TAMURA式ワンミニFXは”乖離トレード”
先日、TAMURA式ワンミニFXを入手する機会を得ました。
以前、TAMURA式ワンミニFXの記事をアップしたことがあります。
その当時は商材を入手していなかったので推測での記事となりましたが、実際に手にしてみると、私の推測は当たらずといえども遠からず、という感じです。
ワンミニFXをひと言で述べるならば、緻密な資金管理でリスクヘッジする乖離トレードと言えます。乖離トレードそのものは目新しいロジックではなく、株式トレードでは比較的メジャーな手法の1つです。ワンミニFXの作者であるTAMURAさんは、ベーシックな乖離トレードを、緻密な資金管理でリスクヘッジすることで勝率を高める工夫をされています。
この商材の肝(キモ)は、まさにこの資金管理によるリスクヘッジにあると考えています。この辺りは重要な情報になるため記事では明かすことができません。
従いまして今回は、ワンミニFXロジックの心臓部である乖離トレードとはどのようなものなのか?そのあたりを紐解いてみたいと思います。
乖離トレードとは?
乖離トレードの第一人者といえば、春香さんです。書籍も出されています。
1分足のレンジで勝負! 行き過ぎを狙うFX乖離トレード
出版社::パンローリング
価格:2,100円
春香さんの乖離トレードのロジックは非常にシンプルであり、以下の様なものです。
本書で紹介する手法は、このうち“相場の8割を占めるレンジ相場”を狙ったものです。著者はポンドドルの1分足でトレードしています。
具体的には、「GMA(GinaMA)」と呼んでいる平均足とEMA(指数平滑移動平均線)を組み合わせたインジケーターと、“そこ”から一定のピプス(pips)数離れたところにラインを表示する「乖離ライナー」というインジケーター(レートがラインにタッチすると音が鳴る)を使って、視覚的&聴覚的に行き過ぎを狙っていく「乖離トレード」です。
基本は、乖離ライナーにレートがタッチしたらエントリーの準備です(乖離ライナーにタッチすると音が鳴りますので、終始、チャートの前にいなくても大丈夫です)。さらに、エントリー後は、リミットとストップをすべて指値で行えます。
春香さんが使用するのはEMAと乖離ライナーです。乖離ライナーとはEMAから一定pipsの幅(13pips)で上下に描かれたラインです。レートが乖離ライナーにタッチしたタイミングで仕掛けを行います。
利食いは13pips、損切りは100pipsです。相場が加熱しレートが行き過ぎればいずれは平均に回帰するだろう、という考えに基づいてロジックが組まれています。ですのでオシレータ系のロジックですね。
ジェイコム男(BNF氏)の移動平均乖離率トレードと同じ
移動平均線からの乖離を別のテクニカル指標で表したものが移動平均乖離率です。株式トレードではよく目にする名称ですね。
通常は、株価と移動平均線がどれくらい離れているのかをチェックするための指標です。株価の乖離(行き過ぎ)は、いずれ移動平均線に収束される(戻される)という考えがベースになっています(25日乖離率や75日乖離率が一般的です)。
ジェイコム男で有名なBNF氏も株価の乖離率をチェックしていましたね。彼は25日移動平均線からマイナスに大きく乖離している銘柄を買っていた時期がありました。つまり逆張りトレードです。
一方のFX業界ですが、MetaTrader用のインディケータとしては、kairi.mp4などが有名です。
上のチャート図(GBPUSD1分足)のサブウィンドウに表示させているものがKairi.mq4です。21日移動平均線からの乖離率をグラフ化してあります。0ラインを基準に、21日移動平均線から下に離れれば離れるほどマイナスに動きます。
春香さんの乖離トレードもワンミニFXも「移動平均から大きく乖離したレートはいずれ戻される可能性が高い」という考えに基づいています。相場の未来(上がるか下がるか)を予測するというよりも、相場の性質を利用したトレードです。
乖離率トレードの難しさ
乖離率トレードの難しさは、適切な乖離率(反発するポイント)が相場の地合いによって流動的である(常に変化する)点です。25%の乖離率で反発していた相場が、時には15%で反発したり、30%でも反発しなかったりなど、逆張りのタイミングが常に変化していきます。
仕掛ける乖離幅を小さくすればトレードチャンスは増えますが、ダマシも増えいます。一方、仕掛ける乖離幅を広めにとれば、ダマシは減るかもしれませんが、トレードチャンスは激減します。この辺りが難しいところです。
仮に適切な乖離率を見つけたとしても、いつまで有効なのかは誰にも分かりません。相場は常に変化するからです。
残念ながら、単なる乖離率の指標だけでは優位性(エッジ)は存在しません。そこに緻密なポジショニング(建玉ノウハウ)を組み合わせることで優位性を見出そうというのが、TAMURA式・春香式に共通する思考です。
レートが逆行した時のリスクヘッジ
乖離率トレードは逆張りトレードです。従いまして最大のリスクは乖離が戻らずにさらに拡大していくこと(レートの逆行)です。
ポジションを建てた方向とは逆方向にレートが進めば、含み損は増大していきます。その場合、一定ラインで損切りを行うのか、それともナンピンをしていくのか?など、複数の戦略が考えられます。
春香さんの乖離トレードにおいては、マーチンゲール(負けたら倍がけ)と、最終的な損切りライン(マイナス100pips)を設定することで、損失の拡大を防いでいます。
TAMURA式ワンミニFXでは、ハイリスクですが勝率が高まる手法(リスクヘッジ)が解説されています。このリスクヘッジ方法については、人によって好みがわかれると思います。
乖離トレードに独特の資金管理(リスクヘッジ)を組み合わせた手法=ワンミニFX
ワンミニFXは単純にいえば「乖離トレード」ですが、そこにTAMURAさん独自のポジショニングノウハウ(リスクヘッジ)を加えることで、オリジナリティを出しています。ポジショニングとは、ロット数であったり建てるタイミングであったりします。もちろん乖離率の数値もオリジナルです。
TAMURAさんの経験則から導き出された適切な乖離率と、リスクヘッジのための最適なポジショニングを教えてくれる商材、それがTAMURA式ワンミニFXです。
乖離トレードに興味があり、かつTAMURAさんのリスクヘッジ法(緻密な資金管理)を知りたい方には、お薦めできる商材といえます。
ロジックがシンプルだからこそアレンジが可能
ワンミニFXのロジックはシンプルです。しかも全てマニュアル内で解説されており、ロジックを理解することができます。この点は高く評価できると思います。ロジックがシンプル、かつ公開されている商材だからこそ、各人によるアレンジも可能になります。
次回の記事では、TAMURA式ワンミニFXをアレンジした手法をご紹介したいと思います。