「トレンド・ディスカバリーFX」とはどんなFX商材か?
トレンド・ディスカバリーFXは「通貨間の競争力」に着目したトレンドフォロー商材だ
2013年4月にリリースされたトレンドハンターFXの作者関野典良氏による新しい商材です。
タイトル:トレンド・ディスカバリーFX 販売:クロスリテイリング株式会社 発売日:2017年4月20日 メディア:動画コンテンツ・オンラインセミナー トレンド・ディスカバリーFX【公式サイト】 |
販売ページ内の”未来予測”というワードを紐解くと、
その答えは単純明快。「これからも伸びる通貨ペア」を見つければいいんです。
(中略)
「これからも継続して上がっていく可能性の高い通貨ペア」「これかでも継続して下がっていく可能性の高い通貨ペア」これを見つけることができれば、もう勝負あり、と言ってもいいくらいなんです。
つまり今後トレンドが発生しそうな通貨ペアを見極めるわけです。「未来を予測する」のではなく、「今現在、強いとされる通貨を絞り込む」という意味です。
「今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているのか」
トレンド・ディスカバリーFXは、通貨間の競争力(強弱)を観測することで、現在勢いのある通貨を絞り込み、仕掛けのタイミングを待つというアイデアがベースになっています。
この考え方は、中・上級トレーダーであれば常に取り入れている思考です。以前このブログでご紹介した「億を稼ぐ現役大学生」=「タカシ」氏も、この通貨間の競争力に着目しているトレーダーの一人です。
億トレーダーのタカシ氏は、通貨間の強弱を見極めるために「マタフ」という海外の金融情報サイトを利用しています。
マタフの中に、カレンシーインデックス(Currency index)という指数グラフがあります。こちらです。
このカレンシーインデックス(Currency index)は一定期間内の各主要通貨の変動(評価値)をグラフ化(指数化)したものです。同一グラフで複数通貨を表示させるために、均等荷重式のバスケット方式で構成されている点が特徴です。通貨間の為替レートでの競争力をひと目で把握することができるグラフ(指数)です。
わかりやすく言えば、「今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているのか」を視覚的に把握することができるグラフということです。
上記グラフは昨年(2016年)から現時点(2017年7月8日)までの各通貨の変動です。こうしてみるとGBPが昨年6月以降かなり弱含みであることがわかります。これはイギリスのEU離脱の影響であることはあきらかですね。その反動でJPY(円)が大きく買われたこともグラフから読み取ることができます。
ここ最近ではCADやNZDが上昇ししていますね。他の通貨ペアに対して「強い」と判断することができます。
トレンド・ディスカバリーFXのロジックは2つ
トレンド・ディスカバリーFXでも、各通貨間の強弱を精査することで、今仕掛けるべき通貨ペアを絞り込んでいきます。ここがこの商材の最大のポイントです。
つまり勢いのある通貨のトレンドに乗る!ということです。この相場観(戦略)がベースとしてあり、そのうえに具体的な仕掛けのロジック(戦術)が乗っかっているわけです。
さて気になるロジックですが、大きく2つあります。
- ボリバン押し目・戻りで仕掛けエクスパンションに乗っかる
- ラインブレイク後トレーリングストップで利益を追いかける
意外とシンプルですね。
1.ボリバン押し目・戻りで仕掛けエクスパンションに乗っかる
まずはボリバンブレイクです。ボリンジャーバンドのスクイーズ状態(バンドが閉じた状態)から押し目・戻りで仕掛けます。エクスパンション(バンドの急拡大)狙いですね。
手仕舞いはフィボナッチ・エクスパンションと呼ばれるインジケーターを使用します。ちなみにフィボエクスパンションはMT4のデフォルトで表示させることができます。フィボ・エクスパンションによって次の高値(の目安)を定め、タッチで手仕舞いとなります。
とてもベーシックなロジックです。
2.ラインブレイク後トレーリングストップで利益を追いかける
もう一つのロジックはトレンドラインを逆抜けで仕掛ける手法です。インジケーターは一切使用しません。チャートに引いたラインのみでトレードをおこないます。手仕舞いにはトレーリングストップを活用し、極力トレンドに乗っかって利益を伸ばしていくスタイルとなります。
こちらも極めてオーソドックスな手法ですね。
タイトル:トレンド・ディスカバリーFX 販売:クロスリテイリング株式会社 発売日:2017年4月20日 メディア:動画コンテンツ・オンラインセミナー トレンド・ディスカバリーFX【公式サイト】 |
「トレンド・ディスカバリーFX」の欠点
トレンド・ディスカバリーFXのデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.ボリバン押し目・戻りで仕掛ける王道ロジック
トレンド・ディスカバリーFXの2つのロジックに目新しさはありません。
- ボリバン押し目・戻りで仕掛けエクスパンションに乗っかる
- ラインブレイク後トレーリングストップで利益を追いかける
どちらも古くからある手法の1つです。斬新さはなく、ここに期待をしていると拍子抜けするでしょう。
2.未来を予測することは難しい
トレンド・ディスカバリーFX販売ページに踊る「未来を予測する」というフレーズは鵜呑みにしてはいけません。未来を予測することなど人類には不可能だからです。
未来を予測するのではなく、強い通貨を見極め絞り込んで仕掛ける、ということです。この点をしっかり理解しておく必要があります。
- ロジックに目新しさはない
- 未来を予測することなどできない
「トレンド・ディスカバリーFX」の評価ポイント
次にトレンド・ディスカバリーFXの評価できるポイントです。
1.「各通貨の勢い」を見極めることを基本戦略とし、戦術としての王道ロジックと組み合わせることで相場の俯瞰力が身につく
トレンド・ディスカバリーFXの最大の特徴である「勢いのある通貨を見極める」戦略は高く評価できます。
相場を俯瞰する方法は様々ですが、その一つに「今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているのか」という通貨のパワー(勢い)をチェックする方法があります。
トレンド・ディスカバリーFXでは「通貨の勢い」を事前に見極め、その上でベーシックなロジックで仕掛けのタイミングを取ります。そうすることでトレードの精度を高め、勝率を上げる工夫がなされているのです。
FX初心者を脱皮したいならば相場の俯瞰力を身につけることは不可欠です。その点においてトレンド・ディスカバリーFXは、俯瞰力を習得できる良質な商材であると評価できます。
2.手法はシンプルかつ王道だがそこに意味がある
トレードは戦略と戦術に分けることができます。戦略とは大局を俯瞰し、攻めるべき場所とタイミングをはかります。一方の戦術はより具体的な(局所的な)攻め方になります。いくら戦術が巧みでも、大局の見極めを誤れば、失敗します。逆に大局を正しく見極めることができれば、戦術が多少稚拙でも、トータルで勝ち越すことは可能です。
トレンド・ディスカバリーFXは、そのことを深く理解させてくれます。先に述べた「勢いのある通貨を見極める」戦略こそが最重要なのです。一方、具体的な戦術はシンプルであっても、抜けがなれば良いわけです。だからこそ、トレンド・ディスカバリーFXの2つの手法は、奇をてらわず、王道的なロジックでまとめてあるのです。
- ボリバン押し目・戻りで仕掛けエクスパンションに乗っかる
- ラインブレイク後トレーリングストップで利益を追いかける
戦略と戦術に齟齬がないことこそが、確度の高いトレード実践には不可欠です。
3.クロスリティリング社らしいまとまりのある商材
販売会社のクロスリティリング社は、商材パッケージング力が年々高まっていますね。ユーザーが求めるものがよくわかっていて、それらを上手くパッケージングしています。トレンド・ディスカバリーFXも会員専用サイトが用意されており、ワンストップでコンテンツが提供されます。動画コンテンツにオンラインセミナーを加え、効率よく学べるプラットホームが用意されています。
- 「各通貨の勢い」を見極めることを基本戦略とし、戦術としての王道ロジックと組み合わせることで相場の俯瞰力が身につく
- 手法はシンプルかつ王道だがそこに意味がある
- クロスリティリング社らしいまとまりのある商材
「トレンド・ディスカバリーFX」総合評価
【結論】「ボリバン押し目・戻り」&「ラインブレイク」で仕掛けるトレンドフォローであり目新しさはないが、”各通貨の強弱”に着目し大局を読み取る思考を付加することでベーシックなロジックに深みを与えた
「トレンド・ディスカバリーFX」はその名の通り、トレンドフォローを主体としたロジックです。仕掛けのタイミングは2つ。1つは、ボリンジャーバンドの押し目・戻り(エクスパンション狙い)、そしてもう一つはラインブレイクです。どちらもありがちなロジックですが、他商材と決定的な違いは、大局を読み取るための「思考」にこそあります。
ただチャートを眺めてルール通りにエントリーするわけではありません。最大15通貨ペアのチャートを俯瞰し、「勢いのある通貨」「強い通貨」を見極めてその通貨のトレンドに乗る、という考え方がベースにあります。まさに”大局を見る”ということです。
この「強い通貨」を探すためのフレームワークこそがトレンド・ディスカバリーFXの真髄と言えます。
- ロジックに目新しさはない
- 未来を予測することなどできない
- 「各通貨の勢い」を見極めることを基本戦略とし、戦術としての王道ロジックと組み合わせることで相場の俯瞰力が身につく
- 手法はシンプルかつ王道だがそこに意味がある
- クロスリティリング社らしいまとまりのある商材
「トレンド・ディスカバリーFX」を購入したほうが良い人
- 相場の俯瞰力を身につけたい人
- 通貨の強さ(勢い)をチェックしてトレードに活かしたい人
- 王道トレンドフォローを身につけたい人
「トレンド・ディスカバリーFX」を購入しないほうが良い人
- 斬新な手法を求めている人
- シグナル点灯ツールを求めている人
- トレンドフォローが好みではない人
タイトル:トレンド・ディスカバリーFX 販売:クロスリテイリング株式会社 発売日:2017年4月20日 メディア:動画コンテンツ・オンラインセミナー トレンド・ディスカバリーFX【公式サイト】 |