ジーニアス・ブレインFX|概略
本日は、クロスリテイリング株式会社が販売するFX情報商材『ジーニアス・ブレインFX』を検証レビューします。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:TAMURA氏
発売日:2017年8月4日
公式サイト:https://tamura-master.s3.amazonaws.com
『ジーニアス・ブレインFX』開発者である「TAMURA」氏の略歴
ところで『ジーニアス・ブレインFX』開発者のTAMURAとはいったいどんな人物なのでしょうか?販売ページのトップには「世界ランキング5位 日本人1位」と掲載されていますが、はたしてどのようなコンテストの成績なのでしょうか?
実はこの成績、FXDDが過去に提供していたFXDD Currensee(カレンシー)におけるトレーダー運用ランキングが元になっています。FXDD Currensee(カレンシー)とは、5000人から7000人程度の登録トレーダーの中から成績によって選ばれた上位数十人(選抜トレーダー)がファンドを運用するサービスです。2012年ごろをピークにサービスは終了しました。
FXDDの一般ユーザーは、選抜トレーダーの運用成績を参考にして資金を預けるトレーダー(=ストラテジー)を選びます。手数料は20%です。つまり運用利益の20%をFXDDカレンシーに手数料(成功報酬)として徴収されます。
その選抜トレーダーの中で、TAMURA氏はある期間において「第5位」(日本人トレーダーの中では1位)の運用成績を残したことがあるのです。
TAMURA氏(当時のニックネームはTKTrading)が提供していたストラテジーは、ナンピン型のスキャルEAです。以下の画像はTAMURA氏(=TKTrading)の当時のパフォーマンスです。ご覧の通り、典型的なナンピンEAの運用曲線を描いていますね。
そのころの日本人選抜トレーダーとしては、MR.コージ(kojitrading)氏なども名を連ねていましたね。
ワンミニFXの開発者であるTAMURA氏
TAMURA氏のFX情報商材開発者としての実績は、2012年ごろまでさかのぼります。タムラヒロシという名前で「FX伝承」を販売後、「One Minute’s FX TAMURA式 1分足トレード法(ワンミニFX)」の開発者として再びFX商材業界に登場します。
FX伝承は残念ながら販売終了していますが、ワンミニFXは現在も販売中です。
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ジーニアス・ブレインFX|検証とレビュー
『ジーニアス・ブレインFX』はストラテジー選択型(ポートフォリオ型)半裁量トレードだ
『ジーニアス・ブレインFX』は、資金量やリスク許容度に応じて、予め搭載されている49個のストラテジー(ロジック)の中から、取捨選択してポートフォリオを組み、トレードをおこなう「ストラテジー選択型の半裁量トレード」です。
各ストラテジー(ロジック)は、過去12年間の検証に基づいた勝率などの各種データが提供されています。
選択型ですので、自らの判断で49個のストラテジーの中から取捨選択してポートフォリオを組み上げる必要がありますが、用意できる資金量に適したオススメポートフォリオ(12種類)も用意されているので、まずはそこからスタートするのもアリでしょう。
高度な専門知識がなくても複数のストラテジーを組み合わせたポートフォリオ型トレードを可能にしたもの、それが『ジーニアス・ブレインFX』といえます。
49個のストラテジーの集合体「サインツール(インジケーター)」
『ジーニアス・ブレインFX』で提供されるツールは主に2つです。
- サインツール(インジケーター)…49個
- 決済ツール(EA)
2つのツールをもちいて、半システム半裁量トレードをおこなうというスタイルです。
サイン(シグナル)ツールは49個のストラテジー(ロジック)の集合体であり、大きく以下の4つに分類されます。
- 順張り買いストラテジー(1時間足) 13個
- 順張り売りストラテジー(1時間足) 10個
- 逆張り買いストラテジー(1時間足) 14個
- 逆張り売りストラテジー(1時間足) 12個
各ストラテジー毎にチャート上に矢印シグナルを点灯させ、仕掛けのタイミング(1時間足の始値で点灯)を知らせてくれます。
49個全てのストラテジーは、USDJPY(米ドル円)1時間足に最適化されています。1時間に一度、チャートを確認するだけでOKです。
トレード回数は1日1~2回前後ですので、スタイル的にはデイトレードといえます。
- 対象通貨ペア:USDJPY(ドル円)
- 時間足:1時間足
- ロジック:49個(大きく4種類)
- トレード回数:1日に1〜2回程度
常時監視から解放される「決済ツール(EA)」
決済ツールは完全にEA化(自動化)されており、ENTRYサイン点灯時に文字情報としてチャートに表示されるTP(利確)SL(損切り)などを手入力することで、自動的に決済してくれます。
シグナルが出ると、チャート上に以下の「文字情報」が表示されます。
- 最小ロット数
- 最大ロット数
- 推奨損切り(SL)
- 推奨利確(TP)
- 決済推奨時間
これら文字情報を、起動させたEAに入力することで決済を自動化することが可能になります。仕掛けは矢印サインに従って裁量ENTRYし、手仕舞いはEAによって自動決済するわけです。
EAによる自動決済が推奨されていますが、もちろん手動での決済も可能です。
テクニカルに”アノマリー”を付加することで各ストラテジーの精度を高める工夫
『ジーニアス・ブレインFX』におけるロジックの最大の特徴は、一般的なテクニカルロジックに加え、アノマリー要素(統計的要素)を付加している点です。アノマリー要素とは、明確な根拠のない相場のクセのようなものです。季節的な要因や曜日・時間帯などによる特定のレートの動きなどを指します。
49個の各ロジックは常に発動するのではなく、曜日や週、時間帯によって発動するロジックが異なります。たとえば「Aロジック」は、毎週月曜日のみ順張りで稼働する、一方「Bロジック」は18時〜22時のみ逆張りで稼働する…などです(一例です)。
特定のタイミングに個別に発動するロジックが、全体で49個あるわけです。単なるテクニカルではなく、各ストラテジーの優位性が最も発揮できる曜日や週、時間帯などをフィルターとして加えることで精度をアップさせるという試みですね。まあ、意図的なカーブフィッティングとも取
『ジーニアス・ブレインFX』では、それぞれのロジックの優位性が最大限に発揮できるタイミングに限定して各シグナルが発動するように組み込まれているわけです。検証好きなTAMURA氏ならではの発想といえます。
【注意】ガチガチのシステムトレードではない(裁量判断も必要)
決済はEA化されていますが、仕掛け(ENTRY)は手動、つまり裁量です。サイン(矢印マーク)は表示されますが、その取捨選択は相場状況に応じた裁量判断を必要とします。
決済だけEA化することに意味があるのか?とか、ENTRYも自動化すべきでは?など、ネット上で様々な意見がありますが、この仕様は極めて理にかなっていると考えます。
そもそも『ジーニアス・ブレインFX』は、テクニカル一辺倒のロジックではありません。アノマリー要素を加味したストラテジーは、システムトレードというよりも、むしろ裁量寄りのトレード手法です。またポートフォリオの組み合わせ方や、相場に応じたストラテジーの組み換えも、各人の裁量判断が大いに求められます。
一見、テクニカルを駆使したガチガチのロジックベースの商材に見えますが、実のところ裁量判断がいたるところで必要とされる「半裁量トレード」なのですね。
決済EA(自動決済ツール)は、あくまで裁量トレードの補助ツールとしての位置づけです。
バックテストは参考程度にすること
『ジーニアス・ブレインFX』で提供される49個のストラテジーは、TAMURA氏が12年間のバックテストから絞り込んだ精鋭ロジックとのことです。
とはいえ、検証結果はあくまで机上のデータに過ぎません。12年間のデータもリアルでの検証ではなくあくまでヒストリカルデータに基づく検証結果です。その際にどれほどの裁量をどのような形で取り入れたのか?疑うわけではありませんが、机上+裁量仕掛けならばいくらでも成績の補正が可能です。
エントリーに裁量が入る時点で、バックテストの再現性は100%ではなくなります。この12年間のバックテストデータを盲信する人はさすがにいないと思いますが、あくまでポートフォリオを組む際の参考程度に捉えるべきです。
”資金管理シート”こそが『ジーニアス・ブレインFX』の肝(きも)だ
『ジーニアス・ブレインFX』では、49個すべてのストラテジーを使うことは推奨されていません。自身の資金量やリスク許容度に応じて、49個のストラテジーのなかから取捨選択をおこない、自分だけのポートフォリオを組むことが基本となります。
本FX商材では、ポートフォリオを組む際の参考にするために、Excelを使った「資金管理シート」が提供されます。各ストラテジーの優位性や勝率、リスクリワードバランスや必要ロット数などを確認しつつ、自身にとっての最適なポートフォリオを組むことができるわけです。
資金管理シートを活用し、攻守バランスの優れたポートフォリオを組むことで、全体の収益の安定性を図ることが可能になります。この資金管理シートこそが『ジーニアス・ブレインFX』を最大限に活用するために欠かせないツールです。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:はTAMURA
発売日:2017年8月4日
公式サイト:https://tamura-master.s3.amazonaws.com
ジーニアス・ブレインFX|欠点
まず『ジーニアス・ブレインFX』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
単なるサインツールとして使うと本質を見失うかも…
『ジーニアス・ブレインFX』の本質はサインツールではありません。ストラテジー選択型(ポートフォリオ型)半裁量トレードです。
もちろんサインツールとしての使い勝手も良いので、サインに従って淡々とトレードすることも可能です。しかしそれでは、長期的に納得のいく利益を出し続けることは困難でしょう。なぜなら相場は常に変化するからです。その変化に応じて各種ストラテジーの組み合わせを流動的に変えていく裁量判断が極めて重要になります。
49種類のストラテジーの得手不得手を正確に把握し、相場状況に応じて最大効果を発揮する組み合わせ(ポートフォリオ)を戦略的に作ることこそが、『ジーニアス・ブレインFX』を活用するために欠かせないスキルです。
バックテストデータは参考程度に考えるべき
12年間のバックテストデータをもとに49個のストラテジーが厳選されているわけですが、当然フォワード実績ではありません。あくまでヒストリカルデータに基づいた机上の数値にすぎません。
また、裁量判断によるENTRYサインの取捨選択も考慮すれば、あくまでバックテストデータは参考値として捉えるべきです。
”まかせっきり”では成績を残せない
『ジーニアス・ブレインFX』のポートフォリオを組んだからといってそのままで良いわけではありません。相場状況によっては想定通りの成績を上げることのできないストラテジーも出てきます。
そのまま辛抱して使い続けるのか、それとも別のストラテジーと組み替えるのか?そのあたりの裁量判断があなたに求められることになります。
- 単なるサインツールとして使うと本質を見失うかも…
- バックテストデータは参考程度に考えるべき
- ”まかせっきり”では成績を残せない
ジーニアス・ブレインFX|評価点
次に『ジーニアス・ブレインFX』の評価できるポイントを解説します。
提供される「49のストラテジー」は”検証意欲”を大いに高めてくれる
一度に49個ものストラテジーが提供されるFX商材はおそらく初めてではないでしょうか。各ストラテジーのロジックも会員専用サイトにて詳しく解説されています。ストラテジー毎の特徴なども事前に学ぶことはできますが、やはりフォワード(実践)で検証してみたくなりますね。
- 順張り買いストラテジー(1時間足) 13個
- 順張り売りストラテジー(1時間足) 10個
- 逆張り買いストラテジー(1時間足) 14個
- 逆張り売りストラテジー(1時間足) 12個
どのようなタイミングでシグナルが発動するのか、また苦手とする相場や得意とする相場、さらにはそのストラテジーの優位性など、検証すべき項目は多岐にわたるでしょう。各ストラテジーを実践において検証することでロジックの本質が身につきます。これこそ『ジーニアス・ブレインFX』を購入する最大のメリットではないかと考えます。
ロジックに”アノマリー要素”を加えることで各ストラテジーの優位性を向上させる工夫あり
各ストラテジーは、単なるテクニカルの寄せ集めではありません。テクニカルにアノマリー要素を加味することで、精度を高める工夫がなされています。ENTRYタイミングを厳選することによって、各ストラテジーの発動タイミング(トレード回数)は限定されてしまいますが、それを補うために異なるタイミングで発動する多数のストラテジーが用意されています。
単発的なサインしか発動しないストラテジーであっても、複数のストラテジーを組み合わせてポートフォリオ化することで、全方位的にトレードチャンスを高めてくれます。
決済のみをEA化(自動化)することで1時間足を監視する手間を省いてくれる
『ジーニアス・ブレインFX』の執行時間足は、1時間足です。したがって、ENTRY後のチャートを常時監視することは専業トレーダーでない限り現実的ではありません。決済は数時間から場合によっては日をまたぐケースもあるからです。
決済のみをEA化(自動化)する意義はここにあります。たんなるOCO注文だけでなく時間決済も可能にするにはやはりEAによる決済が最適です。
- 提供される「49のストラテジー」は”検証意欲”を大いに高めてくれる
- ロジックに”アノマリー要素”を加えることで各ストラテジーの優位性を向上させる工夫あり
- 決済のみをEA化(自動化)することで1時間足を監視する手間を省いてくれる
ジーニアス・ブレインFX|総合評価
自身の資金量やリスク許容度に応じて、提供される「49個」のストラテジーの中から組み合わせて運用する”ロジック選択型ポートフォリオ商材”
組み合わせは自由自在だが、その運用責任は”あなた側”にある
イメージとしてはiDeCo(確定拠出年金)に近いか…自己の責任においてロジックを選択し運用するというもの
『ジーニアス・ブレインFX』は、TAMURA氏が開発した49個のストラテジー(ロジック)の中から、自分でポートフォリオを組みサイン通りにトレードしていくという選択型ポートフォリオ商材ですね。
- 順張り買いストラテジー(1時間足) 13個
- 順張り売りストラテジー(1時間足) 10個
- 逆張り買いストラテジー(1時間足) 14個
- 逆張り売りストラテジー(1時間足) 12個
全49個のストラテジー(全てUSD/JPYの1時間足に最適化)の中から、好みのストラテジーを選択・組み合わせるところからスタートします。
イメージは、iDeCo(確定拠出年金)に近いですね。つまり、自身の資金量やリスク許容度に合わせて、提供される49個のロジックの中から自分にマッチしたポートフォリオを自己の責任において組み合わせて運用します。
組み合わせは自由自在です。組み合わせるための情報(シグナル頻度やバックテスト結果等)は商材内で提供されるので、それらの情報を元に組み合わせ(ポートフォリオ)を自分で考えます。
ポートフォリオを組み上げたあとは、純粋なサインツールとして活用し、矢印シグナルを裁量判断で取捨選択しつつ、淡々とトレードしていきます。
ただ、それだけではそれだけでは思うような成績をあげ続けることはできないでしょう。微増もしくはトントン、下手すると微損になりかねません。常に変化し続ける為替相場に合わせて、49個のストラテジーを戦略的に使い分ける(組み合わせる)裁量判断があってこそ、はじめてその真価を発揮します。
リスクや資金量に応じたバランスの良いポートフォリオを組み、なおかつ相場状況に応じてストラテジーの入れ替えをおこなうなどの戦略的な裁量スキルが求められます。つまり、ほったらかし、ではないということです。
バックテストに過度な期待を抱かずフォワード検証を厭わない「検証好きユーザー」にマッチする商材だ
せっかく、49個ものストラテジーが提供されるのですから、それぞれを自らフォワード検証していき、優位性をテストするくらいの気持ちで取り組んだほうが元が取れそうです。
フォワードで運用しつ、「これは比較的利益を出しやすいな…」「このロジックはストレスが少ないな…」など、各ストラテジーの特徴を把握していきます。また、逆張りが好みであれば、逆張りロジック26個の中から選んでみるとか、順張りが好みならば、順張りロジック23個の中からいくつか厳選してみるなど、様々な活用方法があります。
各ストラテジーはテクニカルに加えアノマリーフィルターも付加されています。毎週決まった曜日にのみ発動するシグナルや、限定された時間にのみ発動するシグナルなど、それぞれのロジックが際立った特徴を持ちます。
これらの49個のストラテジーを積極的に検証・研究すれば、自身の裁量スキルの向上にまちがいなくプラスになるでしょう。
『ジーニアス・ブレインFX』のシグナルで淡々とトレードするだけではちょっともったいないですね。様々な特徴を持った各種ストラテジーを研究してみたい”検証大好きトレーダー”にこそ手にして欲しい商材です。
- 提供される「49のストラテジー」は”検証意欲”を大いに高めてくれる
- ロジックに”アノマリー要素”を加えることで各ストラテジーの優位性を向上させる工夫あり
- 決済のみをEA化(自動化)することで1時間足を監視する手間を省いてくれる
- 単なるサインツールとして使うと本質を見失うかも…
- バックテストデータは参考程度に考えるべき
- ”まかせっきり”では成績を残せない
『ジーニアス・ブレインFX』を購入したほうが良い人
- 様々なストラテジーを検証してみたい人
- 複数のストラテジーをポートフォリオで運用してみたい人
- アノマリー要素を付加したストラテジーでトレードしてみたい人
- サインツールを求めている人
『ジーニアス・ブレインFX』を購入してはいけない人
- 完全ほったらかしが好きな人
- ポジポジ病の人
- ポートフォリオを組むのが面倒な人
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販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:はTAMURA
発売日:2017年8月4日
公式サイト:https://tamura-master.s3.amazonaws.com:
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