ヴァージョンアップして販売再開
過去記事でも何度か取り上げたW2C-Clipper(クリッパー)ですが、ヴァージョンアップして販売を再開したようです。
W2C-Clipper(ver1.05.ex4)は、
自由度を高め、改良を加えた上で、W2C-CLIPPER_ ver2.00として、投資助言代理業の登録完了とともに、 販売を再開しております。 引用:2014年1月20日株式会社トリロジーからのお知らせメール
投資助言代理業に登録をした㈱トリロジー
W2C-Clipperの販売者は、当初投資助言代理業への未登録業者でした。EA販売には投資助言代理業への登録が望ましいとの当局の見解を受け、登録完了までEA(W2C-Clipper)の販売を中止する決断をされました。そして2013年7月25日に投資助言代理業への登録が完了したようです。
投資助言・代理業登録2013年7月25日
金融商品取引業近畿財務局長(金商)第372号
出典:株式会社トリロジーWEBサイト
過去に残念な結果を残しているがリスクコント−ロールは優れていたW2C-Clipper
ご存じの方も多いと思いますがW2C-Clipper(クリッパー)は、過去に口座全損(※)という残念な結果を残したEAです。
もともとナンピン&マーチンゲールというハイリスクなEAでしたので、口座破綻のリスクは常に抱えつつ、運用をされていた方が多いと思います。
中でもW2C-Clipperはリスクそのものをコントロール下に置いていた優秀なEAです。一方的なトレンド相場には弱いですが、どこまで行けば破綻するのか?が運用者側で完全に把握できるからです。またW2C-Clipperの設定値(建玉)を変更することで、その破綻ラインを運用者自身がコントロールできるというダブルでのリスクヘッジ可能なEAでした。
なぜW2C-Clipperは破綻したのか?
それほど優秀なEAがなぜ破綻したのか?2012年後半から2013年前半にかけての一方的な上昇相場。これが破綻要因です。
W2C-Clipperに代表されるナンピン&マーチンEAは、押し目や戻しをほとんど作らない一方的な相場には滅法弱いのです。
W2C-Clipper公式成績が破綻したのは2013年1月です。週足をご覧いただければおわかりの通り、めったに見られないような超絶トレンドです。
ナンピン&マーチン型EAは、ひとたまりもありません。リスクを配下に置いたEAですら破綻する。つまり聖杯などない、ということですね。
どこがヴァージョンアップしたのか?
旧W2C-Clipperは、初期ロット数を変更することでリスクコントロールを行っていました。初心者でも運用しやすいように、変更できるパラメーターは初期ロット部分のみでした。
今回のヴァージョンアップでは、変更可能なパラメーターが大幅に増えています。
ナンピン幅とその系数、初期ロットからの増加係数、
リミット値、最大ナンピン回数を任意に設定可能 引用:2014年1月20日 株式会社トリロジーからのお知らせメール
新W2C-Clipper変更可能なパラメーターは次のとおり。
- ナンピン幅
- ナンピン係数
- 初期ロットからの増加係数
- リミット値
- 最大ナンピン回数
変更できるパラメータが増えたことで設定は面倒になりますが、通貨ペア毎に最適なパラを設定できるなど、運用の自由度が大幅にアップしています。
自由度が高いぶん、初心者というよりは中上級者向けのEAという印象ですね。対応通貨ペアも増えているので、各自でのリスクコントロールが不可欠です。
もちろんしっかりとした販売者さんですので、初心者に対してもわかりやすいアプローチを用意していると思います。
旧W2C-Clipperご購入者へは無償提供
また、過去にクリッパーを購入したユーザーには、新クリッパーを無償で提供してくれるようです。購入者には連絡が届いていると思いますが、まだ確認されていない方は㈱トリロジーに連絡してみてはいかがでしょうか。