マジックボックスFXを丸一日稼働させてみた結果
マジックボックスFXを丸一日稼働させてみました。検証方法は以下のとおりです。
- VPSサーバー:お名前ドットコムデスクトップクラウド
- MetaTrader:FXDD-MT4 Demo Server
- 通貨ペア:USDJPY、GBPUSD、EURUSD、EURJPY、
- 時間足:すべて5分足
- 検証期間:2015年3月18日午前10時00分〜3月19日午前10時00分(24時間)
18日はドルが大幅に下落した相場だったが…
今回の検証期間(3月18日)において、ニューヨーク外為市場でUSDJPY(ドル円)が、121円21銭から119円30銭まで下落しました。これはニューヨーク外国為替市場において過去6年で最大の下げ幅です。ですので相場としてはちょっと異常値(荒れ相場)と言っても良いと思います。
この荒れた相場での検証データに、果たして意味があるのか?と懸念する人もいると思います。マジックボックスFXはプライスアクショントレードがベースになっています。つまりローソク足の動き(値動き)のパターンを読み取って仕掛ける手法であるということです。
レートを動かす最大の要因はファンダメンタルズですが、マジックボックスFXはレートの動きのみをピックアップしてシグナルを出現させるツールですので、ファンダメンタルズ要因を無視しても検証は有効であると考えます。ただ、そのような荒れ相場であったという前提で検証結果をみていただきたいと思います。
まずは全体(4通貨ペア)のチャートをご覧ください。ご覧のとおり、全通貨に対しドル安に大きく振れています。
4通貨ペア24時間で、マジックボックスFXのボックスシグナルは3回表示されています。UDSDJPYを除く3通貨ペアでそれぞれ1回、ボックスが表示されています。ボックスシグナルが表示された時間帯は次のとおり。
- GBPUSD…3月18日22時20分
- EURUSD…3月18日22時45分
- EURJPY…3月18日19時10分
すべてロング(買い)シグナルです。
マジックボックスFXの条件フィルターを考慮すると…
マジックボックスFXは、単にボックス点灯で即エントリーではありません。パワーキャンドルでのフィルタリングを行う必要があります。
条件1:ボックス点灯
条件2:パワーキャンドルの●●をチェック
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エントリー or 見送り
フィルターによっては、エントリー条件を満たさないケースもあります。今回の3つのシグナルのエントリー条件をチェックしてみると、エントリー条件を満たしているシグナルは、EURUSDとEURJPYの2つのみです。残念ながらGBPUSDは、エントリー条件を満たしていません。
それではエントリー条件を満たしていたEURUSDとEURJPYの2通貨ペアのチャートを詳細に精査してみましょう。
EURUSDのエントリー
まずはEURUSDの(ロング)エントリーです。
3月18日22時45分にロングエントリーボックスが点灯、パワーキャンドル条件も満たしていますので、ロングで仕掛けます。エントリー後、ボックス底辺プラス数pipsに設定されているストップ(損切りライン)に当たることなくレートは上昇し、ターゲット目標1〜5までを達成しています。
素晴らしいトレードになっています。最終ターゲット(目標5)までで、90pipsを獲得できています。マジックボックスFXのシグナルが有効に働いたケースです。
EURJPYのエントリー
では次にEURJPYの(ロング)エントリーを精査してみます。
ボックス点灯後、パワーキャンドル条件をクリアしたのでエントリーします。最初の目標(ターゲット1=ボックス上辺)にはヒットしていますね。エントリータイミング次第では、数pipsを獲得できた可能性があります。しかしその後、上値が重かったのかレートは下降しています。そしてボックス下辺プラス数pipsに設定されているストップにヒットし、損切りを余儀なくされています。
残念ながら負けトレードとなってしまいました。ただ、その後しばらくするとレートは大きく上昇していますね。これはドルが過去6年間において最大の下げ幅を記録したことによるものです。
24時間稼働、4通貨ペア(5分足)でエントリー2回、1勝1敗をどう捉えるか
24時間稼働させ、4通貨ペア(5分足)でエントリーチャンスは2回ありました。そして1勝1敗という結果です。この結果ですが、私は非常に満足しています。
エントリーチャンスが少ないと感じる方もいると思いますが、私は4通貨ペア(5分足)で2回のチャンスがあれば適切であると考えます。
勝ちトレードは、段階的なターゲット目標に到達をしています。ピラミッディングや段階的な手仕舞いを戦略的に行なうことで、利益を拡大することができた素晴らしいトレードです。
一方の負けトレードですが、ストップまでの距離が短いため、それほどの痛手は被っていません。つまり、18日〜19日はマジックボックスFXのシグナルに従っていれば、損小利大によりトータルでプラスになっていたわけです。
ポジポジ病に陥ることもなく、適切で明快な損切りラインが設定されており、損小利大を可能にするという点において、評価できると思います。もちろんわずか1日だけの検証期間では、長期的な優位性などわかりません。ただ24時間のエントリーの出現具合を見ると、期待はできそうです。
今後、もう少し長期の検証期間を設けてマジックボックスFXを精査してみたいと考えています。