チャネルラインは”長期”の時間足から引くべき!
前回はチャネルラインの引き方について解説しました。
今回は、チャネルラインが機能しやすい時間足について考察します。
最初に結論を言ってしまえば、チャネルラインを始めとする全てのラインは、長期足ほど機能しやすい傾向にあります。
長期足、つまり1時間足、4時間足、日足、週足、月足です。時間足が長くなればなるほど、各種ラインは有効性(=優位性)が高まります。
逆に30分足、15分足、5分足、1分足と短くなるほどラインの有効性(=優位性)が漸減していきます。
”長期”の時間足ほどラインが機能しやすい理由
どうして長期足になればなるほど、ラインが機能するようになるのか、その最大の理由は、プロ(機関投資家やファンド連中)が長期足に注目しているからです。
最高の情報網と分析力、そして圧倒的な資金量で勝負をしてくる機関投資家やファンドの連中が、日々、長期足(日足や週足)を重視してトレードを行っているわけです。彼らがマーケットに及ぼす影響は計り知れません。
クジラとイワシの大群
彼らは大海原におけるクジラ(海の王者)です。そして私達は彼らのエサとなるイワシの大群にすぎません。
弱肉強食の世界(相場)で生き残るには、クジラのエサから逃れなければなりません。
ではどうするか?そこで登場するのが「コバンザメ戦略」です。
クジラのエサになりたくないならば「コバンザメ」になれ
海洋(=相場)の食物連鎖において、常に私たち「イワシ」はクジラのエサとなる運命にあるわけです。
では、その食物連鎖から逃げるにはどうすれば良いのか?
実は一つだけ方法があります。「イワシ」の群れから離れて、クジラの腹にくっつく「コバンザメ」になることです。
クジラの動きに同調し、クジラが食い散らかしたおこぼれをいただくのです。「コバンザメ戦略」です。(「コバンザメ戦略」をFX商材に落とし込んだものが『ぷーさん式FX 逆張りトレードマニュアル 火花』です。)
実は、GMMAを活用することで、機関投資家・ファンド連中の動きを読み取ることが容易になり、「コバンザメ戦略」によって食物連鎖を生き伸びることができるのです。
長期足を意識するということは、つまりクジラ=機関投資家連中の思考に同調するということを意味します。
彼らの思考を読み取り、彼らに逆らうことなく同調してついていく。彼らが食い散らかしたおこぼれを少しだけいただく。
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勝っているトレーダーほど「長期足による環境認識」の重要性を理解している
コバンザメ戦略に「長期足による環境認識」は不可欠です。
そして勝っているトレーダーほど、「長期足による環境認識」の重要性を理解しています。
プロほど長期足を意識しているから、勝っているトレーダーの多くもプロ同様に長期足を意識している…結果的に長期足のテクニカル(ライン等)が機能しやすくなるという傾向にあります。
まずは長期足からチャネルラインを引いてみる
チャネルラインを引くならば、まずは長期足からです。できれば日足、そして4時間足、1時間足と引いてみると、環境認識をしやすくなります。
面倒ならば、以前紹介したチャネルライン自動描写インジケーター『Channels.mq4』を使うのもアリでしょう。
自動でチャネルラインを描写してくれるので、手間が大いに省けます。
長期足にチャネルラインを引くと、見える風景が一変する…
短期足から長期足に変えると、見える風景が一変することはよくあることです。
一例を上げます。以下のチャート図はEUR/USDの4時間足に『Channels.mq4』で複数のチャネルラインを自動で引いたものです。
全体的には下落傾向(緑色のチャネルライン)にある中で、短期的に上昇している(オレンジ色のチャネルライン)ことが理解できますよね。とはいえ、全体的な下降トレンド(緑色のチャネルライン)の上値抵抗ラインにはまだ到達していません。
今後上値抵抗ライン超えにチャレンジして上抜けするかな?と予測もできるし、あるいは上値抵抗を抜けきれずに反発して再び下落するのかな?とも考えられます。
ところが、日足のチャネルラインを見れば、様子が一変します。同じタイミングのEUR/USD、日足チャート図(↓)をご覧ください。
紫色のチャネルラインを見れば、長期的な下落トレンドであることがわかります。その中の緑色のチャネルラインも紫色のチャネルラインの上値抵抗に押さえられて下落していると分析できそうです。ならば、どこかで「売りENTRY」のタイミングを探すべきだと判断できますね。仮に緑色のチャネルラインをうわ抜けしたとしても、さらに大きな紫色のチャネルラインの上値抵抗があるため、「買いENTRY」で仕掛けるのはリスクが高いと感じませんか?
ご覧通り、4時間足と1時間足のチャネルラインを比べるだけでも、見える風景が変わります。
大きな時間足からチャネルラインを引きつつ、短期足へと視点を移していくことの重要性が理解できますよね。