プライス乖離FXのロジックが公開された
【プライス乖離】(無料・動画)ロジックを
開発者の谷中伴行さんは、この動画の中でベースロジックとしてATR(Average True Range)を使用していると解説されていました。乖離トレードといえばよく使われるのが移動平均乖離率です。One Minute’s FX TAMURA式1分足トレード法(ワンミニFX)やパンローリング社から販売されている『FX乖離トレード』などは、移動平均乖離率が利用されています。
1分足のレンジで勝負! 行き過ぎを狙うFX乖離トレード
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しかしプライス乖離FXではATR(Average True Range)がベースになっているとのことでした。とても興味深いですね。
ATR(Average True Range)とは?
プライス乖離FXの詳しいロジック解説は谷中伴行さんの動画に譲るとして、この記事ではATRについて詳しく解説してみたいと思います。ATRはAverage True Rangeの頭文字を取ったものです。日本語に無理やり訳すと「真の値幅の平均値」となります。
J. Welles Wilder Jr.(J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア)が考案・開発したテクニカル指標です。ワイルダーといえばRSIやADXなど有名なテクニカル指標を考案してきたことでも知られる投資(研究)家です。書籍も出版していますので興味ある方は一読されてみてはいかがでしょうか?
ATRとは、TR(True Range=真の値幅)の平均値であり、TRとは以下の3つの価格の中で最も大きな値幅を指します。
- 当日高値 – 当日安値の差の絶対値
- 当日高値 – 前日終値の差の絶対値
- 前日終値 – 当日安値の差の絶対値
※絶対値とは符号(+−)を取り除いた「数字の部分」のこと
そしてそのTR(True Range)の平均値(ワイルダーは14日間の平均値を推奨)がATRです。ATRは何を指し示してるのか?それはボラティリティー(変動率)です。ATRの数値が高くなれば、期間中(過去14日間)のボラティリティが拡大傾向にあることを示し、逆にATRの数値が下がれば期間中のボラティリティが縮小傾向にあることを示します。
文章だけではわかりにくいので、チャート上にATRを表示してみましょう。
USDJPY(日足)チャートのサブウィンドウに表示されている青い折れ線グラフがATRです。ATRはMetaTraderに標準で装備されているインディケータを表示させています(期間は14)。
指定期間内のボラティリティが拡大傾向にあればATRは上昇します。一方、ボラティリティが縮小(減少)傾向にあるときはATRはゼロに近くなり、底に張り付くようになります。
ATRを使った一般的なトレードとは?
ATRとはすなわち当日のボラティリティ(値幅)を示しますので、利食いや損切りライン一定幅で決めているテクニカル派のトレーダーに好まれています。一般的にはATRの2倍を目安に利食い・損切りラインを定めることが多いです。
ATRを利用することで、相場状況(ボラティリティ)に応じた損切りライン・利食いラインを指定することができ、固定(一定幅)の損切りライン・利食いラインを定めるよりも柔軟なトレードが可能になります。
一例として資金管理の2%ルールを採用する場合、ATRの2倍(つまりATRの値✕2)の数値で損切り(ストップロス)ラインを置くことで、その損失額が全資金(証拠金)の2%以内に収まるようにロット数を決めることができます。
たしかプライス乖離FXにおいても、2%ルールをベースにロット数が自動で表示されるようになっていましたね。そのからくりはATRにあったわけです。
リミット(利食い)もATRの2倍に定めておけば、リスクリワードは1:1となります。
プライス乖離FXの秘密はATRにあった
プライス乖離FXは移動平均線ではなく、ATRがベースだったのですね。極めてオーソドックスなロジックですね。プライス乖離FXのロジックを詳しく知りたい方は是非、販売ページから動画をご覧になってみてください。