ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-ってなんだ?
なんだかよくわからない商材が、ランキング上位に入っています。ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-という商材?がなんと1位です。しかもすごい売り文句です。
一切の知識を持たない完全ド素人の状態からわずか一夜にして新たな収入を生み出す単純明快でかつ極めて即金性の高い副業投資をあなたに紹介します。
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ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-を販売する株式会社バベルとは?
現時点(5月23日)でメルマガ会員でない人は、ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-の詳細はわかりません。あと1日くらい待たされるようですね。
内容が不明なので販売者について調べてみました。ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-の販売者は、株式会社バベルという会社のようですね。
株式会社バベルが販売しているブックメーカー投資ソフト『TripleA-トリプルA』とは?
株式会社バベルは、2010年5月14日にブックメーカー投資ソフト『TripleA-トリプルA』という商材を発売しています。
- ブックメーカー投資ソフト『TripleA-トリプルA』の販売ページ
ブックメーカー投資とは、欧米で人気のあるギャンブルですね。様々な勝負事(プロスポーツや事象)を賭けの対象にして、配当を狙うゲーム(賭博)です。その胴元(賭けの提供会社)はブックメーカーと呼ばれていて、欧米(特にヨーロッパ)では、非常に多くのブックメーカーが営業しています。
多くのブックメーカーが乱立していることが、ブックメーカー投資の別の面の面白さを引き出しています。それは、裁定取引(アービトラージ)です。つまり、同じ賭け対象において複数のブックメーカーが存在するため、オッズも微妙に異なってくるのです。そのオッズの差を利用して、儲ける手法がブックメーカー裁定取引(アービトラージ)です。
日本でも、ブックメーカーの認知度が高まるにつれて、ブックメーカーをベースにした投資商品やツール(ソフトウエア)が販売されるようになりました。
特に人気のあるブックメーカー投資ソフトとは、自動的に複数のブックメーカーのオッズを自動計算し必ず利益の出る組み合わせを自動抽出してくれる、というタイプのものです。賭け対象がどちらが勝っても儲かる仕組みがウリですね。
ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-の販売者である株式会社バベルのソフト『TripleA-トリプルA』も、ブックメーカー投資ソフトです。10,000円で販売されています。
日本国内でのブックメーカー投資は違法だが・・・
一応お伝えしておきますが、日本国内から海外のギャンブル・宝くじを購入することは、法律で禁止されています。インターネットを使用しても、アウト(違法)です。
もちろん、海外旅行中にブックメーカーで遊ぶことは全く問題ありません。違法と見なされるのは、日本国内からネットを通じて海外のブックメーカーで賭け事をすることです。
日本の法律では、ブックメーカーはノミ行為と見なされるんですね。主催者=胴元、であればOKですが、ブックメーカーは主催者ではない(ノミ屋)からです。当然、日本ではノミ行為は禁止です。
ただ、実際にはグレーゾーンです。ネットからのブックメーカー投資を取り締まる方法がありませんし、結局放置でしょうね。
ブックメーカーを巡る詐欺やトラブル
ブックメーカー投資が日本国内で違法かどうかはさておき、ブックメーカーでは日本国内で多くのトラブルが発生しています。記憶に新しいのは、昨年(2012年)に発生したスピーシー詐欺事件です。
2012年7月27日の読売新聞記事です。全国6000人から360億円を集めて、その後配当中止、解約にも応じない、つまりドロンした事件ですね。集団訴訟が行われ現在係争中です。つい最近のニュースでは・・・
詐欺:容疑で社長逮捕「複数に賭け損しない」とだます
毎日新聞 2013年05月17日 23時28分
海外のスポーツ賭博事業への投資名目で現金を詐取したとして、大阪府警は17日、住所不定、経営コンサルティング会社「キュリアーレ」社長、穂積継太容疑者(34)を詐欺容疑で逮捕した。
「英国の複数のブックメーカー(賭け屋)に賭け金を投じることでリスクを避け、損はしない」などと告げて金をだまし取る手口で、府警捜査2課は他にも同様の被害を把握しており、関連を調べている。
逮捕容疑は、2012年1月、大阪市福島区にあった当時の事務所で、同市内の30代女性に「(私を窓口にすれば)香港の関連会社が複数のブックメーカーに賭ける。毎月配当金が分配される」とうそを言い、同社の預金口座に約500万円を振り込ませ、詐取したとしている。穂積容疑者は「金を受け取ったが、運用していた」と話しているという。
府警によると、同年2月ごろに1回だけ、配当金10万円が支払われたが、その後は「会社に税務署の調査が入っているので口座を動かせない」などとして配当金の支払いを拒んだという。府警福島署に告訴があり、捜査していた。
【後藤豪、遠藤浩二】
引用:https://mainichi.jp/select/news/20130518k0000m040109000c.html
これもブックメーカー詐欺ですね。美味しい話には裏がある、という話の典型的な事件ですね。
もしもスゴイ儲け話に遭遇したら?
今後、もしあなたがスゴイ儲け話に遭遇したら、どうすればよいでしょうか?その話を持ってきた人に、こう伝えて下さい。
「スゴイね! 是非やるよ!」
「でも俺お金がないから、君が俺にお金を貸してくれない?」
「だって絶対に儲かるんだよね?!儲けの中から返済するよ(ニッコリ)」
もしも相手が、持ち合わせ(お金)がないと言ったら・・・
「だったら、いまから消費者金融に行って、君がお金を借りてきてよ」
「そのお金を、俺に貸して(ニッコリ)」
ここまで言えば、大半の詐欺師(話をもってきた本人も被害者かも)はあきらめます。そして、話を持ってきた(ダマされていることがわかっていない)被害者も、儲け話のバカバカしさに気付くでしょう。ちなみにこの話は、古典落語をもじったものです。
ブックメーカー投資も注意が必要
話はそれましたが、ブックメーカー投資も同じです。絶対に損をしない仕組み(どちらが勝っても利益が出る)であれば、自分だけでやれば良いのです。本当にそんなソフトが存在するのであれば、銀行からお金を借りてきて大金を賭ければ、一気にお金持ちです。だって、絶対に損が出ないんですよ?!