平均足手法『Trading Made Simple』はもっと国内で評価されるべき
海外フォーラム「FOREX FACTORY」より、平均足を活用した評判の高い手法『Trading Made Simple』を紹介します。FOREX FACTORY内のスレッドはこちらです。
2011年頃に登場し一躍海外フォーラムのスターダムにのし上がったMT4専用の無料インジケーターですが、未だにその人気は衰えていません。
まずはチャート画像をご覧下さい。
ご覧の通り、非常にシンプルで見やすいチャートですね。
使用しているインジケーターは、主に2つ。メインチャートには、平均足と期間5の単純移動平均線(5SMA=黄色い線)です。※5SMAは、ローソク足2本分だけ右にシフトしてあります。
サブウィンドウ(チャートの下側)には、TDIという聞き慣れないインディケーターが表示してあります。TDIは、正確にはTraders Dynamic Indexという名称のインディケータです。
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シンプルかつアレンジしやすい平均足ストラテジー
『Trading Made Simple』をご紹介する理由ですが、単に好みの手法だからです。評価できる点は、なんといっても非常にシンプルであるということ。シンプルだからこそ自分好みにアレンジできますよね。
この手法の発案者であるeelfranzは、『Trading Made Simple』の開発に、2年間を費やしたそうです。2年かけて、ここまでシンプルな形に洗練されたわけですね。
推奨時間足は、1時間足〜(1時間足・4時間足・日足)。15分足、30分足程度でもダマシは増えますが使えなくもありません。短期足でトレードする場合は、チャートへの張り付きが必須です。
通貨ペアの縛りはありません。
『Trading Made Simple』の基本ルール
ルールを解説します。ルールといっても、非常にシンプルです。
買いENTRY
- サブウィンドウのTDIの緑色ラインが赤色ラインを上抜ける
- ローソク足2本以内に平均足が赤から青に変わった場合のみエントリー
売りENTRY
- サブウィンドウのTDIの緑色ラインが赤色ラインを下抜ける
- ローソク足2本以内に平均足が青から赤に変わった場合のみエントリー
手仕舞い・損切り
- TDIの緑色ラインが水平になった場合
- もしくは、平均足の色が変わった場合
ご覧のとおりルールもシンプルです。
MT4チャートで『Trading Made Simple』をチェックしてみよう
実際のMT4チャート(EURJPY 1時間足)で確認してみましょう。
チャート上のピンクの縦線(3本)の部分をご覧下さい。3つとも、TDIの緑ラインが赤ラインを上抜いていますね。TDIがクロスしてローソク足2本以内に平均足の色が変わっているので、「買い」でエントリーします。
次は「売り」のケースです。
同様に、ピンク縦ラインの箇所をご覧下さい。TDIの緑ラインが赤ラインを下抜け(デッドクロス)しています。さらに平均足の色が青から赤に変わっていますね。
中央のピンクラインの箇所は、若干ダマシ的な感じですので、おそらく損切りになっているでしょう。
大きな時間足で方向性を確認することで精度が増す
非常にシンプルな『Trading Made Simple』ですが、ダマシを極力少なくするためにもより大きな時間足でのトレンドの方向を確認した方が良いです。例えば1時間足でトレードするのであれば、4時間足のトレンドの方向を、平均足の色やMA(移動平均)の傾きなどでチェックをします。
そして、4時間足のトレンドと同調する方向にのみ1時間足でエントリーを行うようにすれば、より確度が高くなるはず。
海外トレーダーに高く評価される”TDI”
『Trading Made Simple』で採用されているTDI(Traders Dynamic Index)というインジケーターですが、かれこれ10年以上前に海外で流行りましたね。日本では馴染みの薄いインディケーターですが、海外ではTDIだけでトレードしている方も多く、人気の高いインジケーターの1つです。
『Trading Made Simple』ではカスタマイズされたTDIが使われていますが、実際のTDI(Traders Dynamic Index)インジケーターはもう少し複雑です。以下のチャートをご覧下さい。
サブウィンドウに表示されているインジケーターが、実際のTDIの姿です。今回ご紹介したTrading Made Simpleでは、TDIインディケーターの一部(緑と赤のラインのみ)を表示していたわけですね。実際のTDIには、赤と緑ラインに加え、ボリンジャーバンドのようなもの(青ライン)も表示されています。
TDIを1日中眺めていると、とても面白いです。FOREX FACTORYには、TDIをメインにした様々なトレードアイデアがたくさん投稿されています。気になる方は、試しにご自分のチャートに設定してみてはいかがでしょうか?何かアイデアがひらめくかもしれませんよ。
TDI(Traders Dynamic Index)は、ネットで検索すればすぐに見つかりますよ。取り急ぎ、ダウンロードできるURLを掲載しておきますね。