【FX】パラボリックだけで勝てる!は本当か?
パラボリックといえば、あのJohn Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)が提唱したテクニカルの一つですよね。
ATR、RSI、ADX、そしてパラボリック。これらはJ.W.ワイルダーの著書『New Concepts in Technical Trading Systems』の中で詳しく解説されています。
第2章【THE PARABOLIC TIME/PRICE SYSTEM】
John Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)によるパラボリックの詳細な解説については、改めて取り上げる予定です。今回は、パラボリックを活用した手法についての考察です。
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パラボリックだけで勝てる!伝説の”372手法”とは?
さて、パラボリックだけで勝てる!と豪語したとあるトレーダーがいました。彼は2ちゃんねるに以下のような書き込みをしました。
372 :2009/09/20(日) 08:42:36 ID:742kk+5g
パラボリックで勝てる。要は使い方。
直近の4H、1Hの上向き、下向きでトレンドが同じ長い方になった後、
15分が同じ向きに転換でエントリー。これで、毎日50pip前後抜ける。
損切りは、1Hの転換。引用:2ちゃんねる
引用が古くて恐縮なのですが、実はこの引用はいたるところ(WEB上)で見かけます。それくらいメジャーなのですね、この書き込み。一般的には「372手法」として知られています。372手法を簡単にまとめると以下の通り。
準備
- 執行時間足の15分足にパラボリックSARを表示させる
- 上位足である1時間足・4時間足にもパラボリックSARを表示させる
トレードルール
- 1時間足、4時間足のパラボリックSARの方向が同じ方向を向く
- 15分足のパラボリックSARが1&4時間足と同調したらENTRY
- 1時間足のパラボリックSARが反転したタイミングで損切り
利食いルールについての記載はありませんので、各人の裁量に委ねられます。「372」はこれだけで毎日50pipsを抜けると豪語したことで、このスレが注目を集めることになりました。
372手法は、いわばMTF(=マルチ・タイム・フレーム)パラボリック手法ですね。上位時間足に同調する方向へ仕掛けるというシンプルなトレンドフォローです。
パラボリックだけで勝てる”372手法”に適したインジケーターを紹介するよ!
実はこの手法、海外ではよく見かけるパラボリック手法の一つです。英語版GoogleでMTF Parabolic、MTF Parabolic SARなどのワードで検索すれば多くのサイトがヒットします。
MTF Parabolicに特化したインジケーターも数多く存在します。例えば、無料のMTF_PSar.mq4もその一つ。MetaTrader4にMTF_PSar.mq4を設定してみましょう。まずは15分足。
次に、MTF_PSar.mq4を重ねて表示させるのですが、パラメーターでタイムフレームを1時間足に設定します。
そしてもう一度MTF_PSar.mq4を重ねますが、今度は4時間足のタイムフレームに設定します。
- 15分足Parabolic SAR…ピンク色の点
- 1時間足Parabolic SAR…黄色の点
- 4時間足Parabolic SAR…黄緑色の点
これで372手法を実践する準備が整いました。次回、MTF_PSar.mq4を使った372手法の具体的な”372手法”トレードを解説していきます。