無限FX pro|概要
有限会社オープンアイが販売するFX情報商材『無限FX pro』を検証レビューします。
構成・文/戸室達也
無限FX pro|検証とレビュー
優良FX商材『FXB-Manual』が惜しまれつつも販売終了してから1年。その後継となる新たなFX商材『無限FX pro』がようやく一般リリースです。もともと『無限FX pro』は2018年8月より、非公開=FXBメルマガ会員限定にて販売されていた商材ですが、ようやく一般公開がOKとなりました。
開発者はもちろんFXB(鈴木晴正)氏です。否が応でも期待が高まります。はたして、前作『FXB-Manual』を超えることはできたのでしょうか?
ラインブレイク手法の第一人者「FXB」氏
『FXB-Manual』そして『無限FX pro』開発者であるFXB氏について解説します。本名は鈴木晴正氏。FXBはもちろんペンネームです。FXBのBは、彼の得意とする「Line Break=ラインブレイク」手法のBreak(ブレイク)が由来です。
投資家としてはかなりの古株で、1980年台半ば以降さまざまな金融商品(アメリカ国債、原油、FX先物etc.)を取引してきたベテラントレーダーです。その後FX取引に特化し、現在に至ります。
FXブログ歴も長く、古くからFX関連の情報発信をしてきた人物です。対面式のFXセミナーも精力的に開催されていて、知る人ぞ知るライントレードの達人です。
FXB氏のブログはこちら。
複数本のライン(移動平均線や各種ライン等)を活用して環境認識をおこないつつ、ラインブレイクで仕掛けていく手法を得意としています。
前作『FXB-Manual』の正常進化版
前作『FXB-Manual』は、3本の移動平均線をベースに各種ラインを引くことで環境認識を行いつつ、ブレイクや押し目・戻りによって仕掛けるという王道手法(デイトレード)でした。
今回の『無限FX pro』も、手法的には前作(FXB-Manua)と大きく変わっているわけではありません。基本はラインブレイク&ライン反発(押し目戻りetc.)による順張り手法です。
前作『FXB-Manual』の曖昧だった部分(欠点)をしっかりと明確化することで、相場のより深い本質部分へのアプローチに成功しています。
相場の”正しい環境認識”こそが勝つためには不可欠
前作『FXB-Manual』では、「(相場の)健康状態を見る」という独特の表現を使って環境認識を行っていました。
今回の『無限FX pro』では、前作以上に「環境認識スキルの修得」に多くの紙面が割かれています。それほどまでに相場の環境認識を重要視しているわけですね。
- 日足以上の長期足に引く各種ライン(サポレジ)
- ローソク足パターン
- 波形認識
- ゾーン認識
- ダウ理論
これらを適切に使い分けることで(あるいは複合することで)、大局的に相場環境を捉え、容易に勝ちやすい相場を選択することに注力します。基本的には裁量トレードとなります。
ラインをどこに引くか?
ラインをどこに引くべきか?これは非常に難しい課題です。好き勝手にラインを引いても意味がありませんよね。しっかりとラインが機能する場所に正しく引くことが求められます。
『無限FX pro』は「根拠のある場所にラインを引け」と教えます。根拠のある場所とは以下の5つ。
- 長期足における突出した高値安値
- 長期足における四本値(始値・終値・高値・安値)
- 長期足におけるローソク足パターン(はらみ線・つつみ線etc.)
- 長期足におけるチャートパターン(ダブルトップ・ダブルボトムetc.)
- 長期足における押し安値、戻り高値の起点
マニュアル内では、それぞれのラインを引く起点が詳しく解説されています。日足以上の長期足でラインを引くべき場所を探し、正しくラインを引くことからトレードがスタートします。
ラインに対してプライスアクション(ブレイク&反発)が起きるのを待つ
さて、環境認識のためのラインを引いたら、あとはそれぞれのラインに対してプライスアクション(ブレイク・反発)が起きるのを監視しつつ待ちます。
ラインに対するプライスアクションは以下の2つです。
- ラインブレイク(3パターン)
- ライン反発(3パターン)
それぞれに3パターンありますので計6パターンのENTRY方法があるわけですね。これらのプライスアクション発生で仕掛けます(ENTRYする)。
損切りは10pips〜|利確は損切り幅の2倍を目指す
損切りラインは基本的にはENTRYポイントから▲10pipsもしくは、押し安値から▲10pipsのラインです。一方の利益確定は、最低でも損切り幅の2倍を目指します。また、執行時間足による利幅の目安は次の通り。
- 4時間足以上…60pips〜
- 1時間足〜4時間足…30pips
- 〜1時間足…20pips
順張りですので損小利大ですね。
PDFテキスト(P177)+動画教材
『無限FX pro』のメイン教材はPDFテキストです。章立てが複雑で少し読みづらさのあるマニュアルですが、解説図はふんだんに盛り込まれていて、理解に役立ちます。
さらに購入者限定の会員サイト内にて、動画教材も提供されます。
前作『FXB-Manual』のダイジェスト版が無料でもらえる
『無限FX pro』を購入すると、前作『FXB-Manual』の要約版(ダイジェスト版)が無料で提供されます。
『FXB-Manual』はすでに販売終了しているため、もはや手にすることはできません。が、『無限FX pro』に『FXB-Manual』要約版(ダイジェスト版)が付属しているとなれば、これは非常にお得だと感じますね。『FXB-Manual』は当時22,000円にて販売されていたFX商材です。
『FXB-Manual』要約版(ダイジェスト版)をあわせて学ぶことで、よりいっそう『無限FX pro』への理解が深まるはず。
無限FX pro|欠点
まず『無限FX pro』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
評価が大きく分かれるFX商材…
正直な感想を述べれば、『無限FX pro』は購入者によって評価が大きく分かれそうなFX商材という印象です。大絶賛されるか、それとも冷評されるか…
マニュアルの凄さが分かる人には絶賛されると思うのですが、わからない人には「うーん、なんだかなー…」という感じでしょうね。
『無限FX pro』には、FX商材にありがちな「派手さ」や「斬新さ」は1ミリもありません。完全無裁量ではなく、しっかりと裁量が求められる手法です。ライントレードそのものも、一見どこかで見聞きしたような内容に見えなくもありません。
PDFマニュアルも、やや冗長で一読しただけではピンとこないと思います。斜め読みすればなおさらエッセンスを読み取れなくなってしまいます。
その一方で、分かる人にはわかる!という本格マニュアルなんですね。読む人のレベルと読解力が要求されるFX商材です。ちょっともったいないかな、と感じますね。
FX初心者には優しくない
まったくのFX初心者には、やや難解なマニュアルという印象です。ある程度のFXトレード経験がないと、マニュアルの内容を理解することは困難を伴います。
そこそこのFXトレード経験者ならば、本マニュアルの本質(エッセンス)が理解できると思うのですが、FX初心者が読んでも、そもそもマニュアルに書かれている内容の凄さが理解できない可能性があります。
マニュアルが読みづらい
180ページ弱のPDFマニュアルは、決して読みやすいとは言えません。冗長で章立てが分かりづらく、一見まとまりが無いようにも感じます。大半の人は、根気強く時間をかけて何度も読み返さなければ、なかなか全体像を捉えられないでしょう。
とはいえ、一度全体像を把握できれば、前後の章がつながってきて理解が深まります。最低でも3回は読み返すべき。もちろん、マニュアルを補完するための解説動画も会員サイト内で提供されるので、複合的に学習して理解を深めることは可能です。
スキャルピングではない
日足以上の長期足で環境認識をおこない、日足以下(4時間足、1時間足、30分足等)で仕掛けていく手法です。スタイルとしてはデイトレード〜スイングに近いイメージですね。スキャルピングのような高速トレードではありません。
- 評価が大きく分かれるFX商材…
- FX初心者には優しくない
- マニュアルが読みづらい
- スキャルピングではない
無限FX pro|評価点
次に『無限FX pro』の評価できるポイントを解説します。
ライントレードマニュアルとして期待を裏切らない”完成度”
『FXB-Manual』の正常進化版ともいえる本FX商材は、期待を裏切らないマニュアルです。ライントレードのエッセンスをギュッと凝縮したマニュアルは、完成度も高く、本商材でしっかりと完結しています。マニュアルはやや冗長で読みづらさはありますが、根気強く読み解くことで全体像を捉えることができるはず。
緻密な”環境認識&分析”によって相場の本質へのアプローチに成功
薄っぺらいよくあるライントレード手法ではありません。ベースには、大局を捉えるための緻密な環境認識&分析があり、相場の本質部分へのより深いアプローチに成功しているマニュアルといえます。
曖昧さを徹底的に排除してロジカルに徹したマニュアル
前作『FXB-Manual』の曖昧さを徹底的に排除し、ロジカルさをいっそう極めたマニュアルです。もちろん裁量トレードなので各トレーダーの判断に委ねる部分は存在しますが、ルールそのものは極めてロジカルであり、理路整然としています。明快なロジックを求めるトレーダー向きといえますね。
マニュアルを補完する解説動画あり
若干わかりずらいマニュアルを補完するための、複数の解説動画が用意されています。マニュアルを読み返しつつ動画を視聴することで理解が深まります。
前作『FXB-Manual』のダイジェスト版が無料でもらえる
本商材を購入すると、前作『FXB-Manual』(定価22,000円)のダイジェスト版が無料で提供されます。『FXB-Manual』を読み込んだ上で本マニュアルを学習すれば、ロジックをより深く学べるはず。
- ライントレードマニュアルとして期待を裏切らない”完成度”
- 緻密な”環境認識&分析”によって相場の本質へのアプローチに成功
- 曖昧さを徹底的に排除してロジカルに徹したマニュアル
- マニュアルを補完する解説動画あり
- 前作『FXB-Manual』のダイジェスト版が無料でもらえる
無限FX pro|総合評価
無限FX proの総合評価は次の通り。
ライントレードマニュアルとして一定の高みに到達した良商材
ライントレードを実践中、あるいはこれから取り組むトレーダーならば、多くの気付きを得られるFX商材です。
環境認識を重視したマニュアルは極めてロジカルで、ラインの引き方から仕掛けのタイミングまで詳しく解説しています。曖昧さを排除し、論理性を重視したノウハウであり、緻密な”環境認識&分析”によって(相場の)本質へのアプローチに成功しています。ライントレードの本質を学ぶには最適な商材です。
マニュアルはやや難解でFX初心者向きとはいえない
ただ、マニュアルそのものは冗長かつ難解で、一読しただけではとらえ所がないように感じてしまうのも事実。章立てに少し課題があるように感じます。マニュアルのエッセンスを腑に落とすには、少なくとも3回は読み返す必要があるでしょう。同時に購入者専用サイトで提供される動画によって理解を深めていくことも求められます。残念ながら、FX初心者向きとはいえません。
マニュアルの読みづらさが、本商材の評価を二分する可能性も大いに考えられます。一つは大絶賛、そしてもう一つの評価はネガティブ。本質(エッセンス)を理解できる人にとっては、高く評価されると思いますが、その一方で斜め読みでエッセンスを拾えなかった人にとっては、どこにでもあるライン手法…という印象しか残せない可能性があります。
買う前によく考えてほしい
『無限FX pro』を購入する前によく考えてほしいです。ライントレードに興味がない人は、絶対に買うべきではありません。派手なインジケーターも使いませんし、斬新で目新しいノウハウも存在しません。どちらかといえば地味な手法です。
ライントレードを本気で極めたい!ライントレードで食っていく!ライントレードのスキルアップをしたい!という本気の人だけにおすすめするFX商材です。
- ライントレードマニュアルとして期待を裏切らない”完成度”
- 緻密な”環境認識&分析”によって相場の本質へのアプローチに成功
- 曖昧さを徹底的に排除してロジカルに徹したマニュアル
- マニュアルを補完する解説動画あり
- 前作『FXB-Manual』のダイジェスト版が無料でもらえる
- 評価が大きく分かれるFX商材…
- FX初心者には優しくない
- マニュアルが読みづらい
- スキャルピングではない
無限FX proを購入したほうが良い人
- ライントレード実践中でもっと学びたいと考える人
- ライントレードに興味がある人
- ライントレードでなかなか勝てない人
- ラインをどこに引けばよいのかわからない人
無限FX proを購入してはいけない人
- ライントレードに興味がない人
- FX初心者
- スキャルのような高速トレード手法を探している人