ゾーンスキャルFX|概要
なかなか強気な価格設定です。なんと10万円オーバー(税込)のFX情報商材が登場しました。クロスリテイリング社の『ゾーンスキャルFX』です。
販売元:一般社団法人 日本投資家育成機構
発売日:2018/06/28
メディア:インジケーター・動画・PDF
公式サイト:https://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre01.html
ここ数年はFX情報商材の低価格路線(2万円〜3万円)が定着化してきたように感じていたのですが、『ゾーンスキャルFX』はそれを打ち破るような高額商材です。
- 税抜価格…99,800円
- 税込価格…107,784円(10万円オーバー!)
単なるオリジナルインジケーター(&ロジック)に対して10万円(税込)という高額設定は、はたしてユーザーに受け入れられるのか?クロス社にとっても大きな”賭け”なのかもしれませんね。
開発者は『秒速スキャルFX』でお馴染みのFX-Katsu(鈴木克佳)氏。スキャルピングロジックを得意とするトレーダーです。
ゾーンスキャルFX|検証とレビュー
ゾーンという概念で環境認識を行う順張りライントレード
複数の水平線で構成されるゾーンという領域を使って、仕掛けや手仕舞いを行うストラテジーです。有り体に言えばライントレードの一種ですね。
このゾーンを捉えるためのオリジナル・インジケーターも用意されています。
主要ロジックは「押し目・戻り」と「ラインブレイクアウト」
ゾーン(領域)をインジケーターでビジュアル化してその中で仕掛けますが、仕掛けのロジックは2つ。
- ゾーンロジック(押し目買い・戻り売り)
- ブレイクアウトロジック(ラインブレイク)
ゾーンロジックはゾーンの中で順張り方向に押し目買いや戻り売りを仕掛ける手法です。
一方、ゾーンブレイクアウトは、ゾーン(ライン)を上抜け・下抜けで順張り方向に仕掛ける手法です。
どちらも順張りですね。これらの手法を補完するためのオリジナル・インジケーター(MT4専用)も付属しています。
応用編としての「両建て」「ナンピン」
押し目・戻りとブレイクアウトが『ゾーンスキャルFX』のメインロジックですが、応用編として両建てロジックやナンピンなども解説されています。これらの応用ロジックを取り入れることで仕掛けの機会は大幅に増えます。
ゾーンスキャルFX|欠点
まず『ゾーンスキャルFX』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではないでしょう。
”ゾーン”という概念は斬新さを感じさせるがその本質はライントレード
直近高値同士or直近安値同士から複数のライン(水平線)を引くことで”ゾーン”という領域を出現させて環境認識に活用する…一見斬新に見えますが、その本質は直近高値や直近安値を活用する一般的なライントレードとそれほど大差はありません。
相場における”環境認識”とは、いかに”群衆心理”を正しく読み取るか?にかかっていると言っても過言ではありません。マーケットに参加する群衆の心理がチャートに反映されるからこそダウ理論やラインが有効に作用するわけですね。群集心理を正しく理解するには、群衆と同じようにチャートを眺めることが求められます。ならばラインをこねくり回して独自の環境認識を行うよりも、大衆と同じラインをシンプルに引くほうが優位性は高いといえるのではないでしょうか。
10万円超という価格設定
ここ数年、FX情報商材の低価格路線(2万円〜3万円)が定着化してきたように感じていたのですが、『ゾーンスキャルFX』はそれを打ち破るような高額商材です。税抜価格で99,800円、税込み価格では107,784円となり10万円をオーバーします。FX商材に対して10万円(税込)という高価格は、本当に中身とバランスが取れているのか?なかなか難しい判断です。クロスリテイリングというブランドだからこそ可能な価格設定とはいえ、高額商材に期待値を高められた購入者が、購入後にどのような評価をするのか気になります。
ここが残念
- ”ゾーン”という概念は斬新さを感じさせるがその本質はライントレードと同じだ
- 10万円超という価格設定
ゾーンスキャルFX|評価点
次に『ゾーンスキャルFX』の評価できるポイントを解説します。
環境認識を重視したロジックは評価できる
最近のFX商材の傾向として、環境認識を重視するロジックが増えてきているように感じます。特にクロスリテイリング社の商材はその傾向が顕著です。ダイヤモンドトレンドFXやOne Tap Trade FX、マックス岩本の1秒スキャルFXなどがそうですね。今回の『ゾーンスキャルFX』もゾーンという概念で環境認識を行うストラテジーです。ゾーンやラインを使った環境認識は、マーケットに参加する大衆の心理を正確に読み取ることが目的です。『ゾーンスキャルFX』は今更ながらその重要性を再認識させてくれる商材といえます。
常に新しいロジックを生み出すクロス社のたゆまぬ企業努力に頭が下がる
ベースは順張りライントレードですが、ユーザーに飽きられないよう斬新さを加えて新しいFX商材を送り出す。その熱心さや貪欲さに本当に頭がさがります。FXのテクニカル系ロジックなど、すでに出尽くした感がありますが、それでは新商材は売れません。ベースとなる既存ロジックに様々な要素を加味して新商材を生み出す。まさに企業努力ですね。
ここが評価できる
- 環境認識を重視したロジックは評価できる
- 常に新しいロジックを生み出すクロス社の貪欲さ(企業努力)に頭が下がる
販売元:一般社団法人 日本投資家育成機構
発売日:2018/06/28
メディア:インジケーター・動画・PDF
公式サイト:https://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre01.html
ゾーンスキャルFX|総合評価
環境認識に2本のラインで構成された”ゾーン”を活用するがその本質はシンプルな”順張りライントレード”だ
近年の低価格路線を打ち破る”10万円超”という価格設定がユーザーに受け入れられるか?評価は分かれそうだ
『ゾーンスキャルFX』の主要ロジックは、シンプルな順張りライントレードがベースです。
最大の特徴は環境認識に「ゾーン」という概念を取り入れている点です。上昇トレンドならば、直近高値と更にその前の高値から2本のラインを引き、そのラインで囲まれた領域を「ゾーン」と呼んでいます(下降トレンドならば直近安値とその前の安値から2本のラインを引きます)。
この「ゾーン」の中で順張り(押し目買い・戻り売り)で仕掛けるのが「ゾーンロジック」。そしてゾーンを順張りブレイクで仕掛けるのが「ブレイクアウトロジック」です。そして各ロジックを補完するための3つのサインツール(インジケーター)付属しています。
10万円超という販売価格は、なかなかの強気設定ですが、マーケットにどのように受け入れられるのかとても気になります。
- 環境認識を重視したロジックは評価できる
- 常に新しいロジックを生み出すクロス社の貪欲さ(企業努力)に頭が下がる
- ”ゾーン”という概念は斬新さを感じさせるがその本質はライントレードと同じだ
- 10万円超という価格設定に商材内容は見合っているか?判断が難しい
『ゾーンスキャルFX』を購入するべき人
- 順張りライントレードに興味がある人
- FX商材に10万円を躊躇なく払える人
『ゾーンスキャルFX』を購入してはいけない人
- 10万円という価格に過剰な期待を抱く人
- 斬新なロジックを求めている人
販売元:一般社団法人 日本投資家育成機構
発売日:2018/06/28
メディア:インジケーター・動画・PDF
公式サイト:https://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre01.html