移動平均線の傾き(角度)でトレードする方法を考察するよ
前回の記事、移動平均線(MA)の傾き(角度)を視覚的に捉えて、角度が強いときにエントリーしたい!で紹介したMAAngle_alerts_v1.mq4ですが、ダウンロードしてみました?
今回は、MAAngle_alerts_v1.mq4を活用したトレード方法を考察していきます。
まだダウンロードしていない人は以下のURLからどうぞ。
MAAngle_alerts_v1.mq4は、移動平均線の傾き(角度)をヒストグラム化したインジケーターでしたね。
単純に考えれば、以下のようなルールでしょう。
- 緑色バーで買いを仕掛ける
- 赤色バーで売りを仕掛ける
- 黄色バーで手仕舞い
最初の緑色バー出現を待ち、出現と同時に買いエントリー。売りはその反対ですね。最初の赤色バー出現を待ち、出現と同時に売りエントリー。もちろんバーはリアルタイムに変化するので、確定足の次足始値でのエントリーとなりますね。
上のチャート図はどちらもUSD/JPY(ドル円)の4時間足です。移動平均線の設定は21EMA(指数平滑移動平均)です。
トレンドが発生しているときは良いのですが、方向感のない相場ではダマシ・損切りを多発してしまいます。
2番目の図にあるように、下落トレンドが瞬時に終わっていきなり上昇した場合など、大きく利益を残ってしまうこともあります。
トレイリングストップは不可欠
ダマシについては、仕方がありません。MAを使う以上、トレンドフォロー系のストラテジーなので、ある程度のダマシによる損切りは必要経費として割り切るしかありません。
それよりも問題とされるのは、トレンド終焉時や転換時にレートが大きく戻されてしまう点ですね。せっかくトレンドに乗れたとしても、レートの戻しで利益を毀損してしまっては元も子もないですよね。
方法はいくつかありますが、最も確実なものはストップを切り上げていく方法です(=トレイリングストップ)。含み益がある程度発生した段階で、ストップをエントリー値まで引き上げ、まずはブレークイーブンを確定させます。さらに含み益が増大したら、段階的にストップラインを移動させていく。これである程度の含み益は確定できますね。
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MA角度の鈍化をMAAngleのヒストグラムでカウントする
もう一つの方法は、MAAngle_alerts_v1.mq4の特性を活かした方法です。
MAAngle_alerts_v1.mq4は移動平均線の傾き(角度)をわかりやすくグラフ化したものですよね。グラフが右肩上がりならばMAの角度は拡大傾向にあり、グラフの伸びが鈍化すればMAの角度も鈍化します。ではグラフの伸びがマイナスになったら?
グラフが3本連続で短くなったら、MAの傾きは3本連続で鈍化していることを意味します。このタイミング(3本目が確定したタイミング)で、安全をとって手仕舞いする…というアイデアです。
例えば上に上げた最初の買いトレードをご覧ください。
上図では買いでエントリー後、黄色いバー(ヒストグラム)出現の次足始値で手仕舞いしていますね。
これを先程のルール(3本連続でバーが下がったら手仕舞い)で考えると…
少しだけ、手仕舞いが早まりました。結果、やや利幅も拡大しています。
もう一つの売りエントリーも見てみましょう。
この場合、かなりの含み益が戻されてしまっていますね。もちろんトレイリングストップによってある程度の含み益は確保できるでしょう。
このトレードにおいても、先程のルール(3本連続でバーが上がったら手仕舞い)を当てはめてみます。
赤いヒストグラムが3本連続で短くなった次足始値で手仕舞いです。トレンドの途中で降りることにはなりますが、それなりの利幅を確保できました。※あくまでもトレードアイデアの一つとして捉えてください。
もう少し考えれば他にもアイデアはでてきそうですね。
MAの期間をどれくらいに設定するべきか?
もう一つの課題は、MA(移動平均線)の期間をどれくらいに設定するか?ですね。
上の図は21EMAですが、期間21ではちょっと感度が高すぎるように思います。ダマシも多発しますので、やや使いにくい印象です。
もうすこし期間を長く取った方が、ダマシは減らせるでしょう。例えば…期間50とか、期間200でも良いかもしれません。このあたりは、各人の好みかもしれませんね。どれくらいチャートに貼り付けるか?など環境にも左右されます。