プライス乖離FXは 178,000円!
プライス乖離FXがいよいよ販売スタートしますね。
販売期間は1月8日から22日までの15日間のみです。
- プライス乖離FXの販売ページはこちら
販売価格は178,000円とかなり強気のプライスとなっています。高額の理由は、プライス乖離FXが単なるインディケータ提供だけでなく、3ヶ月間の投資スクールであるためのようです。
正式名称は「プライス乖離FX 10万ドルトレーダー養成講座」です。MT4用のツール提供と合わせて3ヶ月間の講座(コンテンツ)が用意されています。コンテンツの中身としては、以下の構成となっています。
- プライス乖離FXロジック講座
- 東京・大阪セミナー参加権利
- 実録トレード動画提供(週1回)
- 無制限メールサポート
東京と大阪で開催されるセミナーのスケジュールは以下のとおりです。
- 東京会場:2016年3月11日(土)
- 大阪会場:2016年3月12日(日)
プライス乖離FXの全貌とは?
プライス乖離FXはMetaTrader4で稼働するインディケータです。
推奨通貨ペアは以下のとおりです。
- USDJPY(ドル円)
- EURJPY(ユーロ円)
- GBPJPY(ポンド円)
推奨時間足は次のとおりです。
- 1時間足
1時間足での稼働ですので、シグナル(矢印)の出現頻度は非常に低いです。販売ページにおいても1日に1〜2回が平均的だと記載されています。目指すべき月利は10〜12%とありますので、堅実な印象です。
トレードスタイルは、逆張り&ドテン売買
プライス乖離FXのロジックは、乖離率を利用したカウンタートレード(逆張り)です。レートの行き過ぎを察知し、逆張りで仕掛けます。
そしてもう一つの特徴としてドテン売買をおこなう点が挙げられます。手仕舞いサインがそのまま新規のエントリーサインとなるわけです。
カウンタートレードですのでレンジ相場において威力を発揮するのは間違いなさそうですが、仮にレンジからトレンドが発生したとしても、このドテンシグナルによって大きな利益を取れそうな予感はします。
資金管理はオーソドックスな2%ルール
プライス乖離FXの損切りラインは、どうやら2%ルールに基いて算出されるようですね。
「プライス乖離かいりFX」には「2%」の損失が出れば損切りするというロジックを組み込んでいます
引用:プライス乖離FX販売ページ
2%ルールとは、1回のトレードで自己資金の2%以上を市場リスクに晒さないというルールです。この2%ルールに基いて損切りライン(プライス)がインディケータで表示されるということでしょうか。
また、エントリー時のロット数の指定も、トレード毎に表示される仕組みがインディケータに組み込まれているようです。単なる乖離率ツールではなさそうです。
3ヶ月後のツール利用は有料か?
プライス乖離FXの販売ページには気になる記述もあります。
Q.プライス乖離かいりツールの利用制限はあるのでしょうか?
A.スクールの期間中は一切の利用制限はありません。
スクール修了後については、スクール生さんのご要望に応じてどのように提供するのか判断させていただく予定です。
引用:プライス乖離FX販売ページ
3ヶ月のスクール期間中の利用制限はないと明記されていますが、スクール閉校後の利用については、ぼかしていますね。もしかすると月額利用料などを徴収する可能性があるかもしれません。気になる方は事前に確認したほうが良さそうです。
プライス乖離FXに優位性はあるのか?
プライス乖離FXの販売価格(178,000円)を考えると、購入は慎重にならざるを得ません。本当にプライス乖離FXのロジックに優位性があるのでしょうか?販売ページ内の解説動画においては、プライス乖離FXのロジックが効果的に発揮できた場面(レンジ相場)しか紹介されていません。
一定のレンジ幅でチャートが上下動を繰り返す相場環境において、それなりの逆張りロジック(RSI、ボリバン、一般的な移動平均線乖離率など)であれば、誰でも容易に利益を上げられます。むしろトレンドフォロー系ロジックよりも簡単と言えます。レンジ相場においてはエントリーとエグジットが明確だからです。レンジ幅の上下ラインで仕掛けと手仕舞いを繰り返せば、驚くほど簡単に利益をあげられます。ドテン売買すらも容易です。
逆張りロジックにおいて最大の課題は、レンジ相場でのダマシや、トレンドへの転換時の損切りですね。レンジ相場がいつ崩れるのか?崩れたように見えて実はまた戻すこと(ダマシ)も頻繁に発生します。
また、乖離したレートは常に是正されるわけではなく、様々な思惑の元に複雑な動きをします。乖離率を利用したロジックが有効に見えるのは、相場の一部分(レンジ相場など)を、恣意的に切り取っているからとも言えます。
株式トレーダーを引き合いにだすことの”違和感”
また、販売ページやこれまでの紹介ページに頻繁に登場するBNF氏(有名株式トレーダー)ですが、まるでBNF氏が乖離率ロジックのみで200億円もの資産を築いたかのような解説がされている点も気になります。
そもそもBNF氏は株式トレーダーです。株価の動きと為替相場の動きは性質がかなり異なります。私は株式投資もおこなっていますが、短期で考えた場合、株式相場と比べて為替相場はトレンドが発生しやすい傾向にあるとみています(私見です)。逆に言えば短期で捉えたときの株価の動きはそれほど変動率(ボラティリティ)が高くないとも言えます。
株価は個別銘柄ごとに、そのときの適正価格が投資家に認知されています。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を使った適正価格を算出する手法も一般的です。
株価の変動要因は様々ですが、需給バランスが崩れるなどして適正価格から乖離した場合、時間経過とともに適正価格に収束していく可能性は高いと言えます。(企業の業績や不祥事などが原因で変動した場合はまた別ですが)
一方の為替相場(FX)においては、どうでしょうか?需給バランスよりも外的要因(特に地政学的要因)で変動するケースのほうが多いと考えています。地政学低要因とは、各国の政治や経済、テロ・戦争・紛争、原油価格など、あらゆる不確実性を含みます。
前回の記事でも紹介しましたが、一時は7000万円もの資産を築いたIcchan3氏は、GBPJPYで1000万円を超える巨額の含み損を抱え、ファイナンススタジアムから姿を消しました。
Icchan3氏の含み損は、GBPJPYの暴落とも言えるほどの下降トレンドに起因しています。
出典:Yahoo!ファイナンス
現在(平成28年1月8日)では、サポートラインと思われていた175円すら割り込み173円をつけています。はたして乖離率だけでこの複雑な為替相場を勝ちきれるのか?難しいところでもありますね。プライス乖離FXの販売ページには以下のような記載があります。
つまり、相場には本当の価格(トゥループライス)が存在し、そのプライスから常にマーケットというものは乖離する。
そして、その乖離が是正されたときには、再びトゥループライスに戻ってくるというのが私の考え方です。
引用:プライス乖離FX販売ページ
株価にとって「本来ある価格(トゥループライス)」は存在し得ると思いますが、為替(FX)に「本来ある価格(トゥループライス)」は存在するのか?この点をよく考える必要があると私は考えます。