AmbushFXが売れていますね…
多くの検証依頼を頂いているAmbushFXですが、ランキングでもダントツ1位ですね(2014年1月29日現在)。価格は19,800円です。
私も商材を購入しましたので、具体的に商材の中身をレビューしてみたいと思います。ちなみに、Ambushとは「待ちぶせ」という意味です。
AmbushFXのロジックはA4たった3ページ
AmbushFXのロジックですが、A4サイズにしてわずか3枚。実際に商材の中身をチェックしてみると…
ロジックを解説するYouTube動画が2本と、PDFにまとめたものが1つ(ロジックを解説した箇所は3ページ)ありました。本当にロジックはA4サイズにして3ページでした。このPDFに目を通してみたのですが…
よく見かけるロジックの1つにすぎない
まず、AmbushFXのロジックですが、どこにでもあるロジックです。目新しさは1ミリも存在しません。過去にも類似のFX商材は存在しました。私の記憶に間違いがなければ「FXデイトレード-30分ブレイクアウト法」という名前だったと思います(現在は販売を中止しています)。
凄いロジックを期待すると肩透かしを喰らいます。本当にこの手法が、
50万円の資金から1億円を超える資産を生み出すことが出来た秘密の方法
引用:販売ページ
なのか? 疑問に感じます。
期待していただけに、AmbushFXの解説PDFを見て私は少し残念な気持ちになりました。AmbushFXのロジックの中身について、詳しく解説することは著作権違反になりそうですので、ネット上で拾える類似のロジックで解説したいと思います(ロジックが似ているだけで、全く同じではありませんのでご注意下さい)。
ロンドン・オープニング・レンジ・ブレイクアウト
いわゆるアジアンタイム・レンジ・ブレイクアウトの一種ですね。東京時間を一つのボックス(レンジ)と捉え、そのレンジを上下にブレイクしたところを狙います。
詳しい解説は、以下のサイトにあります。
アジアタイム・レンジ・ブレイクアウト戦略
レンジを形成しやすい東京時間(アジアタイム)をボックスと捉えて、そのブレイクを狙う手法です。
- アジアタイム・レンジ・ブレイクアウト戦略は使えない?!
ロンドンコーリング手法
こちらもレンジブレイクの手法ですが、ロンドン時間(15時〜21時)をボックス(レンジ)と捉えて、そのブレイクを狙い撃ちする手法です。
ボリ平さんが好んで使う手法ですね。
詳しい解説は、以下のサイトをご覧ください。
海外フォーラムでも無料で拾えます
それから、FOREXFACTORY(海外フォーラム)にもAmbushFXと類似の手法がたくさんあります。例えば…
Breakout + Spread!! Sure!!!
GBPUSDを対象としたブレイクアウト手法です。ボックスは6:00GMT〜9:00GMTです。このボックスをブレイクした方向に仕掛けます。
0400-0700 GMT Breakout Strategy
このロジックは先ほど紹介したものと似ていますが、ボックスが4:00GMT〜7:00GMTです。
Box Breakout indicator
こちらもボックスブレイクアウト(アジアンタイムブレイク)ですが、有志がMT4用のインディケータを作成していますね。パラメータでボックスの時間帯などを自由に変更できます。
ブレイクアウトインディケータは、以下のページから、無料でダウンロード可能です。
ダウンロードURLはこちら
Box BreakOut
これも、名前の通りボックスブレイクアウト系のロジックですね。
探せばまだまだありそうです。類似のロジックをご紹介したことで、AmbushFXの中身がある程度予想できたと思います。いわゆるボックス・ブレイクアウト系のロジックがベースです。ブレイクアウトロジックに各通貨ペアのボラティリティを加味し、フィルターとして使用しています。
AmbushFXのEA版も販売されている
AmbushFXのロジックですが、PDF解説を読む限りにおいて、かなり明確です。エントリー条件・ストップ幅・リミット幅がすべて明確に定められています。基本ルールに曖昧さは全くありません。
つまり、このロジックをベースにEAを作ることが可能です。EAを作成し、5年ないし10年程度のバックテストをしてみれば、簡単にロジックの優位性が判明します。実は、AmbushFXにはEA(自動売買システム)が存在します。AmbushFXを購入するとすぐに、EAのセールスがスタートします。
その名もAmbushEA。価格は49,800円です。このEAのバックテスト結果も掲載されていますが、2012年・2013年・2014年(1月)の約2年分です。
確認する限りにおいては、右肩上がりですが、カーブフィッティングの可能性もゼロではありません。つまりフォワードで右肩上がりになるかどうかは全くの未知数です。
AmbushEAのフォワードは、全くの未知
少なくともこの手のロジックは、FOREXFACTORYをはじめとした海外フォーラムなどで、過去に何度もEAが作成され検証されてきています。結論としては、カーブフィッティングで右肩上がりのバックテスト結果を作ることは容易ですが、フォワードテストも長期的に右肩上がりになった試しがない、という点も知っておくべきでしょう。
もしも類似のEAで右肩上がりのフォワード(実績)が出ていれば、それは聖杯ということになりますね…。聖杯などこの世にはない、ということを肝に命じて下さい。販売者さんがEAに自信があるのでしたら、是非、myfxbookなどでフォワード実績を公開していただきたいですね。
ロジックに裁量を加えないと長期的な優位性は見出だせない
レンジブレイクアウトそのものは、有効的なロジックであると思います。しかし機械的にトレードをおこなって勝てるほど相場は甘くありません。ブレイクアウトロジックにある程度の裁量手法(相場の背景や流れを読み取る等)を加えないと、優位性を確保できないと考えています。
AmbushFXを使うのであれば、さらなる自分自身のアレンジ(裁量判断)を加えていき、長期的な優位性を見出す努力(検証作業)が必要になるでしょう。
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