『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』検証とレビュー
本日は、佐藤洋(さとうひろし)が販売するFX情報商材『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』を検証レビューします。
販売元:佐藤洋(さとうひろし)
開発者:佐藤洋(さとうひろし)
発売日:2019/06/08
公式サイト:https://review-information.com/
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』はどのようなFX商材か?
多段階「ナンピン」裁量トレード
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』は、いわゆるナンピントレードです。一定の価格帯の中をレートが上下動するタイミングを見計らって、多段階でナンピンを仕掛けていきます。多段階ナンピンした全てのポジションの含み益がわずかでもプラスになれば、1pipsであろうと即座に決済します。
1pipsの利確を10回繰り返してトータルで10pipsを狙う
当初から「利益を伸ばす戦略」を捨て去り、多段階ナンピンによって生じるわずかな含み益を確実に利確します。それを繰り返してトータルの利益を拡大していくという戦略ですね。
仮に、1日の利益目標を10pipsとした場合、一度のトレードで10pips〜を狙うのではなく、1回のトレードで1pips程度の利益を狙います。それを10回繰り返してトータルで10pipsを達成するわけです。もちろん一度の仕掛けで10pips取れれば申し分ありませんが、そこは狙っていないのです。
ほんのわずかな含み益(1pips〜)を確実に利益に変えていく。それを繰り返してトータルの利益を伸ばしていくことが目的です。
チャネルラインを引き「目視」で仕掛ける
具体的な仕掛けタイミングや方向は、チャートにチャネルラインを描写して「目視」で判断します。チャネルラインとは、トレンドラインと、そのトレンドラインに平行に引いた2本のラインのことです。
上のチャートはUSD/JPY(ドル円)の15分足です。下降トレンドに合わせてトレンドライン(下のライン)を引き、そのトレンドラインに合わせて並行のラインを引いてあります。この2本のラインを「チャネルライン」と呼びます。
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』では、チャート上にチャネルラインを引いてトレンドの方向を判断し、「売り」で仕掛けるのか「買い」で仕掛けるのかを決めます。
たとえば以下のチャート(ERU/USD 15分足)では、チャネルラインによって上昇トレンドであることがわかりますね。
この場合、当然「買い」で仕掛けていきます。ENTRYタイミング(+ナンピンのタイミング)も、チャネルラインをベースにします。
仕掛けやナンピンの詳しいタイミングはマニュアル内で詳しく解説されています。
ナンピンによって建玉(ポジション)の平均額を有利にして「利確できる確率」を高める
最初のエントリーが思惑通りに「含み益」になれば即座に決済して、数pipsの利益を確保します。この場合、当然ナンピンは行ないません。レートが思惑に反して逆行した場合(つまり含み損が発生した場合)、戦略的にナンピンを行うわけです。
ナンピンは、相場状況に応じて、一度だけでなく複数回(最大10回程度まで)おこないます。ナンピンを戦略的におこなうことによって、建玉(ポジション)の平均額を有利にして「利確できる確率」を高めます。
レートが戻らなければ最大10回までナンピンを継続する
ナンピン戦略は、建玉の平均額を有利にして「利確できる確率」を高めることができますが、その一方で逆行したレートが戻らなければ含み損は一気に拡大してきます。多段階ナンピンによって複数のポジションを建てた後、レートが逆行を続ければ、資金管理次第では口座破綻(ロスカット)という最悪の事態も招きかねません。
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』ではどうするか?10回までナンピンできる資金管理をしておき、含み益が生じるまでナンピンを最大10回まで継続する…という戦略が示されています。トレンド継続が確認でき、かつ逆行したレートが反発すると読める限りは、ナンピンを続けるのです。
反発力が低下したタイミングで損切りする
一方、レートの反発(リバウンド力)力が低下=トレンドの勢いが大幅に減少したと判断したときは、トレードを手仕舞いします。複数のナンピンによって、含み損が出ている場合も同様です。リバウンドが期待できなければ全てのポジションをクローズします。
含み損が出てもリバウンドで戻ってくる確率が高いタイミングでの仕掛けが絶対的に必要
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』の戦略の要(かなめ)は、含み損が出ても必ず反発してレートが戻ってくる確率が高いタイミングを見極めることにあります。リバウンド率が高い場所での仕掛け…これこそが『Million Trading Club』のキモといえます。
リバウンド率が高い場所とはどこなのか?実はこの見極めが非常に難しいわけです。『Million Trading Club』では独自の7つの視点によって、理想的な仕掛け場所を探ります。7つの視点によって選び出されたポイントでENTRYをおこない、7つの視点が一致しなくなった時点で躊躇することなく損切りを行う。そうすることでコツコツドカンを回避し、トータルでの損益をプラスにするというアイデアです。
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』の欠点
まず『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
手垢にまみれた古臭い手法でありナンピン戦略の難しさはなんら解消されていない
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』の表面上の戦略は、単なる多段階ナンピンであり、もはや手垢にまみれた古臭い手法にすぎません。無数のトレーダーによって検証・実践され続けた古典的手法といってもよいくらいです。
では、その優位性はどうなのか?これはなんとも言えません。結局、裁量判断が占める割合が多い手法であるため、稼げる人は稼げるし、稼げない人は全く稼げない…という結果になります。
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』においても、リバウンド率が高い場所での仕掛けが絶対的に求められ、そのための独自の判断指標が7つ提供されています。
とはいえ、全て裁量での判断が不可欠であり、各トレーダーの大局を読み取るスキルや経験則に大きく依存する手法であることに変わりはありません。
ストレスが半端ないナンピン戦略は誰でもできる手法ではない
ナンピン戦略を初めて学ぶと、その可能性に多くのトレーダーが目を輝かせます。ロジカルな戦略に思えるし、実際にやってみれば初心者でも容易に勝てるケースが多いからです。しかしながら、ナンピン戦略で長期的に利益を残せるか?といえば、そこは各トレーダーの裁量・スキルに大きく依存します。
大局を正しく見極めるスキルがなければ、何度もコツコツドカンを繰り返し、気がつけば資金を大きく減らしてしまうことも多々あります。また、レート逆行による含み損の急速拡大や多段階の建玉による資金圧迫、さらには一度の損切りによってこれまでの利益を吹き飛ばしてしまう(=損大利小)など、様々なストレスに耐えなければナンピン戦略は継続できません。
- 手垢にまみれた古臭い手法でありナンピン戦略の難しさはなんら解消されていない
- ストレスが半端ないナンピン戦略は誰でもできる手法ではない
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』の評価点
次に『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』の評価できるポイントを解説します。
ナンピン戦略を短時間で学ぶことのできる教科書的なFX商材
初心者が、多段階のナンピン戦略を短時間で学ぶことのできるFX商材としては、高く評価できます。ナンピンについては、ネットで調べればいくらでも検証サイトがヒットし、具体的な手法を学ぶことができます。
ただ、ナンピン戦略を短時間で効率よく学びたいならば、やはり体系的にまとめられたFX商材が適しています。
- ナンピン戦略を短時間で学ぶことのできる教科書的なFX商材
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』総合評価
【結論】体系化された”ナンピン戦略”を短時間で学ぶことのできる教科書的なFX商材
とはいえ残念ながらナンピン戦略の”難しさ”を払拭したとは言い難い
ナンピンはストレス耐性の高い熟練トレーダー向けの極めて高度な戦略であり、初心者がうかつに手を出せば資金を瞬時に溶かしてしまう危険な手法であることを知っておくべき
ナンピン戦略を体系化し、誰でもすぐに実践できる手法まで落とし込めている点は高く評価できます。とはいえ、実践ができたとしても長期的に利益を残せるかどうかは、各人の裁量スキルに大きく依存するのがナンピン手法の特徴です。
短期で利益を残せても相場の読みが甘ければ、一度の損切りでこれまでの利益を吹き飛ばします。また、ナンピンは非常にストレスの高い手法の一つです。拡大していく含み損に耐えつつ、さらにポジションを建て、レートの戻りを待たなければなりません。これは言葉でいうよりも遥かに難しい行為です。
身も蓋もない話をすれば、ナンピンで利益を残せるトレーダーは、ナンピンをしなくても十分に勝てるトレーダーなのです。以前にも紹介しましたが、撤退を前提とした一発逆転を狙う”ナンピン戦略”や話題の『グルグルトレインFX手法』に代表される両建ナンピンなど、ナンピンの使い方は多岐にわたります。ナンピンを主軸としたたった一つの手法にとらわれることなく、数ある戦略の一つとしてナンピンを自分の武器にしておくというのがオススメです。
ナンピンの入門書として『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』を購入し、その知識をベースに様々なナンピン戦略を学んでいくのも良いかもしれませんね。
- ナンピン戦略を短時間で学ぶことのできる教科書的なFX商材
- 手垢にまみれた古臭い手法でありナンピン戦略の難しさはなんら解消されていない
- ストレスが半端ないナンピン戦略は誰でもできる手法ではない
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』を購入したほうが良い人
- これからナンピンを学びたい人
『Million Trading Club(ミリオントレーディングクラブ)』を購入してはいけない人
- ナンピンだけで勝てると思い込んでいる人
- ナンピンを聖杯だと思っている人
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開発者:佐藤洋
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