不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール|概要
本日は、クロスリテイリング株式会社が販売するFX情報商材『不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール』をざっくりと検証レビューします。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:不動修太郎
発売日:2019年6月下旬
公式サイト:https://fudo-fx.s3.amazonaws.com/
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
FX講師「不動修太郎」とクロスリテイリング社のコラボFX商材
FX関連のメディアで多くの情報を提供しているFX講師不動修太郎氏が、クロス社とタイアップしてFX商材をリリースしました。なかなかの大型FX商材で、クロス社も力を入れてプロモーションしていますね。
「不動修太郎」氏に関しては以下の記事にて、来歴や評判などをまとめています。
不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール|検証とレビュー
本FX商材は、相場の暴落を予知して事前にシグナルを出してくれるオリジナルインジケーター商材です。
チャート上に暴落タイミングの予告シグナルを点灯させ、売りタイミングを矢印で知らせてくれるインジケーターが提供されます。
提供されるのは「売り専用ロジック」のみという大胆さ
基本的には、「売り」のみに特化したロジックとなります。「買い」取引は一切しません。
「売り専用ロジック」を組み込んだインジケーターを使って、「売り」=「暴落」を予知し、サイン点灯で「売り」トレードのみをおこないます。
この手の、一方向にのみトレードするFX商材というのは珍しいですね。以前販売されていたFXぷーさん式トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝を思い起こします。『ぷーさん式手法−輝』は、売りではなく買いに特化したFX商材でしたね。
FXぷーさん式トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝で習得できる手法は、たった1つです。それは、4時間足を使った下落から上昇への転換を捉えるスイングトレードのみです。
「大暴落」は予知できるか?
ところで、相場の大暴落って予知できるのでしょうか?仮にツールのみで暴落を予見できれば、販売ページにあるように「ド素人がたった3日で1億円を稼ぐ専業トレーダーに!?」も不可能ではないでしょう。
大暴落ですぐに頭に思い浮かぶのは、2019年1月に突如発生したフラッシュ・クラッシュです。
2019年1月3日早朝に発生したUSDJPY(ドル円)クロス円のFlash crash(フラッシュクラッシュ)です。そのときのチャートがこちら。
未曾有のフラッシュ・クラッシュにより、多くのFXトレーダーが焼かれた(1月3日の大暴落で750万円の強制ロスカット、さらに200万円の借金を抱えた…)のは記憶に新しいですね。
その他にも…
為替相場は、突然訪れる大暴落によって、幾度となく無数のトレーダーを爆死させてきました。そんな大暴落を予見し利益に変えることができるならば、これほど凄いことはありません。
【ブラックスワン】大暴落は不確実性の最たるもの…もはや人間には扱えない
残念ながら大暴落は誰にも予見できません。なぜなら相場は不確実性にあふれているからです。
暴落は「ブラック・スワン」の最たるものです。「ブラック・スワン理論(Black swan theory)」とは、これまでの経験を遥かに超える予想外のことが発生し、その結果が甚大な影響を及ぼす現象のことを指します。
誰もが想像できない事象「ブラック・スワン」の代表格が、金融市場の大暴落なのです。暴騰・暴落は不確実性の最たるものであり、もはや人間には扱えない…そう結論付けられています。
金融工学の天才(ノーベル賞受賞者)ですら暴落を予見できなかった
あの天才経済学者マイロン・ショールズ(1997年ノーベル経済学賞を受賞)ですら、大暴落を予見できずに、自身のヘッジファンドを破綻させています。
「サブプライムローン問題」に端を発したリーマンショックは、多くの天才アナリスト・トレーダーを抱えた会社を次々と破綻に追いやりました。しかも、残念なことに、リーマンショックは予見されていたにもかかわらず、逃げ遅れた人が無数にいたのです。
2015年1月のスイスフランショックも、誰が予見できたでしょうか?
スイスフランショックは暴落ではなく暴騰ですが…このときは多くの為替業者が破綻しましたね。
もはや、大暴落を予測するなど、神がかり的な能力をもってしてでも難しいと言えそうです。
”大暴落を予見する”のではなく、単純に相場の進む方向に追随するスタイル
さて、本FX商材は「大暴落を予知」しているのではなく、”下落相場(+戻り売り)に特化したロジック”…と考え、そこにオリジナルインジケーター(サインツール)を付加したFX商材と捉えると、素直に受け入れられます。
大暴落を予見する…というとなんだか現実味がありませんが、相場の進む方向(下落相場)に素直に追随すると捉えれば、王道のトレンドフォローです。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:不動修太郎
発売日:2019年6月下旬
公式サイト:https://fudo-fx.s3.amazonaws.com/
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール|欠点
まず『不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
”大暴落を予知する”というよりは”下落相場(+戻り売り)に特化したロジック”
販売ページに何度も登場するフレーズ”大暴落を予知する”はちょっと大げさかな?と感じますね。本商材の本質は、「下落相場(の戻り売り)に特化した順張りロジック」であり、王道的なトレンドフォロー手法といえます。
明確な下落トレンドに追随するだけならば、GMMAに代表されるトレンド系テクニカル指標も引けを取らない
明確な下落トレンドに追随するロジックならば、GMMAに代表されるトレンド系テクニカル指標でも十分に勝てます。
- ”大暴落を予知する”というよりは”下落相場(+戻り売り)に特化したロジック”
- 明確な下落トレンドに追随するだけならば、GMMAに代表されるトレンド系テクニカル指標も引けを取らない
不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール|評価点
次に『不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール』の評価できるポイントを解説します。
一気に動きやすくダマシの少ない「下落トレンド」にのみ特化したストラテジー(=売り専用ロジック)であること
本FX商材は、下落トレンドに特化したストラテジーです。下落トレンドの発生ポイントを抽出することに注力し、適切なタイミングでシグナルを点灯させるツールです。上昇トレンドを狙うことを完全に捨て去っています。とても潔(いさぎよ)いですね。
為替相場においては、上昇トレンドに比べて下落トレンドの方がダマシが少なくビッグトレンドになりやすい傾向があります。
そもそも上昇も下落も基本的には需要と供給のバランスで決まるので、基本的には予測の難しさや、発生確率は同じはずです。しかし、下落という現象は各トレーダーの心理的な側面が強く影響を与えます。チャートが右下がりに落ちていくのは、感覚的に気持ちの良いものではありません。
そして、ひとたび下落が始まれば、投資家心理は「弱気」になりがちです。また下落の速度が早ければ、「パニック売り」につながることも多々あります。FX相場においては、「上昇はゆっくり、下落は一気」などと言われますが、それはこうした投資家心理が影響しているからなのですね。
『不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール』は、一気に動くとされる「下落」に特化し、「売り」に専念することで、優位性を高めようとする工夫がなされています。
下落する”長期足”に同調する方向へのみ仕掛けることで優位性を高める工夫あり
本商材の執行時間足は「5分足」です。長期足の下落に合わせて「5分足」で仕掛けます。長期足において下落トレンドが発生中に、5分足の下落シグナルで「売りENTRY」をおこなうことで、トレードの精度を高めるわけですね。このあたりは非常によく考えられていますね。
下落トレンドの強さを付属のインジケーター「トレンドメーター」によって視認し、チャート上の売りサインで、ENTRYします。上昇相場で勝てない…と嘆くトレーダーにとっては、選択肢の一つとして検討するのもアリでしょうね。
- 一気に動きやすくダマシの少ない「下落トレンド」にのみ特化したストラテジー(=売り専用ロジック)であること
- 下落する”長期足”に同調する方向へのみ仕掛けることで優位性を高める工夫あり
不動式・FX専業トレーダー・プロフェッショナルスクール|総合評価
【結論】上昇トレンドを捨て去り”下落トレンド”に100%特化したFX商材
”大暴落を予測する”はやや言い過ぎだが、下落する長期足に同調する方向で短期足(5分足)で売りで仕掛けるロジックと考えれば”王道トレンドフォロー”だ
「売り専用のFX商材」という点はとても目新しさを感じさせますね。為替相場においては「上昇はゆっくり、下落は一気」などと言われますが、一気に動くとされる下落相場に特化することで、確度の高いトレードを実現しようとする工夫を感じます。
”大暴落を予知する”は少し大げさですが、長期足の下降トレンドに同調する方向で5分足で売りを仕掛けるわけですから、基本的には「下落トレンドに特化したトレンドフォロー系ロジック」という枠を大きく逸脱はしていません。
ロジックは非公開(=ブラックボックス)なので、付属のツール(トレンドメーター・サインツール)のみでトレードをおこないます。従いまして純粋にスキルアップには直結しにくいかな…という印象です。
上昇相場で思うように勝てない…と嘆いているトレーダーならば、思い切って「買い相場」を捨て去り、「売り」に特化するのも良いかもしれませんね。
- 一気に動きやすくダマシの少ない「下落トレンド」にのみ特化したストラテジー(=売り専用ロジック)であること
- 下落する”長期足”に同調する方向へのみ仕掛けることで優位性を高める工夫あり
- ”大暴落を予知する”はちょっと言いすぎか
- 明確な下落トレンドに追随するだけならば、GMMAに代表されるトレンド系テクニカル指標でも十分に勝てる
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:不動修太郎
発売日:2019年6月下旬
公式サイト:https://fudo-fx.s3.amazonaws.com/