「エンベロープ鉄板トレードで毎日25pips抜いています!」by読者
前回の記事【FX手法】エンベロープ(Envelopes)は順張りでも使える優等生!に、さっそく反響をいただきました。
了承をいただいた上でメールの一部を転載します。
いつも参考にさせてもらっています。この前のエンベロープ順張りの記事を読みました。
まさに自分が半年取り組んで成果をあげている手法と同じだったので、びっくりです。自分も、エンベロープと一目均衡表の雲を表示させて、両方の抜けでエントリーしています。
パラメーターはいろいろいじりながらまだまだ検証中ですが、4通貨を監視していてけっこう取れています。だいたい平均すると毎日25pipsくらい取れていると思います。
今の方法にたどり着くまでスキャルピングとかアービトラージとか取り組んできたんですが、全然うまく行かなかったです。でも今のエンベロープと一目均衡表の雲の組み合わせにたどり着いて、やっと利益を出せるようになりました。
ほんと、他のインディケーターとかいらないですよね。シンプルイズベストだと思います(笑)
感想をいただきありがとうございます。毎日平均で25pipsを取れているというのは素晴らしいですね!
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エンベロープ(Envelopes)と一目均衡表の雲を同時抜けでトレンド初速を捉える手法
ここで改めて、エンベロープと一目均衡表の雲を使った手法をまとめてみます。特に同時抜けによるトレンド初速を捉えるロジックを解説しますね。
まずはエンベロープと一目均衡表の雲をMetaTrader4に表示させましょう。
エンベロープのパラメーター(期間や偏差)は、各通貨ペアのボラティリティや時間足におけるボラなども考慮して決める必要があります。
ちなみに、前回の記事ではUSD/JPY、1時間足のケースで以下のパラメーターを使用しました。
- 期間…25
- 偏差…0.1%
- 移動平均種別…Simple
- 適用価格…Close
今回は、同じUSD/JPYの30分足で考察してみましょう。最近のボラティリティに合わせて以下の通りパラメーターを設定します。
- 期間…25
- 偏差…0.05%
- 移動平均種別…Simple
- 適用価格…Close
一目均衡表の雲のパラメーターはデフォルトのままです。
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパンB:52
一目均衡表インジケーターもMetaTrader4に標準装備されているものを使用しています。
エンベロープ&一目均衡表の”鉄板トレード”ルール
さて、具体的なトレードルールを解説します。
【重要】環境認識
基本的には順張りトレードとなります。トレンドの確認は雲とエンベロープ(Upper-Line・Lower-Line)の位置関係で確認します。
- 上昇トレンド=エンベロープのUpper-Line(アッパーライン)が一目の雲の上にある
- 下落トレンド=エンベロープのLower-Line(アッパーライン)が一目の雲の下にある
さらに、Upper-Line・Lower-Lineともに雲の上にあれば「強い上昇トレンドが発生中」、一方Upper-Line・Lower-Lineともに雲の下にあれば「強い下落トレンドが発生中」と捉えます。
Upper-Line(アッパーライン)やLower-Line(アッパーライン)が雲の逆側にあったり、雲の中を抜けきれていない場合は、レンジ相場であると判断し、ENTRYは回避します。
「買いENTRY」ルール
買いENTRYパターンから。
- エンベロープ(Upper-Line=アッパーライン)が雲の上にある
- ローソク足がエンベロープを上抜ける
- ローソク足が一目均衡表の雲を上抜ける
- 「1」と「2」を満たしたら、次足始値で買いENTRY
「2」と「3」のルール(条件)はどちらが先にきてもOKです。つまり2つの条件を満たしたら次足始値でENTRYします。
「売りENTRY」ルール
売りENTRYルールは上の逆ですね。つまり…
- エンベロープ(Lower-Line=ロウアーライン)が雲の下にある
- ローソク足がエンベロープを下抜ける
- ローソク足が一目均衡表の雲を下抜ける
- 「1」と「2」を満たしたら、次足始値で売りENTRY
ただし、ここでポイントが2つあります。
1.次足始値がエンベロープから乖離しすぎている場合は見送る
次足始値がエンベロープから離れすぎているときはENTRYをスルーします。なぜならば、エンベロープから乖離しすぎたレートは戻しの圧力がかかるからです。エンベロープと雲を抜けたローソク足が大陽線や大陰線だと、次足始値はエンベロープから大きく乖離したポイントになってしまいます。利幅を取りづらい状況になってしまうので回避します。
ENTRYは、できるかぎりエンベロープに引きつけたポイントで仕掛けたほうが安全です。
2.エンベロープと雲を抜けた足に長いヒゲが生じた場合は見送る
エンベロープと雲を抜けたローソク足に、長いヒゲが発生した場合もENTRYをスルーします。長いヒゲは戻し圧力が強かった証拠です。次足以降でレートがぐっと戻される可能性が高いといえます。
エンベロープ(Envelopes)を使ったカウンタートレードを解説するよ!で解説しましたね。長いヒゲは、逆張りトレード時の強力なサインです。長いヒゲが出現したときは順張りトレードでのENTRYは禁物です。
エンベロープ抜け後に長いヒゲをつけたらENTRYチャンス
エンベロープからのリバウンドを狙う場合は、「ヒゲ」が一つの目安です。
エンベロープにタッチ・抜け後に「長いヒゲ」を形成したローソク足の次足始値でENTRYすることで、確度を高めます。
「損切り」は直近高値・安値or移動平均線へのタッチ
さて、肝心の利確と損切りについてです。まずは「損切り」。
トレンドフォローロジックなので、基本は直近の高値・安値が王道です。もう一つの目安は、センターラインへのタッチですね。つまり25日移動平均線へのタッチで損切りを行なうということです。
できるだけ損切り幅は狭くしたほうが、損小利大を実現しやすくなります。そのかわり勝率は下がりますが、ここはトレードオフですね。
「利益確定」は数パターン
トレンドフォローなので、利確は数パターン考えられますね。
まずはエンベロープへの戻し。エンベロープを抜けたレートがエンベロープの内側まで戻されて終値をつけたタイミングで手仕舞いです。
ただ、これではすぐにタッチしてしまうことも考えられるため、中心線(=移動平均線)へのタッチまで持ちこたえることもアリですね。
さらに大きなトレンドに乗れたときは、一目均衡表へ戻されるまで耐えることも良いでしょう。
また利幅で手仕舞いするのも無難です。損切り幅の2倍の位置に利確ポイントを設定するという方法です。
その他にもATR_Stopなどを使って手仕舞いポイントを決めるのも良いかもしれません。
この辺りは、各人の好みですね。
まだまだ荒削りで工夫やアレンジの余地があるロジックですが、とてもおもしろそうですね。裁量判断は大いに入りますが、トレンドフォロー手法の一つとして取り入れてみるのも良いかもしれません。