【FX手法】順張りケルトナーチャネルストラテジーを紹介するよ!
ケルトナーチャネルについて連日解説をしています。
今回は、順張りケルトナーチャネルストラテジーを紹介します。
海外サイトで見つけた興味深い手法です。
和訳すると「シンプルなケルトナーチャネルストラテジー」ですね。
ケルトナーチャネルだけでトレードすることは現実的ではありません。トレンド系指標であるため「ダマシ」も多発するからです。
そこで、多くのトレーダーはケルトナーチャネルのシグナルをフィルタリングするために様々なテクニカル指標を併用するなど工夫をこらします。
『Simple Keltner Channel Trading Strategies Explained』では、ADXやストキャスティクスなどを併用して精度を高めるというストラテジーが解説されています。
そして今回取り上げるのは、ADXを併用した順張りストラテジー『Trading Breakouts with Keltner Channel and Average Directional Index』です。
ADXとはなにか?
ADXは”平均方向性指数”の略
ADXは、Average Directional Movement IndeXを短縮したものです。
Average (平均)
Directional (方向)
Movement IndeX(移動 指数)Average Directional MovementIndex、直訳すると「平均方向移動指数」ですね。「平均方向性指数」なんて呼び方もあります。
…いまいちピンとこないですよね。
トレンドの強弱を見極めるADX
いま、トレンドが発生しているのか?を”数値”で判別する
ADXば、相場の勢い(=モメンタム)を把握するためのテクニカル分析です。相場の勢い=つまりトレンドの強弱ですね。
現在のトレンドが強いのか、それとも弱いのか?を観測するための指標として使われることの多いインジケーターです。
通常は、チャート上のローソク足の並び具合で「うん、上昇トレンドだな…」とか「下降トレンドになってるな…」と確認すること一般的ですが、ADXはトレンドの状態を「数値」として表示してくれるのです。
- 数値が25以上=トレンド状態
- 数値が25以下=レンジ状態(※25という値は目安です)
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『Trading Breakouts with Keltner Channel and Average Directional Index』とは?
『Simple Keltner Channel Trading Strategies Explained』をざっくりと翻訳して、紹介されているストラテジーを解説します。
ブレイクアウト戦略でケルトナーチャネルを活用する例
ケルトナーチャネルを最も有効的に活用する方法のひとつが、ブレイクアウト戦略です。
しかしブレイクアウト戦略をケルトナーチャネルのみで行う場合、ダマシが連発してしまいます。ダマシ排除には、ADXなどのトレンド系指標を組み合わせることがベターです。
図3は、EUR/USDチャートです。レートがケルトナーチャネルのアッパーラインを越え、レンジ相場が終了した可能性を示唆しています(①)。
しかしADX(青色線)が25を越えていないため、このタイミングではENTRYをおこないません(②)。
経験値の高いFXトレーダーの多くは、ADXの値が20〜25を越え、さらに40〜45を越えたあたりで強いトレンドが発生していると判断します。
つまり、ケルトナーチャネルがアッパーラインをブレイクし、かつADXが25を越えたタイミングで買いENTRYを検討することになりまうs.
- ローソク足がアッパーラインを上回った(上昇トレンド)、もしくはローアーラインを下回わった(下降トレンド)
- ADXが25を超えた
上のチャート図(図3)では、レジスタンスが1.0935前後にあるため、EUR/USDのレートが1.0935レベルを超えた時点で買い注文をおこなえば、トレードに成功します(③)。
ストラテジーをまとめると以下の通り。
- ケルトナーチャネルをブレイクする
- ADXが25を超える
- ENTRY
ケルトナーチャネルのアッパーライン・ローアーラインをブレイクし、その後ADXが25を越えたタイミングで、なおかつサポレジを意識しつつENTRY箇所を見極めるというもの。
押し目や戻りを確認しつつ、ADXが40〜45を越えた辺りで仕掛けるのが非常に手堅いですね。