FXCMジャパン(現楽天証券)の元社長がFX商材を販売
FXCMジャパン(現楽天証券)の元社長である谷中伴行さんがプライス乖離FXという商材を販売されています。
- プライス乖離FXの販売ページはこちら
ちなみにFXCMジャパンの前身は、ODLジャパンという会社です。2001年にアメリカのFXCM社の傘下に入ることで社名をFXCMジャパンに変更しました。2015年4月に楽天証券により73億円で買収され、完全子会社化されました。
FXCMジャパンといえば、悪質なレート操作をおこなったことに対し金融庁から業務改善命令を受けています(2012年7月)。
FXの「怪しい値動き」、ついに当局が改善命令
外国為替証拠金取引(FX)の「怪しい値動き」に、ついに当局がメスを入れた――。いま為替市場でのホットな話題はこれだ。表向きの提示価格より不利な価格で取引が成立してしまう現象が起きていた業者に対して、関東財務局が業務改善を求める行政処分を出したのだ。投資家の間ではかねて、一部のFXの値動きに不公正さを指摘する声が聞かれていたが、当局が本格的に対応し始めた格好。今後監視をさらに強める可能性もある。
7月3日に業務改善命令を受けたのは、有力業者のひとつFXCMジャパン証券(以下、FXCM)。理由のひとつがスリッページと呼ばれる現象である。スリッページとは、業者が顧客向けに提示している価格とは異なる水準で売買が成立してしまうことだ。価格が滑る(スリップ)ことから、そう呼ばれる。
(中略)
問題になるのは、なんらかの操作がなされ、利用者が不利益を被るケース。例えばスリッページのうちポジティブなものを制限し、ネガティブなものだけが発生する仕組みにした場合だ。今回の案件はそのたぐいである。一体どんなことが起きていたのか。
FXCMによると、少なくとも2009年6月~10年7月に、スリッページのうちネガティブ・スリッページのみが発生する状態にしていたという。結果として、投資家の利益が本来の水準より小さくなったり、顧客が被った損失が実勢以上に膨らんだりしたと考えられる。このため投資家保護を定めた金融商品取引法の規定に基づき、行政処分が下された。業務改善命令は、「スリッページにかかわる不当な取引等の不適切な行為について顧客に十分に説明し、事故による損失の補填その他の適切な対応を行うこと」を求めた。
谷中伴行さんは、行政処分を受けた当時の社長だったのでしょうか?販売ページを見る限りにおいてはFXCMジャパンの社長業は、2007年〜2010年までの期間とのことですので、行政処分を受けた2012年にはすでに社長を退任をしているようですね。
プライス乖離FXのロジックとは?
さて、そんなFXCMジャパンの元社長(谷中伴行さん)が発売したプライス乖離FXとはどんな商材なのでしょうか?乖離率を使ったFX情報商材としては、ワンミニFX(One Minute’s FX TAMURA式・FX1分足トレード法)が記憶に新しいです。
- One Minute’s FX TAMURA式 1分足トレード法 【検証とレビュー】
- TAMURA式1分足トレード法と、乖離トレード
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- One Minute’s FX TAMURA式1分足トレード法(ワンミニFX)を使ってみた
乖離率とは?
乖離率は、レートが移動平均線からどれだけ離れているかを数値化したオシレーター系のテクニカル指標です。移動平均乖離率と呼ばれることも多いです。乖離率の計算式はシンプルです。
そして乖離率を使ったトレードとは、移動平均線から乖離(離れていく)したレートが、時間とともに移動平均線の値まで戻される(吸い寄せられる)という相場の性質を利用した手法です。プライス乖離FXの販売ページにもわかりやすい図が掲載されています。
乖離率が高くなった時に逆張りでエントリーし、乖離率がゼロ(つまり移動平均線にタッチ)になった時に手仕舞いするという流れになります。
春香さんの乖離トレード動画が参考になる
乖離率に関する書籍としては、パンローリング社から販売されている『FX乖離トレード』が参考になります。
1分足のレンジで勝負! 行き過ぎを狙うFX乖離トレード
出版社::パンローリング
価格:2,100円
春香さんのブログはこちらです。
春香さんご本人による乖離トレードのYouTube解説動画はこちらです。乖離トレードがどのようなものか、この動画をみればある程度理解できるでしょう。
プライス乖離FXに優位性はあるか?
今回紹介するプライス乖離FXにはたして優位性はあるのでしょうか?販売ページをチェックすると、どうやらMT4(MetaTrader4)で稼働させるインディケータのようですね。
1時間足で稼働させ、エントリーシグナルをチャート上の矢印マークで表示させるツールです。プライス乖離FXには4段階のフィルター(条件1〜4)があり、全ての条件が揃った時にシグナル(矢印)が点灯する仕組みです。
チャートを見ても分かる通り、逆張りでエントリーをおこないます。チャートはドル円(USDJPY)でしょうね。1時間足を使用するため、エントリーサインは1日に数回程度です。逆張りトレードにありがちなスキャルピングではありません。ドル円のようなレンジ相場を形成しやすい通貨ペアでは威力を発揮するかもしれません。
ちなみに、デブトレFXもドル円の逆張りトレードでしたね。私はこの手のシンプルなロジックは嫌いではありません。
適切なストップとリミットポイントが”鍵”
レンジ相場で有効な乖離率トレードですが、適切な損切りラインと最適なリミットポイントを設定しないと、利益は増えません。むしろ損切り貧乏になる可能性もあります。プライス乖離FXの販売ページに掲載されているチャートを見ても、気持よくシグナル(矢印)が機能したのは1ヶ所のみと思われます。残りの3ヶ所は損切りもしくは危険水域に達しています。
実際は損切りラインが想像した以上に深いかもしれません。その場合は利益確定できている可能性もありますが、そう簡単ではないということがチャートからも見て取れます。
同じ乖離トレードならば、One Minute’s FX TAMURA式1分足トレード法(ワンミニFX)をおすすめします。逆張りトレードは、どちらかといえばスキャルピングのほうが相性が良いと考えているからです。
また、USDJPY(ドル円)での逆張りトレードならば、デブトレFXをおすすめします。デブトレFXのほうがロジカルであり優位性を感じるからです。
乖離トレードが気になる方は、まずは春香さんの動画を見るなりして、イメージを掴んでから検討されてみてはいかがでしょうか。
プライス乖離FX【公式サイト】