マジックボックスFXをチャートに設定してみた
マジックボックスFXをMT4に設定してみました。通貨ペアや時間足は制限がないため、とりあえずUSDJPY(ドル円)の1分足・5分足・15分足・30分足に設定してみました。
左上の1分足チャートを拡大してみます。
シンプルな画面で視認しやすいですね。ちなみに上のチャート図では売りシグナルの条件が揃っていますが、エントリータイミング次第では損切りになっていた可能性があります。
”ラインブレイク”と”ダウ理論”によってトレンドの転換点を捉える
マジックボックスFXのベースにあるロジックは、
- ダウ理論
- ラインブレイク
この2つです。チャート上に表示される(赤と青の)ボックスは、このロジックに基づいて点灯します。ラインブレイク及びダウ理論で、トレンド転換の”兆し”を捉えます。
ダウ理論に関しては、多くの方がご存知だと思います。いわゆる高値切り上げ(高値が更新され安値が更新されない=上昇トレンド)や安値切り下げ(安値が更新され高値が更新されない=下降トレンド)です。
そしてラインブレイクですが、マジックボックスFXでは3つのラインブレイク(トリプル・トレンドライン・ブレイク)を取り入れています。つまりラインを3度ブレイクするという意味です。
- トレンドラインをブレイク
- ダウ理論発動後の傾斜角の低いトレンドラインを再ブレイク
- 直近高安値をブレイク
この3つのブレイクをトリプル・トレンドライン・ブレイク(3TLB)と呼んでいます。詳しくはくまひげ先生の公式サイトであるプライスアクションJAPANに詳しく記載があります。
※ログイン不要で誰でもアクセスできるのでネタバレではないと考えていますが、もしも問題があれば上記リンクは削除します。
ボックス点灯は第一段階にすぎない
ボックス点灯で”即エントリー”、ではありません。ボックスの点灯はトレンド転換の兆しにすぎません。ボックスが点灯した段階で、もう一つのフィルターであるパワーキャンドルのチェックを行ないます。パワーキャンドルとは、ローソク足の上に表示される色付きバーです。
陽線パワーキャンドルは水色で表示され、陰線パワーキャンドルはオレンジ色で表示されます。
ボックスとパワーキャンドルの組み合わせでエントリー判断を行なう
マジックボックスFXでは、先ほどのボックスとパワーキャンドルのパターンで、エントリーの可否を判断します。
例)
条件1:ボックス点灯
条件2:パワーキャンドルの●●をチェック(詳細はマニュアルに記載)
↓↓↓↓
エントリー or 見送り
エントリー可否の判断基準は非常に明確に定められており、迷うことはまずありません。慣れれば数秒もかからずに判断できます。
マジックボックスFXの利益確定と損切り
フィボナッチによる段階的ターゲット設定
マジックボックスFXでは、段階的に利確のポイントを定めています。時間足や相場状況に応じて3段階〜5段階程度のターゲット設定をし、段階的に手仕舞いを行ないます。この段階的ターゲット設定にはフィボナッチリトレースメントを使います。
フィボナッチを使用したターゲット設定はトレード手法として一般的ですが、マジックボックスFXではいわゆるフィボナッチ数列(0%、23.6%、38.2%、50%、61.8%…)を使用しません。単純にボックスの縦幅を基準にしたターゲット設定となります。
損切りラインはボックス上下辺+数pips
一方のストップラインですが、トレンドと逆側のボックス辺(上昇トレンドであればボックス下辺)に数pipsをプラスしたラインとなります。つまりエントリータイミングとボックスサイズによって、ストップ幅はその都度変動することになります。この点は非常に理にかなっています。
チャートに表示させた第一印象は、トレードチャンスが少ない(良い意味で)
マジックボックスFXをチャートに設定させてみた第一印象ですが、トレードチャンスがかなり限られているということです。ボックスは点灯しますが、パワーキャンドルフィルターによって見送りになるケースがあります。このフィルターによって50〜70%位は見送りになるのではないでしょうか。
もちろん、マニュアル内では条件が揃わなくても一定条件クリアで慎重に仕掛ける方法などが紹介されており、トレードスタイルや熟練度に応じてシグナルを裁量判断することが可能です。
トレードチャンスが少ないという点は、私は評価できると考えています。いわゆるポジポジ病を改善することができますし、1つ1つのトレードに対して真剣に向き合うことができるようになります。
シグナルの精度についてはこれから検証予定
マジックボックスFXのシグナル精度につきましては、これから24時間フル稼働させてみて検証していきます。この手のツールは短期間での検証でポテンシャルを測ることは難しいです。ある程度中長期的にデータをチェックしていく必要があると考えられます。
まずは、数日程度のシグナルの出現頻度そしてシグナルの正確性などを、次回のレビュー記事で取り上げたいと考えています。