4DFX|概要
チャート画面にローソク足を表示させずに、インジケーターのみでトレードをおこなうシステム、それが4DFXです。なかなか興味深いシステムですね。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:酒巻滋(さかまきしげる)
発売日:2017/01/16
公式サイト:https://aid-fx.s3.amazonaws.com/top/it.html
4DFXの開発者は酒巻滋(さかまきしげる)氏。最近はシンギュラーコアFXと呼ばれるEAの開発にも携わっています。
4DFXはボラティリティブレイクアウトを捉えるチャートシステム
4DFXのチャート画面をみると、ローソク足が一切表示されていません。幾何学的なインジケーターが複数重ね合わせてあるだけです。
実際に4DFXを稼働させている動画がYouTubeにアップされていますのでご覧ください。
4DFXのロジックをひとことで表すならば「ボラティリティブレイクアウト」です。
ロジックのベースはATR(Average True Range)
相場には、一方向に動き始めるとよっぽどの反動がない限り同一方向に動き続けるという性質があります。相場の動き出しを捉えるためには、一方向への動きの値幅をどのように計測するのかがポイントとなります。一般的には以下の2つがよく使われます。
- ボリンジャーバンド
- ATR(Average True Range)
ボリバンを使ったボラティリティブレイクアウトは、比較的メジャーですね。エクスパンション(ボリバンの急拡大)を利用した手法です。ちなみにこのブログの特典であるSQIもボラティリティブレイクアウトが基本ロジックとなっています。
ATR(Average True Range)は価格の変動率を表す指標です。相場の過熱感を見極める際に使われることが多いインジケーターです。つまりATRが高水準で推移していれば「ボラティリティが拡大=過熱している」と判断し、ATRが低水準で推移していれば「ボラティリティが縮小=レンジ相場」と判断できます。
4DFXは、このATRをベースにボラティリティの状況を判断しています。
チャートにローソク足が表示されていない?!
4DFXの最大の特徴は、チャート画面にローソク足がまったく表示されていない点です。ローソク足を表示させずに、オリジナル・インジケーターのみでトレードを行うシステムです。
なかなか斬新に見えますね。実は、「ローソク足」をあえて表示させずにトレードをおこなう手法というのは、古くから存在します。
たとえばこのブログで過去に紹介したウッディズCCI (Woodie’s CCI)もその一つです。
ウッディズCCIは、ローソク足を見ずにCCIをベースにしたインジケーターのみでトレードをおこなうユニークな手法です。以下の画像が、ウッディズCCI (Woodie’s CCI)のトレード用チャートです。
その他にもローソク足を表示させないトレード手法は存在します。カギ足チャートなどもそうですね。海外では「Kagi Charts」と呼ばれていることからわかる通り、日本で開発されたテクニカルです。
ポイントアンドフィギュア(Point and Figure)もローソク足を表示させません。
ローソク足を表示させないメリットとは?
ローソク足を非表示にする最大のメリットは、相場のノイズ(雑音)に惑わされなくなるという点です。時間足が短ければ短いほど、ノイズは増えます。このノイズが大変な曲者(くせもの)なのです。特に初心者トレーダーは局所的なノイズの動きに気を取られてしまい、ルールを無視した仕掛けや手仕舞いをしてしまいがちです。
ローソク足を非表示にして、インジケーターのみのチャート画面にすると、細かなノイズ(雑音)を消すことができます。インジケーターが表示するシグナルに集中することが可能になるのです。
ローソク足をメインにトレードするか、それともインジケーターをメインにトレードするか、これは各人のトレードスタイルに依りますので、どちらが良いとか悪いとかではありません。
ローソク足をチャート上に表示させないことで、こまかなノイズ(雑音)に惑わされにくくなるというメリットを享受したいのであれば、ローソク足をあえて非表示にしてテクニカルのみでトレードしてみる。一方、ローソク足の動き(プライスアクション)に集中したいのならば、あえてローソク足と複数のラインのみでトレードしてみる。
自分にあったトレード手法を見つけることが、相場で長く生き残るためのコツです。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:酒巻滋(さかまきしげる)
発売日:2017/01/16
公式サイト:https://aid-fx.s3.amazonaws.com/top/it.html
4DFX|欠点
4DFX -錬金スキャルロジック-のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
ローソク足を表示させない特殊なトレード手法であること
ローソク足を表示させたトレードに慣れている人にとっては4DFXのチャート画面は奇異に映るでしょう。慣れるまで時間がかかるかもしれませんし、結局、馴染まなかったということもあり得ます。その点は注意が必要です。
シンプルなトレードを好む人には不向きであること
4DFXはチャート画面に複数のインジケーターを表示させることで、ビジュアル的に相場を捉え、タイミングをはかることができるツールです。ローソク足とラインのみ表示させたいというシンプルトレーダーには不向きな商材です。
- ローソク足を表示させない特殊なトレード手法であること
- シンプルなトレードを好む人には不向きであること
4DFX|評価ポイント
次に4DFX -錬金スキャルロジック-の評価できるポイントです。
ボラティリティブレイクアウトを極めたいなら参考になる
4DFXのベースロジックはボラティリティブレイクアウトです。価格変動率をきっかけにトレンドに乗るスタイルが好みならば、マッチする商材でしょう。
ローソク足非表示チャート商材の先駆けになるか
FX情報商材において「ローソク足非表示」というのはとても珍しいですね。これまでも数えるほどしかリリースされていないはずです。海外では比較的話題になるのですが、日本でもこうした商材が出てくることで手法の幅が広がることを期待できます。
- ボラティリティブレイクアウトを極めたいなら参考になる
- ローソク足非表示チャート商材の先駆けになるか
4DFX|総合評価
【結論】派手なチャート画面に目が行きがちだがロジックはATRをベースにしたボラティリティブレイクアウトであり極めて堅実な印象だ
ローソク足非表示という特殊なチャートに馴染めるかどうかがカギになる
一見派手さを感じさせるチャート画面ですが、ベースとなるロジックはATRを使ったボラティリティブレイクアウトと、非常にオーソドックスです。複雑なチャート画面には矢印シグナルも表示されますが、裁量も大いに入るので、仕掛け手仕舞いのルールには慣れが必要ですローソク足を表示させないチャートに馴染めるならば、4DFXは興味深いツールといえます。
- ローソク足を表示させない特殊なトレード手法であること
- シンプルなトレードを好む人には不向きであること
- ボラティリティブレイクアウトを極めたいなら参考になる
- ローソク足非表示チャート商材の先駆けになるか