ちょっと変わったブレイクアウト系インジケーターを紹介するよ!
あまり見たことのないブレイクアウト系インジケーターを紹介しますね。
名称は、
『fractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4』。
名前から分かる通り、フラクタルを活用したブレイクアウトインジケーターです。
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そもそも「フラクタル」ってなに?
そもそもフラクタルは投資用語ではありません。幾何学分野のことばです。Wikipediaから引用します。
フラクタル(仏: fractale, 英: fractal)は、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロが導入した幾何学の概念である。ラテン語 fractus から。図形の部分と全体が自己相似(再帰)になっているものなどをいう。
引用:Wikipedia
自己相似とは、複雑な形状のどの部分を切り取っても、そこに全体と同じパターン(相似)が現れる現象のことです。自然界(葉っぱとか海岸線、雪の結晶など)でよく見られる現象です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、以下のGIFをみてもらうと理解できるかも。
FX(チャート)におけるフラクタルも、同じ考えです。
上位足(長期足)の波形一部を切り取って細かく観察すれば、その一部が上位足と同じ形をしていますよね。日足のジグザグしたローソク足の並びの中に、全体と同じようなローソク足の波形が存在します。
USD/JPYの日足の一部を切り取り、その部分を4時間足にして観察すると、日足の波形と相似したものが4時間足の中に存在しますね。これがフラクタルです。
言い換えれば、チャートだけ見ても、そのチャートがどの時間足であるかは(15分足なのか、それとも日足なのか)、わからないということです。時間足ごとに特徴を捉えることは難しいのですね。短期足も長期足も、足ごとの特徴はなく、同じような波形を描くわけです。
さて、MetaTrader4に付属する「フラクタル」は、5本のローソク足を比較して真ん中が一番高い場合に「Fractal Up」が表示され、真ん中が一番低い場合に「Fractal Down」が表示されます。
三角形(銛のさきっぽのような図形)が表示されている部分が「Fractal Up」、「Fractal Down」です。
現在から5本さかのぼって、ローソク足の最高値・最安値をチェックして、条件をクリアすればシグナルを出します。つまり「後出しシグナル」ですね。
過去チャートを見れば、反転のタイミングを絶妙に捉えているように見えますが、「後出しシグナル」なので当たり前です。
したがって、フラクタルを単体で使うことはほぼありません。開発者のビル・ウィリアムズ(Bill Williams)も、「アリゲーター」と併用して使うことをススメています。
フラクタル・ブレイクアウトインジケーター
さて、
『fractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4』に話を戻しましょう。
『fractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4』は、フラクタルのパラメーターを25にして、各フラクタルをラインでつなげ(=フラクタルチャネル)、そのラインをブレイクしたタイミングでローソク足の色を自動的に変更して知らせてくれるインジケーターです。
ダウンロードは以下のサイトからどうぞ。
どこが変わっているか?それはチャートに設定するとわかります。
早速、MT4に設定してみましょう!
『fractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4』をMT4に設置
以下のチャート画面をご覧ください。EUR/USDの1時間足です。
フラクタルをベースにサポレジライン(=フラクタルチャネル)が描写されていますね。フラクタルのパラメーターは「25」です。つまり25本さかのぼって、真ん中が最高値・最安値になるローソク足を定めて、そこからラインを引いています。
余談ですが、この2本のラインはロングセラーFX商材『 トワイライトゾーンFX』に付属のオリジナル・インジケーターを彷彿とさせます。
赤と青、2本のラインがローソク足を取り囲むように描写されていますね。ただロジックは全く異なります。興味のある方は以下の記事からどうぞ。
話をfractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4に戻しますね。
fractal_-_channel_adjustable_price__period_candles.mq4では、青ラインをローソク足が上抜けすると、自動的にローソク足の色が「青色」に変化します。
次はEUR/USD1時間足の下降トレンドをご覧ください。
ローソク足がサポートスライン(フラクタルチャネル)を下抜けしたところで、自動的にローソク足の色が「赤色」に変化していますね。
フラクタルチャネルのブレイクアウトでローソク足の色が自動で変化
- 上方ラインブレイク…青色に変化
- 下方ラインブレイク…赤色に変化
- それ以外…黄色のまま
チャートを引いて全体を見てみると…
レンジ相場は黄色ローソク足、上昇相場は青色ローソク足、下降相場は赤色ローソク足、ときれいに色分けされていることがわかりますね。
フラクタルチャネルをブレイクしたら、自動的にローソク足の色を変えてくれるので、視覚的にも使い勝手が良さそうですね。