HUAU氏のEAの中でも、抜群の安定感
このEAの作者はHUAUという方で、相当な数のEAを販売されています。プロフィールには、
4年半の間、EAの開発だけに時間を費やし、1000種類近いEAを制作して参りました。
私がご紹介するEAは、フォワードテストを半年から1年、リアル運用を数か月以上繰り返し試してから、皆様にご紹介して参ります。
1週間に2EAを制作して、半年後にやっと判断が出来る位のペースでございます。
今までに1000種類近くのEAを制作しましたが、現在ご紹介出来るものは、ここ近年の大相場を乗り切った20種類ほどに絞られます。
とあます。販売ページもシンプルで、売り煽りも全くありません。真面目な印象を受けますね。
USDJPY_EURUSD PROはどんなEAなのか?
具体的にこのEAを検証してみましょう。EAの名前にある通り、対象通貨ペアは、USDJPY(ドル円)、EURUSD(ユーロドル)の2通貨ペアです。
基本戦略はトレンドフォローで、日本時間の早朝から正午までの間に稼働します。ちょっと前に流行った逆張り早朝スキャルピングEAとは少し趣が異なります。
チャートを見ているとそれほど頻繁にエントリーしないですね。ただ、スプレッドが広がっているからエントリーしないというわけではないようです。スプレッドに関係なくポジションを取っていきます。
ポジションの持ち越しはなく、基本的に日本時間の正午までにはクローズします。ナンピン・マーチンゲール型ですが、若干特徴があります。トレンド状態を確認しながらナンピンの幅や、ロット数を変化させます。このナンピンのタイミングが絶妙で、小気味良く含み損をプラスに転じさせています。
マーチンゲールに関しては、バックデータを見る限り最大で6倍のロットまでポジションを増やしていますね。ナンピンは最大4回までです。稼働状況を見ると、ほとんどナンピン3回で上手く収めています。
レートが戻らなかった場合の損切りラインですが、150~180pips位ですね。ストップが発動すると結構痛いです。しっかりとした資金管理が必要とされます。
販売開始(2011年2月28日)から1年近く経過していますが、検証されているブログも多く、皆好成績を収めています。一度もロスカットがないそうです。今後あるかもしれませんが・・・
マニュアルらしいマニュアルはないので、おそらく初心者の方は戸惑うでしょう。パラメータの設定方法や、資金管理などある程度理解が進んでいる、EA経験者向けの商材という感じです。
結論:一歩抜きんでたEA
非常に堅実な印象のEAです。各検証ブログの成績を見る限り抜群の安定感です。多くのEAが数ヶ月程度しか持ちこたえない中で、1年近くにわたって堅調な成績を出していることは高く評価できます。
ただ、EAが結果を出しているということが、すなわち単純にそのEAの優秀さを物語るわけではありません。たまたま運良くEAのロジックが、今の相場の動きに非常に合っている、とも言えるわけです。
相場は生き物です。相場の動きが変化したときに、堅調だったEAがいきなりドローダウンを出してしまうこともあり得るのです。リスクを十分に理解した上でこのEAを使うべきでしょう。
初心者の方は取っつきにくいかもしれませんが、中級者以上の方には前向きに検討できるEAではないでしょうか。
EAに対する私(管理人)のスタンス
このサイトで私は大半のEAをB評価以下としていますが、別にEAを全否定しているわけではありません。 他人の作ったEAを盲目的(盲信的)に使うことに警鐘を鳴らしているだけです。EAでポートフォリオを組むのであれば、自分で作成したEAで組むべきだと主張しているのです。
他人が作ったEAには、全幅の信頼が置けないため、危機に瀕ししたときにどうしても継続使用が難しくなります。大半の方が、ドローダウンや含み損でうろたえ、EA運用をストップしてしまうことが多いんですね。
EAのロジックを100%理解しそのEAの特徴を最も良く知っているのは、唯一EAの制作者だけです。自分で作ったEAの弱点を把握できていれば、それをヘッジするための別のEAを組みあわせるなど、いくらでもやり方はあります。
EA制作者であれば、どんな状況でもうろたえることなく複数のEAで効率的に運用することが可能なわけです。EAを止めるタイミングや、再開するタイミングなども制作者が一番良くわかっています。
でも、盲目的に評判だけでEAを買い求める人には、性格の異なる複数のEAでポートフォリオを組んでリスクヘッジすることなど、なかなかできないでしょう。他人の評価のみでしかEAを買うことができないので、不安になるとすぐに止めてしまいます。そしてまた別のEAを探し求めてしまうのです。結果的に、悪徳EA販売者の餌食になってしまいます。
私はこのサイトで、常に2つのことを主張しています。
- 自分で作ったEAのみを使いましょう
- 自分で作れないのであれば、EAを使うことは諦めましょう