パラダイム・トレーダーFXの心臓部ともいえる”赤と青のライン”
パラダイム・トレーダーFXのロジックは前回の記事でご紹介したとおり、いわゆるラインブレイク(BOXブレイク)です。
チャート(MetaTrader)に表示される赤いラインと青いラインを抜けるタイミングで仕掛けます。ところでこのラインですが、どういった根拠で表示されているのでしょうか?会員サイトでは以下のように解説されており、それほど詳しくは説明されていません。
このラインは朝6時から7時のあいだにラインの場所が決まります。およそ24時間はその位置から移動しません…
青のラインより上で値動きしている場合は上昇トレンドが起きるとき、または起きているときとなります。
反対に赤いラインより下で値動きをしている場合は下降トレンドが起きるとき、または起きているときとなります
また、赤と青のラインの間で動いているときは、さほど流れがでていないレンジ状態といえます。間にいるときはまだトレンドの方向性が決まっていませんので、ウロウロするときが多くあります。
引用:パラダイム・トレーダーFX会員サイトより
この赤ラインと青ラインはかなり重要なテクニカルと位置づけられているように感じます。この2本のラインで相場の状態を把握し、エントリーのタイミングを取ります。まさにパラダイム・トレーダーFXの心臓部とも言えるかもしれません。
この2本のツールを表示させるロジックは、明らかにされていません。会員サイトのFAQにおいても以下のような記述があります。
Q.赤青ラインはどのように計算し表示されていますか?
A.大変申し訳ございませんが、インジケーター、ロジックに関する計算方法などは非公開とさせて頂いております。
長年研究し、開発したものですので、ご理解頂けます様お願いいたします。
パラダイム・トレーダーFXを長期的に使っていくならば、ロジック(計算式)は公開していただきたいのですが、残念ながら「非公開」です。
過去(特定の時間帯)の高値安値を取得し当日のレンジ圏として2本のラインで表示させている?
そこで、私なりにこのインディケータを分析し、似たような表示をさせるものがないか探してみました。
ロジックとしては、おそらく過去(特定の時間帯)の高値安値を取得して、それを当日のレンジ圏として2本のラインで表示させているのではないかと推測しています。厳密に精査すれば、より詳細なロジックは判明すると思いますが、とりあえずざっくりと推測してみました。
過去に様々なインディケータを見てきた私としては、類似するインディケータにいくつか心当たりがありました。
その一つが、HedgeTest.mq4です。(もっと違う名称だったと思うのですが、探してみたところこれしか見つかりませんでした…)
HedgeTest.mq4そのものは、前日終値を基準にそこから上下へ一定の幅(オフセット)をもたせてラインで表示させるツールですが、そのパラメータを少しいじってMT4に表示させてみます。
チャートはUSD/JPYの5分足です。ラインの色は適当に変更してみました。
次にパラダイム・トレーダーFXを同じチャートに表示させてみます。
ちょっと似ていますね。それではHedgeTest.mq4を重ねて表示させてみます。
いかがでしょうか?ほとんど重なっているといっても良いかもしれません。左側がズレていますが、これは週をまたいだ時に過去のレート取得計算が少しずれたためだと考えられます。
EUR/JPYの5分足でも重ねたチャートを見てましょう。こちらです。
ほぼ重なっていますね。左側のズレはUSD/JPYと同じです。
HedgeTest.mq4のロジックとパラトレFXの赤青ラインのロジックは全く異なる可能性もありますが、インディケータを同時に表示させた限りにおいては、同じようなラインを描いていることがわかります。なかなか興味深いです。
HedgeTest.mq4の詳細なロジックは伏せておきます。ロジックを解説するとそのままパラダイム・トレーダーFXのインディケータのネタバレになってしまうおそれがあるからです。(HedgeTest.mq4のパラメータをどのように変更したか、それも伏せておきます)
使用したインディケータはHedgeTest.mq4です。ネットで検索すれば無料でダウンロードできます。気になる人は、HedgeTest.mq4を検索してみてください。
こうしてパラダイム・トレーダーFXを分析してみると、ロジックそのものは非公開ですが、手法は極めて王道的であることを感じますね。