてターゲットライン(距離)が可変するというところにあります。
ターゲットラインを活用したトレード戦略
ターゲットラインの使い方は様々ですが、一般的なものとしては含み益が「ターゲットライン1」を抜けたタイミングでストップロス(SL)を「ターゲットライン1」に移動させる…つまりトレーリングストップですね。段階的にSLを移動させていくことで、安全なトレードを可能にします。
もう一つの使い方としては、複数ロットでENTRYし、「ターゲットライン1」でポジションの50%を決済。残り50%のポジションはさらに次のターゲットラインを目指す…というもの。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
ストップロス(SL=損切り)は逆側のボックス辺
ブレイクアウトでENTRYしたら、最初のストップはボックスの逆側の辺に置きます。
ターゲットライン1へのヒットは多いぞ!
さて、インジケーターの優位性ですが、過去チャートで検証してみたかぎりにおいては、ENTRYポイントから最も近いターゲットライン「1」へのヒットは比較的多いという印象。
なかなか優秀です!
しかし中にはターゲットライン1にヒットせずに反転してしまい、逆方向へ再ブレイクするケースもあります。
上のチャート図では左側のトレードと中央のトレードが、ブレイク後に逆行しています。この場合、最初のENTRYは損切りとなり、逆方向へのドテンとなるわけですね。
なかなかクセはありそですが、上手に使いこなすことができるならば、とてもおもしろいインジケーターだと思います。
気になる方はぜひ開発者のスレッドを読んでみてください。