『Forex Strategies Revealed』が面白すぎて徹夜してしまう…
連日、海外サイト『Forex Strategies Revealed』を読み漁っています。
様々なFX手法(ストラテジー)が投稿されているFXフォーラムサイトですが、実に興味深い手法が投稿されていて読んでいて飽きません。英語が得意な人は是非一読をおすすめします。
以前紹介した『5 Min Morning Pivot Strategy』も、このサイトで見つけました。
『Simple balanced system』を紹介するよ!
今回も、『Forex Strategies Revealed』からの紹介です。『Simple balanced system』(シンプルバランスシステム)と名付けられたストラテジーです。スレッドはこちら。
移動平均線とRSI、そしてストキャスティクスを組み合わせた投資手法です。まあ、ありがちな手法の一つですよね。
どうして、こんなシンプル手法を取り上げるのか?その理由は次の通り。FX初心者がトレード手法を考える際に、どのようにロジックを構成してよいか、迷いますよね。たった1つのテクニカルだけでは心もとないし、かといってどのようにテクニカルを組み合わせれば良いのか、よくわからないはず。
今回紹介する『Simple balanced system』(シンプルバランスシステム)は、とてもオーソドックスなテクニカルを組み合わることで優位性を見出そうとする手法の良い例です。
使用するインジケーター(テクニカル)はたったの3つ。しかもメジャーなものばかり。
- 移動平均線(5EMAと10EMA)
- RSI
- ストキャスティクス
こんなベーシックなテクニカルでも、それなりに優位性が確保できるんだ!ということを実感していただきたくて、『Simple balanced system』を紹介をすることにしました。
まずはチャートを設定しよう!
最初にチャート設定をしていきましょう。メインチャートには移動平均線(EMA=指数平滑移動平均線)を2本設定します。
- 5EMA
- 10EMA
サブウィンドウにはRSIとストキャスティクス。それぞれのパラメーターは以下の通り。
- RSI(14)レベルを50に引く
- ストキャスティクス(14、3、3)レベルを20・80に引く
実際に設定したMetaTrader4チャートがこちら。
通貨ペアは任意(どれでもOK)、時間足の制約もありません。上のチャート図はUSD/JPY(ドル円)の1時間足です。
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『Simple balanced system』のルールを解説するよ!
次に、トレードルールの解説をします。まずは買いENTRY条件をチェックしていきます。
買いENTRY
- 5EMAが10EMAを上抜ける
- ストキャスが上向き
- ストキャスが80レベルより下、かつRSIが50超え
上の3つの条件がそろったときに買いENTRYします。チャートで確認してみましょう。
どうですか?まずまずのタイミングで買いENTRYしていますね。
次は売りENTRY条件です。
売りENTRY
- 5EMAが10EMAを下抜ける
- ストキャスが下向き
- ストキャスが20レベルより上、かつRSIが50未満
上の3つの条件がそろったときに売りENTRYします。同じくチャートで確認してみましょう。
うん、悪くないですね。売り買いともに、ENTRYの精度はなかなか良さそうです。
EMAクロスを、RSIとストキャスによってフィルタリングしているストラテジーです。EMAクロスだけではダマシが多いため、RSIで「相場の勢いをチェック」しつつ、さらにストキャスの「買われすぎ・売られすぎ」判断によって天井・底でのエントリーを避ける…
シンプルですが、極めてロジカルなストラテジーです。
安全&堅実な手仕舞いルール
最後に手仕舞いルールです。
Exitルール
- 5EMAと10EMAが逆クロス
- RSIが50レベルを逆抜け
EMAの逆クロス、またはRSIが50レベルを逆抜けした場合に手仕舞いとなります。先ほどのチャートでチェックしてみましょう。
ちょっともったいな利確もありますね。ただ、この手仕舞いルール(ストップルール)は、かなり優秀だと思います。EMAの逆クロスとRSIの50という2つのストッパーで、資産を大きく既存することなく安定的なトレードを可能にします。
急激な相場転換が起きた場合や、レンジ相場では、含み益を毀損しますが、逆に言えば長期的なトレンド相場では、利幅をしっかりと確保できそうです。
実に多くのコメントが寄せられている!
今回紹介した『Simple balanced system』の原文スレッドには、非常に多くのコメントが寄せられています。
1つのページに15のコメントですので、それが13ページですから、ざっくりと195ものコメントが書き込まれていることになります。こんなシンプルな手法なのに、ですよ!
もちろん、すべてが称賛コメントばかりではありませんが、非常に建設的な意見なもど書き込まれていて、とても参考になります。
一番最初に書き込まれたコメントは、投稿者Edward Revyによるもの。2007年6月30日です。
Submitted by User on June 30, 2007 – 21:20.
This strategy works well, IF you are patient to wait for the RSI to get above or below 50 and the EMA to actually cross.Almost without fail, whenever I’ve tried to ‘get ahead’ of these indicators by ‘anticpating’ that they were going to line up-the trade failed. Best to wait until the indicators are just as suggested.Happy Trading.
ざっくりと翻訳します。
この戦略は、RSIが50を超えるか下回るか、そしてEMAがクロスするのを待つのが辛いときほど、すばらしく機能するぜ!
俺がシグナルを待てずについ先走ってエントリーしてしまうと、失敗してしまうのさ。だから、確実なシグナルが出るまで、待つことが秘訣だぜ。
つまり、しっかりとルールを守れば成功率は高いけど、「もう少しで超えそうだからエントリーしちゃえ!」と先走ってしまうと失敗しやすい…ということですね。
Edward Revyが語るように、エントリ条件をすべてクリアしてから仕掛けることが成功の鍵です。
コメント欄には様々な有益なアイデアが書き込まれているので、興味のある方はぜひ一読をおすすめします。