ニュートンFXを購入した
気になるFX商材があったので購入してみました。ニュートンFXです。このツールの最大の売りは、”大衆心理演算ロジック”を搭載しているという点だそうです。なかなか仰々しい言い回しです。
大衆心理を演算?数値化するということ?よくわかりません。ニュートンFXの販売ページには以下の様な記述が見られます。
相場の本質である“人の感情”を、相場に参加する人々の思惑=相場のエネルギーを数値化し視覚化する
引用:ニュートンFX販売ページ
トレーダーの感情や思惑を数値化して、視覚化することなど可能なのでしょうか?ちょっと大げさすぎる表現が気になります。
「天才物理学者がツールを作った…」そろそろこうした表現はやめませんか?
”天才”物理学者がツールを作ったというニュートンFX。うーん、天才物理学者ですか…。
天才物理学者がトレードを研究して9年…
引用:ニュートンFX販売ページ
その天才物理学者とは、このツールを作ったHaru氏です。日本人で天才物理学者と称される人は、湯川秀樹氏、江崎玲於奈氏、南部陽一郎氏、中村修二氏(全員ノーベル物理学賞を受賞)らを思い浮かべますが、彼らと肩を並べるレベルなのでしょうか?
どこかの研究所(シンクタンク)に属しているわけでもなく、論文を発表しているわけでもなさそうです。そもそも”学者”とは、
学者(がくしゃ)とは、何らかの学問の研究や教授を専門職とする人、およびその職業人の総称である。
引用:Wikipedia
Haru氏が物理学の研究や教授を専門職としているとは思えません。”自称”天才物理学者なので、誇大広告にはならないのかもしれませんが、情報商材においてこの手の表現には辟易します。大げさな表現など使わず、もっと普通に販売しても良いのではないかと思います。
結局のところ、FX情報商材は長期的な優位性(エッジ)が存在するかどうか?が全てです。情報弱者を釣るような肩書きやバックグラウンドなど不要です。中身の価値(ロジックや性能)で勝負して欲しいと切に願います。
大衆心理を分析=ローソク足4本値の分析ということ
気を取り直して販売ページで解説されているロジックをチェックしていきましょう。
ニュートンFXが大衆心理エネルギーと呼んでいるのは、単にローソク足の4本値のことです。ローソク足の4本値、すなわち始値・高値・安値・終値のことです。この4本値をHaru氏独自の視点で分析し、視覚化したものがニュートンFXです。
”大衆心理(感情)や相場のエネルギーを分析”と仰々しく表現した割には、結局のところローソク足4本値の分析という、極めてベーシックなロジックだったという点でちょっと拍子抜けしてしまいます。
ローソク足4本値の分析だからといって、ニュートンFXが使えない商材である、ということではありません。ローソク足に相場(大衆)の心理が反映されるというのは、ある意味正論であり、正しく分析すれば相場の動向を読み取ることは不可能ではないと考えているトレーダーも多いです。
たとえばローソク足1本のみで、どのような相場心理が読み取れるのか?以下の画像がわかりやすいと思います。
出典:野村證券株・FXに今すぐ活かせる チャートの読み方・使い方 – ローソク足のチャート・パターン
ただ、1本のローソク足の4本値のみで相場を俯瞰することは、私は不可能だと考えています。どちらかと言えば後付に近い解釈とも言えます。
特に短い時間足(5分足、15分足、30分足、1時間足など)では、1本のローソク足の動きなど、たんなるノイズに過ぎません。せめて日足レベルで、ローソク足を語るのであれば理解できます。株式投資のチャートでは、日足レベルのローソク足の形状に投資家の心理が反映されることは、よくある話しです。
FXでは、少なくとも複数のローソク足によるチャートパターン分析(酒田五法)と、ダウ理論に基づいたライン分析を組み合わせないと、正しく相場心理を読み取ることはできないと考えています。また、大衆がどのチャートポイントを意識するか?については、その時その時の相場付きによって常に変化します。
ニュートンFXは4本値をどう分析しているのか?
さて、ニュートンFXはローソク足4本値をどのように独自分析しているのでしょうか?ニュートンFXでは以下の4つのオリジナルインディケータを組み合わせて、トレードをおこないます。
- ニュートンアップダウンパワー(サブウィンドウのライン)
- ニュートンサイン(矢印シグナル)
- ゾーンオーダー(方向性を示すBUYとSELL表示)
- ニュートンチャンス(ブレイクを予見するCHANCE表示)
これらの4つのシステム(インディケータ)と、トレードルールを組み合わせて、3つのロジックにまとめています。
- ファーストステージ(トレンドフォロー)
- セカンドステージ(ブレイクアウト)
- サードステージ(逆張り)
逆張りからブレイクアウト、トレンドフォローまで盛りだくさんです。
推奨通貨ペアはUSDJPY(ドル円)、EURUSD(ユーロドル)。推奨時間足は15分足ですのでデイトレですね。
ニュートンFXのオリジナルインディケータ
開発者のHaru氏が自信をもって紹介しているニュートンアップダウンパワーですが、ローソク足4本値を独自に解析、視覚化したツールであるとのことです。動画での解説においても、Haru氏が”世界初””オリジナル””唯一のもの”と表現しています。
メタとレーダーのサブウインドウに、赤と青のグラフのようなものが表示されていますね。これがニュートンアップダウンパワーというインディケータとのことです。
それからニュートンサインと呼ばれる矢印ですが、これ(↓)ですね。ニュートンアップダウンパワーのクロスを矢印でチャート上に表示させたテクニカルです。おそらく何らかのテクニカルをかませることで、点灯の有無をフィルタリングしていると考えられます。
その他にも、トレンドの方向性を示すゾーンオーダー、ブレイクを予見するニュートンチャンスなどのインディケーターが装備されています。
次回、ニュートンFXの中身に迫ります
販売ページを見る限りにおいては具体的な手法の詳細は見えてきませんが、次回の記事にてニュートンFXのロジックに迫りたいと思います。手法の優位性は本当に存在するのか?この点が一番気になりますね。それからロジックを完全公開している点について…
私はこのニュートンロジックをしっかりと理解してほしいという気持ちもあり、そのロジックの詳細を計算式に至るまですべてを完全に公開しています。
(中略)
「もっとこのシステムを利用したい」という方であったり、「自分のトレードルールに組み込みたい」という方が利用しやすいようにロジックの詳細はもとより、カスタマイズもできるようにしています。
引用:ニュートンFX販売ページ
本当に明確にロジックを解説しているのか?インディケータの中身を解説しているのか?これらの点を検証したいと考えています。ロジックの詳細を計算式に至るまですべてを完全に公開している、ということはすなわちインディケータの中身も解説していると考えられます。
- ニュートンアップダウンパワー(サブウィンドウのライン)
- ニュートンサイン(矢印シグナル)
- ゾーンオーダー(方向性を示すBUYとSELL表示)
- ニュートンチャンス(ブレイクを予見するCHANCE表示)
この4つのインディケータのロジックも判明しそうです。
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